Contents
- 実際にスマートである必要はない
- 超実用的な裏ワザ20選
- 1.パーセントで言われたら「分数」で言い換える
- 2.魔法の言葉「いったん冷静になろう」
- 3.プレゼンの途中で「1つ前のスライドに戻って」と言う
- 4.1対1の会議は「あと少しで終わるから待って」で主導権を握る
- 5.「他に例を挙げてくれ」で会議を切り上げる
- 6.電話会議では「今話してるのは誰?」で発言しているフリ
- 7.「そりゃすごい」「なるほど」「素晴らしい」
- 8.「最新の資料を見ているか?」で冷静さをアピールする
- 9.タイムキーパーをかって出る
- 10.「リーダーの隣」は魔法のポジション
- 11.「リソースは限られている」
- 12.主語はいつでも「私たち」
- 13.「会話の記録を残そう」で突然の会議を回避する
- 14.「終了時間」を決めれば突然の会議は短くなる
- 15.パワーポイントは他の人に操作させる
- 16.プレゼンは「紙とペン」でスマートに見える
- 17.エライ人のコメントは即メモする
- 18.「いざ出陣だな」で権限があるフリをする
- 19.ブレストは「他に何かいる?」で切り抜ける
- 20.提案されたアイディアを写真に撮る
- 裏ワザを使っている人にご用心!
実際にスマートである必要はない
1年間に数え切れないほどあるにもかかわらず、やたらと退屈で非生産的な仕事=会議。しかし同時に会議での所作や発言で、やたらとその人が頭が良く、仕事がデキるように見えるものです。ここではGoogleとYahoo!で働き、現在は「無期限休養中」にあるサラ・クーパーさんの著書『会議でスマートに見せる100の方法』を参考に、「会議でスマートに見せる裏ワザ」を20個紹介します。きっと「これなら使えそう」という裏ワザが見つかるはずです。
超実用的な裏ワザ20選

1.パーセントで言われたら「分数」で言い換える
「20%のユーザーがサービスに対して『満足していない』と回答しています」と言われたら「つまり5分の1が不満を感じているということだな」と言い換えます。これだけで瞬間的な理解力と暗算力をアピールできます。
2.魔法の言葉「いったん冷静になろう」
会議で議論が白熱した時にすかさず「いったん冷静になろうよ。そもそも私たちが解決するべき問題はなんだった?」と言えば、冷静さをたっぷりアピールできます。たとえあなたが全く白熱した議論を聞いていなかったとしても。
3.プレゼンの途中で「1つ前のスライドに戻って」と言う
このセリフを言った後、スライドを戻してもらったら難しい顔をしてからうなずき、「OK、次に進んでもらってかまわない」と言いましょう。これだけで周囲はあなたがプレゼンを真剣に聞いているように錯覚してくれます。
4.1対1の会議は「あと少しで終わるから待って」で主導権を握る
同僚との1対1の会議は、まず先に会議室に行ってメールチェックをするところから始まります(実際にチェックせず、フリだけでもいい)。そして相手が会議室に入ってきたら「少し仕事が残ってるんだ。あと少しで終わるから待って」と相手に待ってもらいましょう。このあと「じゃあ、始めようか」と自分から言い出せば、不思議なほど会議の主導権を握れます。
5.「他に例を挙げてくれ」で会議を切り上げる
同僚との1対1の会議が長引きそうになったら、相手の提案に対して「他に例を挙げてくれ」と言いましょう。相手が例を挙げてきたら「もっと他の例が必要だ。でないと判断は下せない」と言い続け、相手が例を出し尽くしたら「例を揃えてから検討し直そう」と言って会議を切り上げてしまいましょう。
6.電話会議では「今話してるのは誰?」で発言しているフリ
電話会議では発言をしないと「参加意欲がない」「発言する能力がない」とみなされます。このような不名誉を回避できるのが「今話してるのは誰?」という発言です。これは話している人が誰かわかっていても使えます。
7.「そりゃすごい」「なるほど」「素晴らしい」
同じく電話会議に参加しているフリができるセリフがこの3つです。他にも「それについてはさらなる検討が必要だ」「君の言う通りだ」なども効果的です。
8.「最新の資料を見ているか?」で冷静さをアピールする
電話会議では各々が資料をPCで開いて見ながら話すケースがあります。その時に「みんなはちゃんと最新の資料を見ているのかな?私はこのバージョンだけど」と一言発言するだけで、周囲は「細かいところまで気の回る、冷静な人だ」と錯覚してくれます。
9.タイムキーパーをかって出る
会議の参加者は得てして早く会議を切り上げたいもの。「今日の会議は○時までだから、各自報告は短めにしましょうか」などタイムキーパーをかって出ると、それだけで周囲から感謝されます。「今は時間が押してるから、私の報告は次回にしておくよ」と言えば、思慮深い人だと思ってもらえるでしょう。たとえそれが資料の準備ができていないからだとしてもです。

10.「リーダーの隣」は魔法のポジション
座席が決まっている会議は別として、決まっていない会議では「リーダーの隣」が一番有能に見えるポジションです。リーダーをサポートするかのように相槌を打ったり、リーダーの発言を言い換えていれば、他の参加者はあなたもリーダーと一緒に会議を主導しているように錯覚してくれます。
11.「リソースは限られている」
リソースが無限にあるというケースはまずありませんが、「リソースは限られている。私たちは最速で最善の選択をしなければならないぞ」と言うだけで、なぜかあなたはものすごく有能に見えます。ここぞという時に使いましょう。
12.主語はいつでも「私たち」
たとえ自分に全く関係のないことでも「私たち」を主語にすると、あたかもあなたが関係者であるかのように思えます。そしてそれは様々なプロジェクトや課題を自分ごととして引き受ける器があるかのような錯覚をも与えます。
13.「会話の記録を残そう」で突然の会議を回避する
「いいところで会った」と上司や同僚に突然即席の会議をけしかけられた場合は、「この会話は記録を残すべきだよ」と言ってメールでのやりとりに移行させましょう。そうすれば相手の気分を害さずに、自分の貴重な時間を奪われるのを防げます。
14.「終了時間」を決めれば突然の会議は短くなる
それでも相手が話したがる場合は、「申し訳ないが○時にまでは戻らないと。それまでなら構わない」と終了時間を決めましょう。すると相手も無駄話をせず、要旨をまとめて話してくれます。
15.パワーポイントは他の人に操作させる
自分がプレゼン者になった時は、自分でパワーポイントを操作せず、同僚や部下に任せましょう。これにより「次のスライドに進んで」「2枚戻って」などと指示ができるようになります。誰かに指示をする姿は一見すると有能に見えます。またPCから離れて会議室を歩き回り、他の参加者の緊張感をあおることもできます。
16.プレゼンは「紙とペン」でスマートに見える
プレゼン者が紙とペンを持っていると、聞き手は「話すためのメモをしっかり準備してきたんだな」と錯覚してくれます。さらにはペンを使って誰かを指し示したり、メモを取ったり、取るフリをしたりもできます。
17.エライ人のコメントは即メモする
プレゼン中に上司やクライアントがコメントをしたら、すかさず「ありがとうございます、○○さん。メモさせていただいてよろしいでしょうか」とプレゼンを中断してメモを取りましょう。エライ人は自己顕示欲を満たせますし、エライ人の「素晴らしい指摘」に注目する自分の有能さもアピールできます。
18.「いざ出陣だな」で権限があるフリをする
議論がまとまった時、誰よりも早く「いざ出陣だな」「あとは実行あるのみだな」などと発言するだけで、会議を終わらせる権限とプロジェクトにゴーサインを出す権限の2つがあなたにあるかのように見えます。
19.ブレストは「他に何かいる?」で切り抜ける
グダグダのブレーンストーミングに飽きたら、水を取りに行くフリをしながら他の参加者に「他に何かいる?」と聞きましょう。これで数分間は中座できるうえ、周囲は「気が遣える人だ」と錯覚してくれます。
20.提案されたアイディアを写真に撮る
ホワイトボードやコルクボード、ブレストに使ったポストイットなど、参加者の意見が書かれたものを写真に撮り、会議後に「素晴らしいアイディアをありがとう」という感謝の言葉とともに参加者に送信しましょう。これによって参加者はあなたの会議に参加した充実感を得ることができます。
裏ワザを使っている人にご用心!
ここまで読んだ人の中には「この裏ワザ、実際に使っている同僚がいるぞ!」と、実はスマートではない同僚がなぜか周囲から評価されている秘密を発見してしまった人がいるかもしれません。そうです。この裏ワザは自分自身の無能さを隠すためにも利用できますが、他人の「スマート詐欺」を知るためにも利用できるのです。後者の用途で利用すれば、ただでさえ非生産的な会議をもっと非生産的にしている戦犯をあぶり出すことも可能でしょう。どちらの用途で使うかはあなた次第です。
