働く意味とは? 仕事をする上で大切にしたいことや目的の例を解説

長期にわたり安定して働き続けるには、働く意味や目的を自分なりに明確化することが重要となります。自分が無意味だと思うことに対し、高いモチベーションをもって取り組むのは困難だからです。

この記事では、就職や転職に際して働く意味を見つめ直したいという方へ向け、働く目的やその見つけ方を解説します。ぜひ参考にしてみてください。

働く意味とは何なのか

生活の糧を得るため、楽しみや達成感のため、あるいは成り行きで仕方なく。といったように、働く理由は人によってさまざまでしょう。ここでは、働く意味とは何なのかをあらためて確認していきます。

働く意味は人それぞれ

働くことにどのような意味を見いだすかは、その人の置かれた状況に影響されるものです。人はそれぞれ生い立ちも違えば、付き合ってきた人たちも過ごしてきた環境も異なります。置かれた状況がさまざまである以上、働く意味も人によって異なるのが自然でしょう。

たとえば実家が自営業で後継ぎとして育ってきた人と、親が会社員や公務員で「家業」というものがない人とでは、働く動機も異なってくる可能性があります。あるいは生まれ育った地元で就職を考える人と、上京して勤め先を探す人とでは、働く理由が違うかもしれません。

万人に共通した「働く意味」があるのではなく、生活の糧を得るために働く人もいれば、スキルを磨くために働く人もいるように、働く意味は人によって千差万別なのです。

働かないと生活できないのが現状

働く意味が人によって異なるにせよ、「生活のため」という目的は多くの人に共通していると考えられます。なぜなら、ただ生きているだけでも衣食住を確保するには費用がかかりますし、税金や年金、健康保険料といった出費もあるからです。

両親から多額の財産を相続した、宝くじで高額当せんしたなどの特殊な事情でもない限り、働かずに暮らし続けられる人は限られているといえるでしょう。生活することと働くことは密接に結びついているのです。

また、働くことは単に最低限の生活ができるかどうかだけでなく、いかに充実した生活を送れるかとも関係します。ただ食べて寝ていても”生きる”ことはできますが、人間として生きる意義は感じにくくなるかもしれません。働いて人々や社会の役に立つことで、生活に張りや潤いが出て、充実感につながることはイメージしやすいでしょう。

お金があれば働かなくても良いのか

働く意味は人によって異なるため、中にはお金だけのために働く人もいるでしょう。そのような人は、お金が十分にあれば働く必要などないと考えるかもしれません。実際、人生で必要な分のお金を稼ぎきってアーリーリタイアを目指す人もいるように、働くことを稼ぐ手段と割り切り、それ以上は働かないというのも一つの考えです。

ただ、十分な額のお金が充実した人生を保証してくれるとは限りません。働く以外の趣味や生きがいを持たず、家で何もせず過ごしているだけの状態になってしまうと、虚しさを覚えることもあるでしょう。

お金は働く上で重要な要素ではあります。しかしそれだけではなく、世の中に貢献しているとの実感や、問題を解決したときの達成感を得るために働く人も少なくありません。

働く目的の例

目的を明確化することで、働く意味も見えてくる場合があります。では、一般にどのような目的で、人は働くのでしょうか。ここでは参考として8つの例を見ていきましょう。

生活費を稼ぐ

言うまでもないことですが、「生計を立てるため」という目的がまず挙げられます。

一部の富裕層や事情があって働けないケースを除き、一切働かずに暮らしていくのは難しいものでしょう。生活するには一定のお金が必要であり、それを得るには働くという手段がもっとも一般的です。

最低限の衣食住を賄えれば構わないというのであれば、そこまでの収入は求めなくてもいいかもしれません。しかし、余裕のある生活をしたい、趣味や貯蓄に回す資金も確保したいなどと考えるなら、ある程度の高収入が見込める仕事を探す必要が出てきます。

欲しいものを手に入れる

「特定のモノやサービスを手に入れるため」という動機も、働く目的としてはオーソドックスといえるでしょう。

流行の服やアクセサリー、最新の高スペックなパソコン、高級な外車など、お金と引き換えに入手できるモノはたくさんあります。モノだけではありません。旅行で豪華なホテルに宿泊したり、体を鍛えるためにスポーツジム通いをしたり、レストランでディナーを楽しんだりと、お金があればさまざまなサービスを体験できるでしょう。

モノを収集したい、サービスを通じて思い出を作りたいなど、なんらかの目標を設けることで、それが働く目的になることもあるのです。

将来の不安をあらかじめ解消しておく

何かを手に入れることだけでなく、「将来の不安から逃れる」というのも目的の一つとなり得ます。

誰しも、この先どうなるかはわかりません。人によっては健康診断で病気が見つかることもあれば、ドライブ中に事故に遭ってしまうこともあるでしょう。自営業であれば、流行病や災害で経営が苦しくなる可能性もあります。安定した収入の道が絶たれるおそれは、常にあるのです。

こうした不安を取り除くため、働けるうちに働いて貯蓄しておきたいと考える人もいます。また、働くことで技術を身につけ、万一職を失っても再就職したり自営業者となったりできるように備えておく人もいるでしょう。

知識や技術を身につける

対価としてではなく、仕事に伴って得られる「知識や技術」が働く目的となるケースもあります。

とくに専門的な仕事に従事する場合、その業界や隣接する分野に関する知見が得られることもあれば、技術や技能が習得できることもあるでしょう。自分の能力を磨き、発展させるために、さまざまな挑戦のできる職場を選ぶ人は少なくありません。

こうした成長を目的として働く人は、あらゆる仕事に対し積極的な取り組みの姿勢を見せる傾向にあります。仕事への意欲を奮い立たせたいのであれば、仕事を通じて得られる知識や技術を目的としてみるのもいいのではないでしょうか。

社会や他人に貢献したい

ここまで挙げてきたのは仕事を通じて自分が得られるものですが、中には「社会や他人への貢献」を目的とする人もいるでしょう。

とりわけ接客業や介護職などでは、貢献の実感を得やすいかもしれません。しかし、それ以外でも、「病気の早期発見につながる健康アプリを設計したい」「ワンオペ育児に悩む親同士で助け合う場を作りたい」などの切実な想いが、働く原動力を生み出すこともあります。

こうした貢献を理由として働こうと考える人は、ボランティア団体やNPOなどを転職先として目指すこともあるでしょう。

社会に認めてもらいたい

社会への貢献と表裏一体でもありますが、「社会からの承認」を働く目的にしている人もいます。

働いて価値を生み出すということは、他者からそれだけの価値があると認められることでもあります。その人の技能や経験が仕事に活き、結果として社会に認められる場合もあるでしょう。あるいは、得意分野で実績を上げた事実がさらなる評価を呼び、自分の魅力や価値を高めることも珍しくありません。

ICT環境が発展した昨今では、仕事という意識がなかった趣味の活動がインターネット上などで評判となり、職に結びつくケースもあります。これもまた社会に認められた例といえるでしょう。

単純に仕事が楽しい

仕事を通じて何かが得られる、達成できるといった理由ではなく、シンプルに「仕事そのものを楽しむ」ことが目的の人も少なくないでしょう。

子どもの頃からの憧れだった仕事に就いているとか、仕事をしている時間が充実しているといったようなケースです。まさしく仕事自体が生活の手段ではなく目的化しているパターンといえます。

一般に、仕事に費やす時間は人生の多くを占めるため、楽しめるかどうかは人生の充実度合いにも密接に関わるでしょう。働く際には重視したいポイントの一つです。

人とのつながりを得る

多くの仕事を進めていく上で、人との関わりは避けて通れません。この「人とのつながり」が働く目的となっていることもあります。

学校を卒業すると、同年代の人と関わる機会は少なくなることが多いです。なんらかのコミュニティに所属していなければ、他人とのつながりも失われてしまいます。しかし、会社勤めをすれば上司や同僚など、自営業であれば取引先や顧客などといった相手との関わりが生まれるはずです。

仕事で関わり合いを持った相手は人脈となるのみならず、さまざまな体験や価値観の変化をもたらしてくれることがあります。結果として人生もより豊かなものとなるでしょう。

また、業界によっては趣味や関心の似た人が集まることもあり、気の合う仲間を作れるかもしれません。

働く目的の見つけ方

自分なりに「なぜ働くのか」を追求するには、いくつかの方法が考えられます。ここでは6つの役立つ方法を取り上げます。それぞれ具体的に見ていきましょう。

自分の価値観を知る

目的に沿って働こうとするときには、自分の価値観をあらためて確認しておくことが重要といえます。たとえば仕事を楽しむことを目的としたいのであれば、自分が何を楽しいと感じるのか明確化しておくのが望ましいはずです。

あるいはスキルを身につけたいのなら、自分が有用と考えるスキルは何なのかを熟考しなければならないでしょう。

自分の価値観を知るとは、己を知ることに他なりません。己を知れば自分に合う仕事や働き方が見えてきます。そうすれば、資格の取得を目指す、インターンシップに応募するなどの行動を具体的に取れるようになるでしょう。

また、喜びや楽しみだけでなく、やりたくないことや苦手なこともはっきりさせておけば、就職や転職後のミスマッチを防ぐことも可能です。

実際に働いている人に聞く

現場で働く人にしかわからないこと、見えてこないものはあるでしょう。そうした情報を得るには、直接聞いてみるのが一番手っ取り早いはずです。

人に聞く前に自分で考えてみる姿勢も大切ではありますが、体験した人でなければ知りえないことについて、自分ひとりで悩んでいても仕方がありません。

もっとも、何をどのように聞くのかはきちんと準備して、基礎的な知識はあらかじめ学んでおく必要があります。自分が働く目的を見いだすために役立つ答えを引き出さなくてはならないからです。

具体的には「相手が何のために働いているのか」「働くことで実際に得られたものは何か」といった具合に、自分がその職場で働くリアルなイメージと結びつけて聞くのがいいでしょう。

実際に職業を体験してみる

「習うより慣れよ」ともいわれますが、理屈として仕事を知るより、実際にトライしてみることで働く目的が見つかることもあります。

本格的に働いた経験のない学生などであれば、実際に働いてみることで、社会人としての振る舞い方を身につけられもするでしょう。どういうところに達成感を覚え、どういったところが苦しいのかも知ることができます。

アルバイトもいいですが、インターンシップに参加してみることで、アルバイトを雇っていないような企業・職種での体験ができる可能性があるでしょう。インターンシップですべてを見聞できるわけではありませんが、まったく現場を知らずに就職するよりもリアルなイメージを描けるはずです。

ボランティアをしてみる

金銭を対価として得る「仕事」ではなく、もっと広い意味での「働くこと」を体験してみたい場合、ボランティア活動にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

とくに対人ではないボランティア、たとえば地域の清掃活動や除雪作業といった取り組みなら、気軽に参加できるのでおすすめです。活動によって社会への貢献もできる上、共にボランティア活動をした人との交流も図れます。

ボランティアとは奉仕ですので、誰かのために行動することの意義を実感できれば、それが仕事の目的を見いだすヒントとなるはずです。また、自分に何ができるかを探るためにも、ボランティア活動への参加は役立つことでしょう。

目標、憧れとなる人を見つける

ときには仕事そのものとは別に、そこで働いている人への憧れが仕事上の目標となることもあります。「あの人のように活躍したい」と思える先輩や上司、ライバルがいると、働く意欲も湧いてくるはずです。

目標とか憧れというと、業界のレジェンドやトップ企業のエースといった遠く離れた相手をイメージするかもしれません。しかし、自分の先輩や上司など、身近な相手を目標にするのも効果的です。

働くにあたって、到達目標を具体的に定めるのは重要といえます。「この人のようになりたい」と思える相手は、目標とするのにうってつけです。特定の相手への憧れや共感は、働く際の努力を後押ししてくれることでしょう。

どんな人生を歩みたいか考える

どこでどのように働くかは、人生そのものの方向性にも大きな影響を及ぼします。そこで、何を仕事の目的とするかを定めるにあたり、人生目標から逆算してみるのも一つの手です。

たとえば50代の時点で3,000万円を貯蓄しておきたいと考えるなら、ではどのような職に就くべきか、30代や40代ではどの程度まで稼ぐ必要があるのかが見えてきます。そのために挙げるべき仕事上の成果も必然的に絞られてくることでしょう。人生設計が仕事の目標と目的を具体化させてくれるのです。

どういった人生を歩みたいかと考えてみる上では、ただ漠然と思い浮かべるのではなく、人生設計シートを作成するのが有効です。何歳までに何をするか、時系列順で並べてみることによって、個々の目標も見えてくるでしょう。

働く意味を見つけるには転職エージェントに相談する

働く意味を自分なりに見いだす前提として、自分が仕事に何を求めるのかを明確化しなければなりません。そのためには自分を知る必要があります。自分のことは自分が一番よくわかっていると思うかもしれませんが、案外見えていない部分もあるからです。

「自分」というのは、己から見た自分と、他者から見た自分との複合体といえます。自分で省みるのでは足りず、他者による分析を通じて自己を捉え直すことにより、本当の意味で自分を知ることができるのです。

この「他者による分析」を専門に行うのが、転職エージェントです。転職エージェントに頼むと、仕事を探す上でのさまざまなサポートを受けられます。

一例として、以下のようなサポート内容が挙げられます。

  • 求職者に内在する「価値」の分析
  • コンサルタントと企業との連絡による、採用の決め手となるポイントの伝達
  • 採用試験を通過しやすくなる書類の作成方法のアドバイスや面接対策の実施
  • 求職者の適性に合った求人情報の紹介

具体的なサポートは転職エージェントによっても異なりますが、自分だけで仕事を探すよりも大幅な効率化が期待できるでしょう。仕事先の候補を絞るだけで手一杯になり、肝心の書類作成や面接対策がおろそかになってしまうというのでは問題です。

転職エージェントを上手に活用しつつ、働く意義を見いだせるような仕事を探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

働く意味や目的、その探し方について説明してきました。何のために働くのかは人それぞれで異なります。しかし、働く意味や目的をどう探すかという方法論は、ある程度一般化できるものです。

ここで紹介したような働く意味や目的の探し方を実践した上で、もう一歩が届かないという方は、ぜひSpring転職エージェントの利用を検討してみてください。

[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部