日本で一番稼いでいる商人の成功法則
「押し出しの法則」は『銀座まるかん』創設者、斉藤一人さんの言葉です。超有名人ですが、知らない方のために説明しますと、斉藤一人さんは1993年以来、毎年、全国高額納税者番付(総合)10位以内にただひとり連続ランクインし、2003年には累計納税額で日本一になっています。
土地売却や株式公開などによる高額納税者が多いなか、納税額はすべて事業所得によるものという、日本で一番稼いでいる商人(あきんど)です。
テレビ取材などのメディアへの顔出しは一切したことがないのですが、その発言をまとめた著書や、お弟子さんの書いた本が多数発売されており、芸能界をはじめ日本中にたくさんのファンがいます。
本質は単純
斉藤一人さんの本は、メッセージがものすごくシンプルなので、一見するとその辺にある自己啓発書と同じように見えるかもしれません。
20代前半に読んだ時は、少し読んで、「ああ、こういう系の自己啓発ね」とスルーしてしまいましたが、、、30代になり独立を意識しはじめたタイミングで読み直したら、とんでもなく凄いことが書いてありビックリしました。
お金の話や男と女の話など、超面白い話がたくさんあるのですが、その中でも一番紹介したいのが、この「押し出しの法則」です。
「押し出しの法則」とは?
「押し出しの法則」を一言でいうと「自分をより高く、カッコよく見せる方法」です。すごくバカッぽいですよね(笑)
ですが、これが出来ない人は成功できません。
意味がわからないと思いますので、ちゃんと説明していきますね。
斉藤一人さんのお弟子さんの中に、一生懸命で誠実ないい人にもかかわらず、人から軽く扱われたり、舐められてしまう女性がいたそうです。
戦国時代
織田信長や豊臣秀吉などの戦国武将も「押し出しの法則」の重要性を理解し、実践していました。
信長が尾張の小国だったころ、斎藤道三から兵を借りて実力以上に装ったり、南蛮マントを羽織って、特別感を演出するなど、押し出しまくりでした。木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が織田信長に命じられ、つくった「一夜城」などもハッタリをかまして、凄く見せる押し出しです。
ハリボテや偽物での押し出しもOK
「押し出しの法則」の面白いところは、洋服やバックが偽物でも、借り物でもオッケーという点です。よくTVとかに出てくる成功者は、「本物に触れることで一流がわかる」みたいなことを言いがちですが、実務家の一人さんは違います。
「事業や芸能界で成功している人は、みんな“押し出し”の大切さを知っている。でも、そのことをあまり口に出さないだけ」と一人さんはいいます。
そして借り物のブランドバックをご5回ぐらい使うと、せめて中古ぐらい買いたいな、という意識が芽生える。「押し出し」から「野心」が生まれて、これが成功の原動力になるのです。
いい人こそ押し出しをしろ!

人は生きているうちに本人が意識してなくても、押し出しを意識して生きている「押し出し顔」と、
押し出されて生きる「押し出され顔」の2つに分かれていくと一人さんは言います。
そして「いい人が、一生懸命やっていてもうまくいかないのは、“押し出し”が足りないってことなんだよ」と。
真面目にやっている正しい人が、押し出されるだけではいけない。
押し出されるだけで幸せはありえない、真面目な人ほど自ら押し出しを実践して欲しいのです。
押し出してえばるのはダメ
押し出しを実践する人には、勘違いして高圧的だったり、偉そうにする人が多いが、これは大きな間違いです。
押し出してインパクトのある人が、優しかったり、配慮がある人間だからこそ、相手の「重要感」を満たせることができるのです。ヤンキーがやさしくすると、普通以上に好感を持たれて、モテるのと同じことですね。
親から「目立っちゃいけない、目立っちゃいけない」と言われて育ってきた人も多いと思います。25歳ぐらいまでは、目立たないように、押し出さなくても、うまくいきますが、そこから人生を切り開いていくには、自ら押し出していく必要があります。
最後に
どうでしたでしょうか。「押し出しの法則」、面白くないですか?
斉藤一人さんの著書を読んでみたくなった方にアドバイスです。一人さんの著書はものすごく多く、話題も多岐に渡り、また、お弟子さんが書いたものも多いので、クオリティにバラつきがあります。
購入する際は目次に目を通してピンときたものを選ぶと良いでしょう。
「人とお金」(サンマーク出版)や「誰でも成功できる押し出しの法則」(ロングセラーズ)などがおススメです。