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集中できない時には寝てしまおう!
どうしても仕事に集中ができなくて、眠くなってしまう時ってありますよね。そんな時、あなたはどうやって集中力を取り戻そうとしていますか?
コーヒーブレイク?エナジードリンク?どちらも一時的には効果がありますが、長続きはしません。
そんな時にはどうするのが最善か?実は、寝てしまうのが一番なんです。
短時間の浅い眠りは「パワーナップ」と呼ばれ、たった20分間の睡眠が8時間睡眠と同等のスタミナ回復効果があるといわれています。
昼寝で記憶力が5倍になる!

パワーナップが記憶力に影響を及ぼすことは立証されています。ドイツのザールランド大学で行われた実験では、単語を100個ほど覚えさせた人たちをパワーナップをするグループと、しないグループに分け、その後どれだけ単語を覚えているかのテストを行った結果、パワーナップをしたグループの方が多くの単語を思い出せたそうです。
この実験から、パワーナップをすることで記憶力は5倍にもなる、と研究者は結論づけました。
パワーナップの取り方

昼寝がパフォーマンス向上に役立つ!とはいっても、寝れば寝るだけ良いということではありません。
ただの昼寝を、効果抜群なパワーナップにするには、5~30分の睡眠にとどめなければなりません。30分を超えてしまうと、睡眠は深くなってしまい、起きるのがつらかったり眠る前より疲労感が増してしまったりするのです。
元アメリカ大統領のJ.F.ケネディも忙しい生活のなか、この短い睡眠を随所で取り入れることで常に高い集中力を発揮することが出来たそうです。
午後の仕事で感じる猛烈な眠気は、ランチのあと、お腹が小慣れた頃にパワーナップをとって解消しましょう!
パワーナップの効果は記憶力向上だけじゃない

パワーナップの効果は記憶力向上だけではなく、様々な面で認められています。
パワーナップによってリラックスした状態に脳をリセットすることで、創造性が生まれます。ニューヨーク大学の研究では、短い睡眠がものごとを大局的に見れる状態になるという結果が出ています。
どうしてもアイデアが浮かばない!もう頭が働かない!という時には一度パワーナップでリセットして、すっきりした頭で考えてみるのが良いでしょう。
医学的にもパワーナップの効果は認められていて、いくつかの大学で昼寝をすることが心臓病の予防になるという検証結果が報告されています。ギリシャの調査でも、昼寝をする習慣のある人は心臓病にかかるリスクが37%も少ないという結果があります。
パワーナップはストレスを大きく軽減させるので、ストレスと大きく関わりのある心臓病の予防になるというのは頷ける事実です。
また、リラックスすることで血圧の上昇をコントロールする交感神経を沈めることができるため、高血圧の人が血圧を下げるのにも役立つのがパワーナップです。
疲れすぎていて、30分以内に起きれる自信がない…

疲労感が強すぎて、今寝たら何時間も眠り続けてしまいそう…という心配になる”お疲れさん”もいるかもしれません。
そんな時には、パワーナップをとる前にコーヒーを飲んでみましょう。コーヒーを飲んだら目が覚めてしまうんじゃないの?と感じるかもしれませんが、カフェインが効き始めるのは摂取してから30分後だと言われています。
パワーナップを取り始めてから30分後にカフェインが効いてくれば、自然と深い睡眠に入ることを防げます。それでも不安が拭えない時には、アラームをかける・起こしてもらえるよう頼むなどをして、30分以上眠ってしまうことを予防しましょう。
目が覚めた時には、眠る前には感じられなかった爽快感に包まれているはずです。
緩急のついた生活こそが、豊かな生活
いくらパフォーマンス向上のための「パワーナップ」とは言っても、傍目からはただの「昼寝」「さぼり」と見られてしまうこともあるかもしれません。
しかし、パワーナップはたったの5分でも、横にならずに睡眠をとっても効果を体感できるものなので、もし厳しい職場に勤めているなら人目につかないところでパワーナップをしてリフレッシュするのがオススメです。
気合を入れて頑張る時には一気に集中し、どうしても行き詰まった時にはゆっくりリラックスして精神をリセットする。仕事以外でも、この緩急こそが人生を豊かにするポイントかもしれません。
[文・編集] サムライト編集部