ロングセラーのビジネス書おすすめランキングTOP30【2022】

ビジネス書は数多くありますが、長年多くの人びとに愛されてきたものは、時代を超えて多くの人に必要とされてきた価値ある本です。

この機会にビジネス書を読むのなら、人生を豊かにするノウハウを幅広く学べる著書を選びたいものです。本記事では、キャリアサプリがオススメするロングセラーのビジネス書をランキング形式で紹介します。

Contents

1. 嫌われる勇気

著:岸見 一郎, 古賀 史健

画像出典:Amazon

哲学者・心理学者の岸見一郎氏とライターの古賀史健氏の共著による「嫌われる勇気」は、アドラー心理学をわかりやすく対話形式で解説した本です。アドラー心理学でもっとも特長的なのは「目的論」という考え方です。過去の経験を原因とするのではなく、自分が定めた目的に向かって行動するという考え方を重視しています。

またアドラーは、円滑な人間関係を構築するために、自分の課題と他人の課題を切り分ける「課題の分離」について、その必要性を強調しています。悩みの種類に関係なく他者の影が存在するため、自分も含めたあらゆる対人関係をバランスよくクリアしなければならないと提唱しているのです。

コンプレックスを解消して自分に自信を持ちたい方や、対人関係の悩みを抱えている方にとって、学びの多い一冊となるはずです。

2. ユダヤ人大富豪の教え「幸せな金持ちになる17の秘訣」

著:本田 健

画像出典:Amazon

作家・経営コンサルタントとして活躍している本田健氏の著作です。著者が渡米した際に、1年間師事したユダヤ人の富豪ゲラー氏より学んだ、ビジネスやお金、自分の人生の在り方などが読みやすい小説形式でまとめられています。

17の秘訣で構成された内容には、人を見る目を養い直感力を向上させるのに必要なこと、お金の法則、他者に気持ちよく助けてもらうための極意など、社会で生きていくために必要なエッセンスが詰め込まれています。

お金に困らない人生を送るための5原則、目標設定の成功5原則など、単に成功することを目標とするのではなく、幸せな成功のために自分はどう生きるのかという本質的な問いかけにより、答えを導く手助けをしてくれます。

3. 稲盛和夫の実学

著:稲盛 和夫

画像出典:Amazon

京セラやKDDIの設立者として知られる稲森和夫氏が実践してきた、会計の知識と経営哲学が書かれた本です。本書の中で、会計とは企業の実態を正しく表すものであり、企業が長期的に発展するためには、正確に把握しなければならないものだと繰り返し強調しています。

また、経営における7つの基本原則が提示されており、リアルタイムにお金の流れを把握することの大切さや、不正の防止にも役立つモノとお金が必ずセットで動く一対一対応の重要性も主張しています。

さらに、経営の透明性を担保するガラス張り経営に関しても、稲森氏は早くから意識して経営に落とし込んでいるのです。企業経営者だけでなく、これから独立を目指す方や会社で経営を担いたいと考えている方、会計や数字に苦手意識がある方にオススメの一冊です。

4. シリコンバレー式最強の育て方「人材マネジメントの新しい常識1on1ミーティング」

著:世古 詞一

画像出典:Amazon

近年、組織のコミュニケーション密度を高めるために、1on1ミーティングを重視する動きが広まっています。

1on1ミーティングのプロフェッショナルである世古詞一氏は、幅広い分野で目標の実現をサポートしてきた組織人事コンサルタントとして活躍している人物です。著書の中では、1on1ミーティングの重要性とメリットについて詳しく語られています。

世古氏は、年に一度や半期に一度の目標設定や成果の振り返り、評価を1on1ミーティングの目的とするのではなく、上司と部下の相互理解を意識した対話が重要だと強調しています。

著書の中で具体的な手法も紹介されているので、より効果的な1on1ミーティングを実施して、部下のマネジメントを強化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

5. 1分で話せ世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術

著:伊藤 羊一

画像出典:Amazon

経済評論家の伊藤洋一氏の著書では、相手に伝えるために重要な結論の決め方、1分で記憶に残す方法など、誰にでも実践できる方法が紹介されています。

1分でシンプルに内容を伝えて相手をその気にさせ、動いてもらうためにはどのような話し方をすればよいのかが詳しく記載されています。

本書を読めば、プレゼンに苦手意識のある方をはじめ、会議や上司への報告など、さまざまなシーンに活用できるテクニックが学べるはずです。

また、相手に理解してもらうことをゴールとするのではなく、ひとつの結論と3つの根拠でロジカルにストーリーを構築するなど、相手を動かすための具体的なノウハウも紹介されています。

6. ライフハック大全「人生と仕事を変える小さな習慣250」

著:堀 正岳

画像出典:Amazon

気候学研究者でありながら、ライフハックという考え方に関する書籍を多数書き上げている堀正岳氏による著書です。小さな工夫を習慣化することで、人生や仕事に大きな変化をもたらすライフハックをまとめた本です。

ビジネスの効率アップをねらったツールの活用から、生活の質を高めるためのアイデアまで、実践しやすいライフハックが250種類も紹介されています。

ひとつのライフハックに関する解説は1ページで完結するため、数あるライフハックの中から自分が現在必要としているもの、解決したいものをすぐに見つけ出し、実践しやすいのもポイントです。

日常的に不便だと感じていたことが、自分では思いつかないようなアイデアで効率化されれば、さらに快適な人生の過ごし方を発見できるはずです。

7.メモの魔力「The Magic of Memos」

著:前田 裕二

画像出典:Amazon

SHOWROOM代表取締役社長の前田裕二氏は、本書でアイデアを生むメモ術を紹介しています。

前田氏は、メモには事実の記録を目的としたメモと知的生産を目的としたメモの2種が存在し、後者が付加価値の創出につながると述べています。また本書でもっとも注目したいのは、メモを抽象化することの重要性です。

日常的に書きとめた些細なメモであっても、What・How・Whyを用いた問いを繰り返して答えを具体化していくと、これまで気がつかなかったような自分の本質が見えてくるといった興味深い内容にも触れています。

メモをうまく活用するために、目的意識が不可欠なことや、事実確認に費やす時間を減らしてクリエイティブな思考にできる限りの時間を割く重要性も語られています。

8. 生き方

著:稲盛 和夫

画像出典:Amazon

『稲盛和夫の実学』で紹介した稲森和夫氏の名著です。自分が経営を通して感じてきた人間として大切なこと、正しい生き方について綴られています。

人間としてあるべき当たり前の生き方をあらためて見直す際に、多くのヒントが得られる著書であり、周囲に流されて生きるのではなく、日々人生に対して誠実であることや命の価値を向上させるための正しさについて言及しています。

これまでの生き方を変えたいときに意識すべき考え方など、心を磨くために必要な精神が指南されているので、人生に息苦しさを感じてしまったり、心を落ち着けたかったりする際に支えとなってくれる一冊です。

9. スタンフォードの自分を変える教室

著:ケリー・マクゴニガル 翻訳:神崎 朗子

画像出典:Amazon

スタンフォード大学の教授であるケリー・マクゴニガル氏の著作です。本書では、人間が物事を実行に移す際の意志力について、科学的根拠を織り交ぜながら詳しく解説しています。

ケリー・マクゴニガル氏は、目標に向けてやるべきことを「やる力」目標の妨げとなるものを「やらない力」そして、これら2つの力を発揮する際に目標を「思い出す力」の3つをそれぞれの意志力として定義しています。

アウトプットの最大化やパフォーマンスの向上には、それぞれの力が持つ性質について理解を深め、強化する必要があると述べているのです。日ごろから先延ばしにしてしまう癖があるのなら、自分の意志力について理解を深めることで脱却が図れる可能性があります。

自分を変えたいと考えている方は、ぜひ手に取ってみてください。

10. 君たちはどう生きるか

著:吉野 源三郎

画像出典:Amazon

昭和のジャーナリスト吉野源三郎氏が1937年に著した本です。2017年には、漫画化による大ヒットで幅広い世代で話題となりました。本書は中学2年生の主人公と叔父が、日常生活のさまざまな問題に直面しながら生き方を考え、成長していく姿を書いた小説です。

学校でのいじめや人とのつながり、貧困、友人に対する裏切りなど、学校生活と社会問題を掛け合わせたストーリーが展開されていく内容となっているため、ビジネス書としても多くの学びが得られます。

本書では、それぞれの問題やあるべき生き方に関する具体的な回答が明示されていないため、自分の内面と向き合う機会が得られます。自分のあるべき姿を見つめ直したいときにオススメの一冊です。

11. 天才!成功する人々の法則

著:マルコム・グラッドウェル 翻訳:勝間 和代

画像出典:Amazon

アメリカのジャーナリストであるマルコム・グラッドウェル氏の著書です。大きな成功を築き上げてきた人物を分析し、成功の法則を紹介しています。

これまで天性の才能を生まれ持つ人を天才としてきた既成概念を覆し、後天的な努力によっても獲得できると再定義したことで、大きな話題となった書です。

成功は資質のみに依存するのではなく、膨大な量の努力と自分の強みを発揮できる環境の有無、またタイミングにも左右されるものだと述べています。

成功するための法則がつかめる本として、ユニークなフレームワークも紹介されています。アメリカではビジネスのみならず、子育てに生かすケースもあるようです。

12. 伝える力

著:池上 彰

画像出典:Amazon

ジャーナリストの池上彰氏が記者として得た経験から、対人コミュニケーションで重要な、話す・書く・聞くといった3つの能力を解説した本です。

ビジネスシーンにおいて、プレゼンテーションや商談、報告書・企画書の作成など、円滑なコミュニケーションが求められる場面は多岐にわたります。

著者は、自分とは違う人物に伝えるといった難しさをクリアするには、業種や世代、異なる立場の相手にとって、何がわからないのかを深く知ることが重要だと述べています。

日常の会話の中で、相手にうまく伝わらないという課題にぶつかったとき、解決の糸口を見つける助けとなる書です。

13. ゼロ・トゥ・ワン

著:ピーター・ティール, ブレイク・マスターズ 翻訳:関 美和

画像出典:Amazon

新規ビジネスの立ち上げをはじめ、ゼロからイチを生み出す法則についてまとめられた本書は、決済システムのPayPalを立ち上げたピーター・ティール氏により書かれたものです。

本書では、生き残りの厳しい市場競争から脱却することがすべての成功企業の条件であると解説しています。また、そのために必要なのは、小さくスタートして独占的利益を得ることだと強調しています。

生き残るためには周辺の市場を破壊せずに創造力に注力し、新しいものを作って市場を独占したほうが有益だという大胆な発想や、競争を可能な限り避けるといった独自の理論は、既存事業からの脱却を図る企業にとって多くの示唆に富んだ一冊です。

14. 10年後の仕事図鑑

著:堀江 貴文, 落合 陽一

画像出典:Amazon

有名実業家の堀江貴文氏と、研究者落合陽一氏の対談をまとめた本です。10年後の未来を見据え、今の仕事や会社、社会はどうなっているのかを追求していく議論は、多くの学びにあふれています。

AIをはじめ、科学技術が進歩した未来には、どのような仕事がなくなり、どのような新しい仕事が誕生しているのかをメインテーマに掲げ、約50種におよぶ職業の未来を分析しています。

将来目指す職業について考えたい世代だけでなく、自分の仕事を今後どのように展開していけばよいのか次の一手を探したい方まで幅広く読める本です。

また本書では、お金についての考え方や、自分の人生を生きるためのヒントも紹介されています。

15. 金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学

著:ロバート・キヨサキ 翻訳:白根 美保子

画像出典:Amazon

アメリカの投資家、ロバート・キヨサキ氏が書いたマネーリテラシーに関する本です。

たくさん稼がなければお金持ちになれないという考えや、持ち家は資産であるといったこれまでの概念を揺るがした本書は、お金に対しての考えが人生に大きな影響を与えることを物語形式でわかりやすく教えてくれます。

「お金のために働かない」「お金のためではなく学ぶために働く」など、6つの哲学が集約されているので、これらを理解すれば実践につながるさまざまなノウハウを習得できるはずです。

将来お金に困りたくないと心配する方や、資産運用に関して明るくないという方は、この本が最初の一歩を踏み出すきっかけとなるかもしれません。

16. 苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」

著:森岡 毅

画像出典:Amazon

USJの再建で注目を集めた敏腕マーケター森岡毅氏の著作は、自分の娘に宛てたメッセージをもとにしたものです。

自分ならではの特長を見出すことや、人間がそれぞれ不平等である事実を直視することの重要性、そして、自分の強みをどのように認識して自分をマーケティングしていくのかといった流れで話が進められます。

本書には、やりたいことを見つける方法や困難にぶつかったときにはどう乗り越えていくか、自分の弱さから逃げずに向き合うためのコツなど、社会人として生きていくうえで必要な多くのヒントが書かれています。

自分の価値に自信が持てず、悩みを抱えている方にぜひオススメしたい本です。

17. 1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

著:デイヴィッド・S・キダー, ノア・D・オッペンハイム 翻訳:小林朋則

画像出典:Amazon

1日1ページ読むだけで、世界基準の知恵が身に付くというユニークな発想のビジネス書です。

西洋の「歴史」や現代も読まれている作家を紹介する「文学」、世界で影響力のある芸術作品や作家を紹介した「視覚芸術」、有名作曲家の生涯や作品について書かれた「音楽」など、曜日ごとに7つのジャンルが設定されています。

各トピックはコンパクトに構成されているので、5分程度で読み終えられるのが特長です。ひとつのタイトルが1ページで完結するため、より深く知りたいと感じる内容に出会えたら、さらに自分で調べて知識を深めていけるといった楽しみもあります。

幅広い教養を身に付けたいと考えている方にはぴったりの一冊です。

18. 夢をかなえるゾウ1

著:水野 敬也

画像出典:Amazon

作家水野敬也氏の代表作著作「夢をかなえるゾウ」は、努力が続かないサラリーマンが、ヒンドゥー教の神様であるガネーシャが出す課題をこなすことによって、成長していく過程を描いた小説です。

軽妙なガネーシャと主人公のやりとりは、普段あまり本を読まない方でも読みやすい内容になっています。

ガネーシャは、成功を目指すのであれば行動を起こさなくてはならないという事実を示すために、特別なスキルを必要としない簡単な課題を主人公に与え、ビジネスでの成功は自発的に人が求める欲望を満たすことに深いかかわりがあると説いています。

実際にこの本に書かれた課題を実践してみると、小さくても確実な変化を感じるようになるはずです。

19. 一流の人はなぜ風邪をひかないのか?

著:裴 英洙

画像出典:Amazon

医学博士である裴英洙氏が、風邪をひかないための予防策と可能な限り早く風邪を治す方法についてまとめた本です。

多くのビジネスパーソンが仕事を休む理由として挙げる風邪について「風邪を引く前」「風邪をひいてから」「風邪を繰り返さないために」といった3つの段階わけ、詳しく解説しています。

そもそも風邪をひいてしまえば、病院の診療や薬代がかかるほか、自分が働けないことで社会的な損失が発生します。そのため実際には、風邪をひいてしまった場合、こじらせずに早く回復できることが一流の共通点だと本書で述べているのです。

風邪の初期症状を振り返り、パターンを自己分析して早期対策につなげたいと考えている方にオススメの一冊です。

20. 10倍速く書ける超スピード文章術

著:上阪 徹

画像出典:Amazon

ライターの上阪徹氏が書き方について指南する本書では、文章を書く速さにフォーカスをあて、誰にでも実践できるヒントを紹介しています。

メールやレポート、企画書など、議事録と違って自分で文章を組み立てていくことに苦手意識を感じる方は少なくないはずです。

著者が苦手を克服した経験から、なぜ書くのに時間がかかるのかを紐解くことからはじまり、文章を構成する際には、どう書くのかを考えるよりも中身となる数字や事実といった素材に集中する必要があると強調しています。

重要なポイントを逃さず、相手に伝わりやすい文章を書くノウハウを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

21. Excel最強の教科書【完全版】「すぐに使えて、一生役立つ「成果を生み出す」超エクセル仕事術」

著:藤井 直弥, 大山 啓介

画像出典:Amazon

幅広いビジネスシーンで活用されているExcelですが、詳しい操作方法や便利なテクニックについて、あまり知らないといったケースも少なくないようです。

本書は、Excelのあらゆる機能や特長を細かく解説したマニュアル本とは少し違い、必要な機能やよく行う作業に特化して解説されています。

ケース別で覚えておきたい関数や、表やグラフを作成する際のポイントなど、読んですぐに使える情報がまとめられているので、Excelに苦手意識がある方のスキルアップに大きく貢献するはずです。

また、実践しながら読むことでさらに深く理解できるため、日常の業務で困ったときに重宝する一冊です。

22. これ、いったいどうやったら売れるんですか?身近な疑問からはじめるマーケティング

著:永井 孝尚

画像出典:Amazon

マーケティングコンサルタントの永井孝尚氏による著書では、身近な商品や企業を例に挙げ、マーケティング思考とはどのようなものかを解説しています。

マーケティングにおける重要なポイントを8つに分け、それぞれ具体的な事例を含んだ物語が展開されています。

マーケティングでよく耳にする用語も解説されているので、これからマーケティングを学びたいと考えている方にオススメの一冊です。分析や戦略といった少し複雑に感じる内容も、実例を踏まえながらわかりやすく解説されています。

マーケティングの基礎を知りたい方の一助となる本です。

23. 新訂 孫子 (岩波文庫)

著:金谷 治

画像出典:Amazon

「孫子」は、中国最古の兵書です。兵書とビジネスの関係性について疑問を抱く方もいるかもしれませんが、組織の在り方やコミュニケーション、戦略との関連について詳しく述べられているため、ビジネスの視点からも多くの学びを得られます。

敵国と戦って勝つのではなく、優勢な兵力を有すれば相手を傷つけずに降伏させることが可能であり、ケースによっては争いそのものが起きないといった考えや、危険な戦いを避けるには、自分と相手の双方について理解を深める必要があるなど、不確実性の高い現代を勝ち抜くために必要な学びがたくさんあります。

歴史書としても楽しめるので、歴史が好きな方にもオススメできる一冊です。

24. お金2.0新しい経済のルールと生き方

著:佐藤 航陽

画像出典:Amazon

メタップス創業者である佐藤航陽氏による著書です。昨今話題になっているビットコインをはじめとした仮想通貨やフィンテック、投資といったさまざまなお金に関して、今起こっていることを佐藤氏の鋭い視点から解説しています。

仮想通貨市場の拡大により、一般市民と関係のある消費経済よりもまったく関係のない資産経済が肥大化している事実を取り上げ、その仕組みについて解説しています。

その内容は、仮想通貨の誕生により民間でお金が作れるようになった現代では、お金では買えないものに価値を見出す人びとが増えているといったとても興味深いものです。

お金を取り巻く環境の変化に興味がある方や、お金の未来について詳しく学びたい方に、ぜひ読んでみてほしい本です。

25. ビジネスマンの父より息子への30通の手紙

著:キングスレイ・ウォード 翻訳:城山 三郎

画像出典:Amazon

数々の苦労を乗り越えたカナダの実業家、キングスレイ・ウォード氏は、息子に向けて書いた30通の手紙をまとめて一冊の本にしました。

人生論を含むビジネス書として、世界的なミリオンセラーとなった本書では、著者が実際に遭遇したさまざまな局面と、そのときの心理が具体的に描かれています。挑戦や幸福に対するノウハウを綴った最後の手紙では、組織のリーダーが誠意を示してチームワークを最優先することの重要性に触れているのが印象的です。

また、これまでの生き方や生活の変更を余儀なくされたとき、その挑戦に応じればたとえ勝てなくても成長につながるといったアドバイスも書かれています。

人生における幸福から友情、生活のバランスまで多岐に渡るメッセージは、若いビジネスパーソンだけでなく、経験を積んだミドル世代にとっても座右の書となる一冊です。

26. amazon世界最先端の戦略がわかる

著:成毛 眞

画像出典:Amazon

元日本マイクロソフトの代表である成毛眞氏により書かれた本書では、Amazonに関する情報を基に経営に関する知識やノウハウが丁寧に解説されています。

大量の品ぞろえと安さを実現する仕組みから、Amazonの驚異的なキャッシュフローを紐解く内容、AWSが企業の生命線に近い部分を支配している事実まで、Amazonのという企業を丁寧に分析して、さまざまな切り口から解説を行っています。

インターネットビジネスの経営について深い知識を身に付けたい方は、本書から多くのヒントを得られるはずです。

また、Amazonを下支えするテクノロジーについても細かく紹介されているので、Amazonが展開するサービスに興味がある方にも、ぜひ読んでみてほしい本です。

27. バカとつき合うな

著:堀江 貴文, 西野 亮廣

画像出典:Amazon

お笑いコンビのキングコング西野亮廣氏と実業家の堀江貴文氏による共著は、一見、その挑発的なタイトルに戸惑いを覚えるかもしれません。

しかし、内容はいたって論理的にまとめられており、読み進めていくうちにいくつか共感できる部分に遭遇するはずです。

著者がバカと称するのは、過去の時代にしがみついている人びと。これからの時代を切り拓き堂々と生きていくためには、古い慣習にとらわれたままのバカとは付き合わないことが大切だと、具体的な例を交えて解説しています。

人間関係を見つめ直したいときや、自分がバカになっていないかチェックしたいときに手に取れば、新しい発見につながるかもしれません。

28. AI vs. 教科書が読めない子どもたち

著:新井 紀子

画像出典:Amazon

数学者の新井紀子氏が著した本です。AIの基礎知識とAI時代に必要とされる力は何かを学べる内容となっています。最近では、実態調査を通して多くの中高生が読解力を身に付けられていないことが明らかになり、話題となりました。

著者は、読解力の向上に向けた教育が必要だと提言し、基礎読解力は何歳からでも鍛えられると強調しています。

今後、AIとの共生で必要とされる人材は、理解する力を持つことが不可欠であり、その力こそがAIに代替えされない仕事を生み出すといった興味深い観点で話をまとめています。

教育問題やAIに関心がある方にとっては、新たな知見を獲得したり、自分の思考を深めたりするのに役立つ一冊です。

29. アイデアのちから

著:チップ・ハース, ダン・ハース 翻訳:飯岡 美紀

画像出典:Amazon

本書では、記憶に焼き付くアイデアが相手に持続的な影響力を与えるといった部分にフォーカスし、多角的な観点から相手を行動に駆り立てる法則がまとめられています。

さまざまな商品や広告に見られる複数の事例を織り交ぜながら、人や組織に伝わりやすく、浸透しやすいアイデアとは何かを学べる内容になっています。

また、よいアイデアに欠かせない6つの要素を挙げ、それぞれが明確な根拠をもって役割を果たすことを明らかにしているのもポイントです。

アイデアを知ってもらうだけでなく、理解してもらうにはどうすればよいのか日々頭を悩ませている方にとって、大きなヒントとなる本です。

30. 非常識な成功法則【新装版】

著:神田 昌典

画像出典:Amazon

経営コンサルタントの神田昌典氏が、これまで紹介してきたビジネス書とはまったく毛色の異なる内容を記したのが「非常識な成功法則」です。

多くのビジネス書で紹介されている正しい人間の在り方、成功のための原則を正面から否定して、人間らしい悪のパワーを活用して成功をつかみ取るという内容をトピックに掲げています。

さらに本書では、やりたくないことから本当にやりたいことを見出す方法を紹介するなど、すぐに取り組めるような面白みのあるワークも書かれています。

実践した際の効果も目に見えてわかりやすいため、これまでいろいろと試して成果に結びつけられなかったリ、自分の人生に満足していなかったりする方にオススメです。

まとめ

ロングセラーとなっているビジネス書には、今すぐビジネスに活用できる知識やテクニックをまとめたものや、自分の人生を見つめ直す際に役立つ著書など、さまざまな内容が書かれています。

気になった本があれば、さっそく手に取って新たな視点の獲得に向けて、行動に移してみましょう。また、ここで紹介したロングセラーのビジネス書以外にも、ビジネスパーソンに指示される名著は数多く存在します。

以下の記事では、多くの人に愛され続けるビジネス書をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

【関連記事】ずっと手元において、繰り返し読む価値があるビジネス名著30選

[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部