一度不採用になった企業への「リベンジ転職」は可能か?

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リベンジ転職とは?

リベンジ転職とは、新卒で希望していた企業や業界に就職できなかった人が、転職という形で再挑戦することを指します。近年、このリベンジ転職に臨む20代の若者が増加傾向にあるようです。

新卒採用時に一度不採用になった人が、中途採用などで再チャレンジして採用されることは十分に考えられますが、実際のところ、企業側のニーズはあるのでしょうか?

今回は、そんなリベンジ転職の背景や、企業側の反応について詳しくご紹介していきます。

リベンジ転職者の複雑な背景

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先に触れたように、リベンジ転職は新卒での就活を満足に終えることのできなかった人が中心になっています。そしてその背景にあるのが、リーマンショックによる就職氷河期や、東日本大震災です。これは2010年~2013年卒の学生が対象となります。

この時期は企業側が大幅に採用数の絞り込みを行いました。結果として、就活生は本来持っている実力に見合った内定がもらえなかったと感じているのです。

一方、現在は比較的売り手市場。後輩たちは、自分たちとは比べ物にならないくらいラクラクと内定を獲得。「新卒時代の不完全燃焼を清算したい!」そんな思いが、彼らリベンジ組の転職活動のきっかけとなっているようです。

リベンジ転職に対する企業のニーズ

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一般的に中途採用の門戸は狭く、社会人になって一定の成果を残しての転職でなければ、プラスの評価を得られることはあまりありません。結果として、満足のいく転職は難しくなります。ただし、この「リベンジ転職」に限っては必ずしもそうではないようです。

企業側も、就職氷河期や関東大震災など、就職活動失敗の背景を認識したうえで採用を行います。「若くて優秀な人材を採用できるなら…」と、リベンジ転職には歓迎ムードのようです。

現在、大手企業を含む企業がこれまで30歳以上を中心に行っていた中途採用を、20代の若手や、「第二新卒」に振り分けています。こうした動きには、近年の採用難を乗り切りたいという考えが根底にあります。

例えば、JTB西日本や積水ハウスでは、若手でも意欲があれば積極的に採用を検討する方針を打ち出しています。このほかにも、東京海上日動火災保険では、第二新卒の地域限定職の採用を毎年行っています。また、リベンジ転職で博報堂から内定を勝ち取った人も。新卒に大人気の企業だからと言って、リベンジが不可能なわけではないのです。

大手人材サービス会社では、求人募集を出している企業からイベント開催の希望が増えていて、転職フェアの会場には20代というまだ若い人たちの姿も多く見受けられます。

リベンジ転職を成功させるためには?

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リベンジ転職を成功させるための手段として、転職の専門家であるエージェントサービスを活用するのも有効です。転職エージェントは各企業の人事部における採用方針などについて精通しているので、履歴書・職務経歴書を送る前や採用面接前に、抑えておくべきポイントについて聞くことができます。

※転職エージェントの活用方法についてはこちらの記事でさらに詳しく紹介しています。
『転職エージェントって意味ありますか?アデコの現役コンサルタントに直撃インタビュー』

また、「その企業にとって欲しい人材に成長しているかどうか」が採用の基準となるという採用サイドの意見もあります。新卒の頃は不採用となったという方でも、現在のスキルや経験を熱意とともに伝えることで、転職成功のための一助となるはずです。

今後さらにリベンジ転職を目指す人が増加する可能性も…

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2015年度(2016年卒)の就職活動では開始の時期が大幅に後ろ倒しになり、学生・企業の双方に混乱を招きました。結果、インターンシップによる学生の囲い込みや、リクルーターを通しての裏選考が過熱。8月1日の選考開始日すぐに内定が決まる学生も多くいました。

この流れに乗れず就職活動に失敗し不満を持つ学生が、今後リベンジ転職をするのではないかという予測もあります。売り手市場で、大手の人気が再燃してきたこともあり、内定先に納得のいかない学生のリベンジは増えていくかもしれません。

企業側もそこに目をつけて採用を行っています。特に中小企業では慢性的な採用難で、新卒で入った企業とミスマッチしてしまった学生の獲得に躍起になっているといいます。

必ずしも第一志望の企業に転職できるとは限りませんが、今の仕事に満足していないのであれば、この流れはチャンスとなるのではないでしょうか。

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今回はリベンジ転職をテーマに、その背景や企業側のニーズについて詳しくご紹介しました。一度不採用になった企業への再挑戦は、あくまでも一つの選択肢として考え、今のあなたに一番あった企業を見つけてくださいね。
[文・編集] サムライト編集部

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