【こち亀200巻】両さんの副業を全部調べてわかった商売のコツ

国民的漫画

40年間、少年ジャンプで連載を続けた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が2016年の9月17日で終了しました。最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ としてギネス記録に登録された国民的な漫画ですね。

両さんは、公務員にもかかわらずチャンスがあれば、すかさずビジネスをしようとする起業家精神の塊のようなキャラクターです。そんな両さんがチャレンジしてきた副業を200巻を読破して、全部調べてみました。

そこには起業のヒントや商売のコツが満載でした。作者の秋本治先生は常に新聞をチェックして、気になる経済ニュースを切り抜いて、それを元に毎回の企画を考えているので副業のアイデアも現実的なモノが多いのです。それではいくつかのパターンごとにご紹介していきましょう。

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両さんの副業パータン

両さんの副業パータンその1. 手先の器用さを活かす

両さんは顔に似合わず手先がめちゃくちゃ器用です。この自分の強みを最大限に発揮して、手先の器用さが求められる作業の請け負い仕事をしています。時計修理、鍋、釜の修繕、プラモデル組み立て屋、ブリキのオモチャ修理、ロールスロイスにおそまつ君のイラストを書く仕事、漫画の編集アシスタント、花火の制作、寿司職人などがあります。

自分の強みを仕事にするには、まず周りの人に、自分が得意なことを理解してもらうことが大切です。それを知ってもらうことではじめて、何かあった時にあの人に依頼してみようとなるのです。

両さんの副業パータンその2. 知識を活かした転売、プロデュース業

両さんはフィギュアやアニメに精通しているので、その知識を活かした商品の転売や、プロデュース業を数多く手がけています。おもちゃのレーシングマシン企画、使い捨てカメラマンの企画、お酒の評論家、育成ゲーム『もんちっち』のプロデュース、ゲームの企画、トレカの転売などがあります。

これもその知識を認めてくれる人が必要ですね。両さんの場合は困った人が両さんに相談しにきて、そこから新しいビジネスがスタートするパターンが多いです。気軽に相談に乗ってあげるというのもポイントですね。そういう人にはいろんな情報が集まってきて、そこからチャンスが生まれます。

両さんの副業パータンその3. 人の集まる場所で定番商品を売る

両さんは人が集まる場所でそこに集まる人が求めるものを売るというシンプルな商売もけっこうやっています。綿菓子店、屋台のかき氷屋さん、木彫りパンダを売る露天商、移動カレーショップ、おにぎり屋さん、気球を使ったラーメン屋台、防弾チョッキの販売、焼き芋、たこ焼きの屋台などがあります。人が集まるところにはニーズが生まれます。そこでシンプルに商品を売るというのは商売の基本ですね。

両さんの副業パータンその4. 権利を活かしたグッズ販売

両さんはグッズ販売が大好きです。1つのことがうまくいき注目を集めると素早くそこに便乗してグッズ販売をして小銭を稼ぎます。初詣に移動神社「両津大名神」をつくりグッズ販売、キャラクターに扮して出演したCMがヒットしたのでグッズ販売、麗子と中川のグッズ販売、缶蹴り世界一で人気者になりグッズ販売、警察のゆるキャラのグッズ販売、両津ボーカロイドのグッズ販売などがあります。チャンスが来た時に素早く乗っかるビジネス反射神経の良さがポイントです。

両さんの副業パータンその5. オリジナル商品の開発

両さんはこういう商品があったら受けるのではというアイデアを、人脈を使ってパートナーを探して実現させます。ショルダーコプターの開発、使い捨てカメラマンの開発、独自OSインドーズ95を開発、ボールペン型のポケベルを開発、デジタル招き猫の開発、セキュリティロボット犬の開発などがあります。ニーズを見極めて信用できるパートナーに協力をあおぐのは賢いやり方だと思います。

両さんの副業パータンその6. 儲かっている商売をやってみる

両さんはこの商売が儲かっていると聞けば、自分でもトライしてみます。カブトムシの育成、保険販売、政治家風パーティー開催、胡蝶蘭栽培、警備会社を設立、メッセージ花火の制作、ダイエットの指導教室、 漁師、石鹸づくり、カルチャースクールの開校などがあります。これに関してはノウハウの研究とチャレンジ精神がポイントですね。

両さんの副業パータンその7. 原価がかからないものを見つけて商売をする

両さんは原価がかからないものをもらったり、拾ったりしてそれを有効活用して商売するのが得意です。サイクリング教室、ブリキのオモチャ販売、木彫りのパンダ販売、幸運を呼び込む石の販売、花見の場所取り、ゴキブリの養殖、自動販売機のリサイクル、ガチャガチャのリサイクルなどがあります。原価がかからないものにちょっとした付加価値をつけて販売するので、リスクなく商売ができます。

両さんのビジネスは意外と堅実

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こうやって見ていくとわかると思いますが、実は両さんのビジネスはかなり堅実なのです。自分のスキルや知識を活かしたビジネスを展開する、人の集まるところで定番の商品を売る、プロデュースという形でパートナーに出資させる、原価がかからないものに付加価値をつけて売るなど、極めて手堅いビジネスを展開しているのです。

そして何よりも重要なのは、チャンスがあったら必ず具体的なアクションを起こしていることです。 打席にたっている回数が物凄く多いので時々ホームランがでるのです。何か自分でやりたいと考えている人はまずアクションを起こすことを意識してください。そこで得た経験は必ず次に繋がります。

Career Supli
こち亀はやっぱりギャグ漫画として相当面白いです。読んでで思わず爆笑してしまう場面が何度もありました。落ち込んだ時にはこち亀を読むことをオススメします。
[文]頼母木俊輔 [編集] サムライト編集部