「出戻り制度」を活用した転職が成功しやすいってホント?

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一度辞めた会社への「出戻り転職」は可能か?

様々な事情で転職した元社員が復職しやすいようにする「出戻り制度」。独立や転職者の多いIT系ベンチャー企業でも、出戻り制度は多数導入されています。

前職への出戻りの理由として、転職先がブラック企業だったり、想定していたキャリアアップを望めない環境であったなど、企業側とのミスマッチが主に挙げられます。

※以前こちらの記事で、ブラック企業の見分け方や、転職でよくある失敗談について詳しくご紹介しました。
『ググればわかる!伸びているベンチャー企業とブラック企業を見極める14つのポイント』
『「給料日なのに1円も入ってない!?」転職失敗者の10の体験談』

今回はそんな「出戻り転職」をテーマに、そのメリットや背景について迫っていきます。

出戻り転職の3つのメリット

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出戻り転職には未経験企業への転職と比較して、以下のようなメリットがあります。

1. 他の未経験転職者よりも待遇面が有利になりやすい

2. 業務内容を理解しているため、新しく覚えることが少なく済む

3. 知り合いが社内にいるため、人間関係の構築が楽な場合が多い

企業側の視点から見て、出戻り社員は一度その企業を経験しているため、「再度職場で活躍してくれることは間違いない」という安心感があります。さらに近年の採用難や、企業が育成コストのかからない即戦力となる人材を欲していることも、出戻り制度導入の背景となっています。

また、他の会社に行った社員が戻ってくることにより、「隣の芝生は青くない」という自身の経験談を周囲の社員に語ってくれるので、自社の有望な人材の流出率を下げる効果も期待されているようです。

一方で、「一度辞めたとしてもいつでも戻れる」という認識を社員に持たせてしまう可能性も懸念されるため、戻ってきたからといってすぐに同じ部署に戻したり、以前よりも条件の良いポストを与えないようにして、戻ってからの仕事内容で判断するという工夫をしている企業もあります。

次に、実際の企業での導入事例についてご紹介していきます。

出戻り制度の導入企業事例

亀田製菓「ハッピーリターン制度」

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出典:http://www.happyturn.com/

「柿の種」や「ハッピーターン」などの人気商品を数多く展開する亀田製菓。同社では2015年11月から「ハッピーリターン制度」という出戻り制度を導入しています。

この対象となるのは、勤続3年以上で結婚、妊娠、出産、育児、介護、看護、私傷病、配偶者の転勤の事由により退職した社員です。ちなみに応募条件として、退職後6年以内、心身ともに健康であり、希望する勤務地に通勤できる場所に居住していることとしています。

導入の背景としては、「社員のワークライフバランスを尊重し、ライフステージに合わせた働き方の選択肢を拡げるため」とのことです。

株式会社ミツエーリンクス「ブーメラン制度」

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出典:http://www.mitsue.co.jp/

Webインテグレーション事業や、動画・音声系コンテンツ関連事業などを展開する株式会社ミツエーリンクスでは、「ブーメラン制度」という出戻り制度を導入しています。

この制度は「3年以上勤務した者が退職後、他企業・団体で1年以上勤務し、弊社に再就職したい場合に受け入れを検討。再入社の際には、勤務当時の給与を保証し、かつキャリア部分を上乗せする」というものです。

株式会社サイバーエージェント「ウェルカムバックレター制度」

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出典:https://www.cyberagent.co.jp/

サイバーエージェント社では、2015年2月から「ウェルカムバックレター制度」という出戻り制度を導入しています。この制度は「向こう2年以内は、元の待遇以上で出戻りを歓迎する」というものです。

「働きがいのある会社」として定評のある同社ですが、以前は3年連続で退職率30%を超えていた時期もありました。こうした出戻りを歓迎する仕組みや、他の様々な人事施策により、現在のような社員が働きやすい体制を築き上げたのです。

※サイバーエージェント社の人事制度については以前こちらの記事でもご紹介しました。
『新人定着率が高いベンチャー企業を探すための8つのチェック事項』

出戻り転職を選択肢のひとつに

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出戻り転職は、前職の同僚や上司と仲が良い人や、仕事ができて一定の成果を残している人に特に向いています。現在転職を考えているという方で、以上のような条件に当てはまるのであれば、出戻り転職を選択肢のひとつとして考えるのもよいかもしれません。

逆に、同僚や上司とのコミュニケーションのもつれや、思うように仕事で結果を残せなかったという方であれば、他の自分に向いている仕事への転職をおすすめします。

もしもやむを得ない事情で前職を退職し出戻りを狙うのであれば、以前退職することになった理由を具体的に伝え、配属先を含めた待遇の保証を検討してもらい、ミスマッチの起こらないようしっかり調整するよう心がけましょう。

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出戻りはあくまでも選択肢のひとつです。後悔のない転職をするためにも、転職サービスやエージェントなどからの情報を活かして、自分にあった職場を見つけてくださいね。
[文・編集] サムライト編集部

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