多くの人々は長い人生のなかで新たな節目や変わり目を何度か迎えます。そして、人生の転機を迎えるタイミングで生まれるのが「自己変革」への強い欲求です。本記事では、自己変革を目指す方に向けて、自分を変えたいときにやるべきことやおすすめの書籍、勇気を与えてくれる名言などをご紹介します。
Contents
今の自分を変えたいときにまずやるべきこと
人間には、一生の内に就職や転職、起業、結婚、出産、死別など、人生の転機と呼ばれるターニングポイントが何度か訪れます。自分の人生を変えたいと願う自己変革への意識が芽生えたのなら、それは人生における重大なターニングポイントかもしれません。
自己変革への欲求は人生の転機の前兆といえる現象であり、自らの心に従って行動することで人生をよい方向へ導く契機となります。
本気で自分を変えたいと望むのであれば、まずは以下に挙げる四つの課題に取り組んでみてください。
- 自己分析を行い、どのように変わりたいか決める
- 変わった後どうしたいかを思い描く
- どのように自分を変えるかの行動計画をたてる
- いつまでに変わるかの期限を設定する
自己分析を行い、どのように変わりたいか決める
自分を変えたいと願うのなら、理想とする自分の在り方を明確に把握しなくてはなりません。
たとえば、目的地を定めることなく航海に出ても遭難は必至であり、まずは到達すべきゴールを定め、帰納法的思考から逆算することによって最適な航路や必要な装備などが具体化されます。
これと同様に漠然と自分を変えたいと思うだけでは、具体的なアクションに結びつきません。
どのような自分で在りたいのか、理想とする自分はどういった価値観を大切にしているのかなど、自己分析を通じて自己理解を深めることで、今の自分に足りない要素や必要な行動などが明確化されます。
変わった後どうしたいかを思い描く
自分を変えるためには、自己変革の先にある己の姿を思い描くプロセスが重要です。
人間には「現状維持バイアス」という心理作用が備わっており、基本的に環境の変化や未知の体験を好みません。多くの人々が自分を変えたいと願いながらも変われないのは、この現状維持バイアスによる影響が大きいと考えられます。
現状維持バイアスを克服するためには、心理的なブロックを破壊する必要があり、その方法のひとつが自己変革の先にある理想的な人生のビジュアライズです。
理想とする在り方や望むキャリアを実現した先の人生を思い描くことで、自己変革へのモチベーション向上につながります。
どのように自分を変えるかの行動計画をたてる
自己分析を通じてどのように変わりたいかを定め、その先にある理想的な生き方を思い描いても、それだけでは絵に描いた餅に過ぎません。
ビジュアライズしたゴールに到達するためには、どのような行動が必要で何が足りないのかを明確な言語に落とし込み、具体的な計画を立案する必要があります。その際に重要となるのが、今の自分にできる範囲で、可能な限り具体的な計画を策定することです。
たとえば、だらしない自分を変えたいと願うのであれば、早寝早起きや運動習慣の確立、机周りや部屋の整理整頓など、小さなタスクからスタートすることで現状維持バイアスを克服しやすくなります。
いつまでに変わるかの期限を設定する
自己変革を妨げる要因のひとつとして「先延ばし癖」が挙げられます。
先延ばし癖の要因としては行動への心理的抵抗や高すぎる目標設定、好奇心の欠如などがあり、期限に余裕がある場合にも起こり得る心理作用です。
締切や期限に余裕があると「明日でいい」や「まだ時間がある」と自らに言い訳をし、先延ばししてしまう場合が少なくありません。こうした目標設定の際に、その達成を妨げる要因を自らが創出する思考や行動を「自己破壊」と呼びます。
いつまでに変わるのかというデッドラインを設けることで先延ばしを防ぐ一助となるため、3〜6ヶ月前後を目安とした期限の設定が必要です。
自分を変えたいときの方法1:見た目を変える

自分を変えたいと願う心の奥底には、「ダメな自分を変えたい」「わがままな自分を変えたい」といった否定的な気持ちが潜んでいるケースが少なくありません。
しかし、自己否定は現実から目を逸らさず自分を客観視している証でもあり、自己変革を促進する原動力となります。このような自己否定から変化を望む場合、いかにして自己肯定感を高めるかが重要なテーマです。
そこでおすすめしたいのが「外見の変化」であり、具体的な方法としては以下の三つが挙げられます。
- 髪型を変える
- 服装を変える
- ボディメイキングをする
髪型を変える
髪型は人間の第一印象を大きく左右する重要な要素であり、外見の変容は自分を変えたい場合に比較的取り組みやすく、自己肯定感の向上に寄与する有効な方法です。
洗練されたヘアスタイルに変えることで、他者からの印象を変えられると同時に自己肯定感も高まります。
自分に似合う髪型や流行のヘアスタイルがわからない場合は、美容院でプロの意見を参考にするのがおすすめです。
服装を変える
「自分を変えたい」「自分に自信をもちたい」という思いを抱えているのなら、服装の変化はとても効果的な方法です。
人間には「役割効果」と呼ばれる心理作用があり、着用した制服や衣装に相応しい態度や行動をするという実験結果があります。服装を整えることで自己イメージの変容につながり、自己肯定感の向上に寄与します。
自分のスタイルに合う系統の服を探すのはもちろん、これまで敬遠していた配色をコーディネートに取り入れるのもおすすめの方法です。
ボディメイキングをする
流行の髪型や服装を最大限に生かすためには、ボディメイキングが欠かせません。
たとえば、最上級のカシミアを使った高級スーツに身を包んでも、皮下脂肪が蓄積した肥満体型ではその魅力は半減します。反対に引き締まった健康的な肉体の方であれば、ファストファッションでも洗練された印象を抱くはずです。
有酸素運動やウエイトトレーニング、ダンスやヨガなどに取り組み、ボディメイキングに励むことで洗練された髪型や服装との相乗効果が期待できます。
自分を変えたいときの方法2:内面を変える
人生は考え方や信念、行動、習慣など、過去の積み重ねによってつくられています。そして、こうした行動や習慣を生み出すのは心の在り方であり、自己変革を願うのであれば自分自身の内面を変えなくてはなりません。
内面の変容を目指す上で意識したいのは以下の三つです。
- ポジティブでいることを意識する
- 笑顔でいることを意識する
- 相手のことを思いやる
ポジティブでいることを意識する
内面の変容を促すためには、愚痴や悪口を言わずポジティブな発言を心がけることが大切です。ただし、それは無理やり朗らかにふるまったり、理不尽を我慢したりという意味ではありません。
物事には必ず二面性があり、コインの表と裏のようにプラスの面とマイナスの面が同時に存在しています。たとえば、人見知りな性格を「社交性がなく暗い人」と見ることもできれば、「物静かで思慮深い人」と捉えることも可能です。
世の中の出来事に意味付けをしているのは自分の捉え方であると把握し、その上でポジティブなものの見方ができれば人生を前向きに過ごせます。
笑顔でいることを意識する
笑顔を心がけると内面からポジティブな気持ちが湧き上がり、さらに周囲からの印象も大きく変わります。
心理学者のリチャード・ワイズマンは「人は幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる」と提唱しており、これを「As if(アズイフ)の法則」と呼びます。
また、「笑う」という行為は副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが整うとされる点も大きなメリットです。免疫機能が正常に作用することで「ナチュラルキラー細胞」の働きを活性化し、心身ともに健やかに過ごす一助となります。
相手のことを思いやる
自分を変えたいという思いの根底にあるのは幸福への欲求であり、それは良好な人間関係によって育まれるといっても過言ではありません。
損得勘定で自分の利得のみを考える人間は自然と人が離れ、仮に金銭や社会的地位を得たとしても孤独に苛まれるケースが多々あります。
また、古来より「情けは人のためならず」という言葉が示すように、他者を思いやり良好な人間関係を構築することで周囲から好感を抱かれ、巡り巡って自分にもよい報いが訪れるかもしれません。
自分を変えたいときの方法3:行動を変える
自分を変えるために最も重要といっても過言ではないのが行動の変容です。身だしなみや心の在り方を整えることで、ものの見方や考え方に変化が生じ、やがてそれは行動の変容へとつながります。
行動を変容する具体的な方法はいくつかありますが、自己変革を目指す上で意識的に変えたい行動や習慣は以下の三つです。
- 時間の使い方を変える
- 付き合う人を変える
- 本を読む習慣をつける
時間の使い方を変える
時間はこの世に生きるすべての人々に平等に与えられているものであり、24時間という限られたリソースをどのように使用するかで人生の質が決まります。
自分を変えたいと望むのであれば、現状における時間の使い方を把握し、自己成長に充てるリソースを確保しなくてはなりません。
仮に8時間の睡眠をとり、さらに8時間を仕事に費やすのであれば、残りの8時間を飲酒やネットサーフィンに使うのか、それとも読書やボディメイクなどの自分磨きに充てるのかで人生の方向性が大きく変わります。
付き合う人を変える
「あなたは最も一緒に過ごす時間の長い5人の友達の平均になる」。これは米国の起業家ジム・ローン氏の言葉です。
人間は慣れ親しんだものに心地よさを感じ、通常と異なるものは居心地が悪いと感じる「コンフォートゾーン」という心理領域があります。人間の行動や性格は家族や周囲の友人に多大な影響を受けており、自分を変えるためには付き合う人を変えなくてはならないケースが少なくありません。
自己変革を促すためには人間関係のコンフォートゾーンを打ち破り、新しい世界へと踏み出す勇気が求められます。
本を読む習慣をつける
自分を変えるためには、変化を恐れる心理作用や無意識的な思い込み、メンタルブロックなどを克服する必要があります。
こうした障壁は己の心がつくり上げたものであり、それを破壊するためには今の自分にはない知見を取り入れなくてはなりません。読書はこれまでの自分にはない価値観や教養を身につけられると同時に、集中力や記憶力の向上も期待できます。
自己変革を促すためには現状維持バイアスやコンフォートゾーンを打破する必要があり、それには読書を通じて新たな知見を吸収するプロセスが必須となります。
自分を変えたい人が知っておきたい名言

傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。
夢を追及している時は、心は決して傷つかない。
それは、追及の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ。
パウロ・コエーリョ
【引用元】「アルケミスト(p.157)」|パウロ・コエーリョ, 山川 紘矢, 山川 亜希子(地湧社)
パウロ・コエーリョの世界的ベストセラー「アルケミスト」からの名言で、夢を追求し続けることに不安を覚える主人公のサンチャゴに対し、師である錬金術師が言ったセリフです。
人生で本当に恐ろしいのは失敗や挫折そのものでなく、自らの心がつくり出した恐れという幻想に飲み込まれ、本来は無限であるはずの可能性を失ってしまうことかもしれません。
人は強制収容所に人間をぶちこんですべてを奪うことができるが、たったひとつ、与えられた環境でいかにふるまうかという、人間としての最後の自由だけは奪えない。
ヴィクトール・E・フランクル
【引用元】「夜と霧 新板(p.108)」|ヴィクトール・E・フランクル, 池田 香代子(みすず書房)
第二次世界大戦中、ナチスによって強制収容所に送られた心理学者ヴィクトール・E・フランクルの言葉です。
満足な食事も与えられず、常に死と隣り合わせの極限状態において、弱った仲間に食料を分け与える人々を見てこの境地に至ったと言います。
自己変革の過程で多くの試練が訪れるかもしれませんが、それを困難と捉えるか好機と捉えるかは自分の心の在り方ひとつです。
変化は災難に見えても結局は天の恵みだった。
よりよいチーズを見つけるよう仕向けてくれたのだから。
スペンサー・ジョンソン
【引用元】「チーズはどこへ消えた(p.66)」|スペンサー・ジョンソン, 門田 美鈴(扶桑社)
2000年に初版が発行され、20年以上経過した今なお世界中でベストセラーとなっている「チーズはどこへ消えた」からの名言です。
ある日、いつもそこにあった大量のチーズが失われ、途方に暮れる小人のヘムとホー。
ヘムは変化を恐れて現状にとどまりましたが、ホーは勇気をもって新しい環境に飛び出し、より多くのチーズを発見するに至りました。
失敗や逆境のなかには、すべてそれ相応かそれ以上の大きな利益の種子が含まれている。
ナポレオン・ヒル
【引用元】「思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき(p.294)」|ナポレオン・ヒル, 田中 孝顕 (きこ書房)
自己啓発本の原点と称される世界的ベストセラー「思考は現実化する」からの名言です。
挑戦には失敗や挫折が伴うものの、逆境を通じて得られる経験は成功へつながるダイヤモンドであるとナポレオン・ヒルは説きます。
「禍福は糾える縄の如し」という言葉があるように、人生では一見すると不運な出来事が後の幸運につながるケースが少なくありません。
考えは言葉となり、言葉は行動となり、行動は習慣となり、習慣は人格となり、人格は運命となる。
マーガレット・サッチャー
【引用元】「人生を動かす賢者の名言(p.140)」|池田書店編集部(池田書店)
強硬な政治姿勢から「鉄の女」と呼ばれ、英国史上初の女性首相となったマーガレット・サッチャーの名言です。
自分を変えるためには行動が必須ですが、その行動を生み出すのは自分自身の心の在り方です。
自己変革を目指すのであれば、まずは自分の思考を見つめ直し、理想とする自分に相応しいものの見方や捉え方を意識する必要があります。
自分を変えたい人におすすめの本
ここでは、自己変革を目指す方におすすめしたい書籍を三冊ご紹介します。
『図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室』

画像出典:Amazon
スタンフォード大学の心理学者ケリー・マクゴニガル氏のベストセラー「スタンフォードの自分を変える教室」を図解化した文庫です。
自己変革のノウハウをイラストと図解によって視覚的にわかりやすく解説しています。
また、同じ失敗をなくすための具体的な方法を紹介しているため、挫折からの再チャレンジを目指す方にもおすすめの書籍です。
『自分を変える習慣力』

画像出典:Amazon
株式会社チームダイナミクスの代表取締役でトップメンタルコーチとして活躍する三浦 将氏の自己変革に関する書籍です。
Amazonの仕事術・整理法カテゴリーで1位を獲得したベストセラーであり、自分を変えるためには習慣を変え、潜在意識を味方につけることの重要性を学べる一冊となっています。
『7つの習慣-成功には原則があった!』

画像出典:Amazon
米国の経営コンサルタントであるスティーブン・R・コヴィー氏の世界的名著です。
世界で最も有名な自己啓発本といっても過言ではなく、人生を変えるために必要な七つの習慣を紹介しています。
一〜三つ目は「私的成功の習慣」、四〜六つ目は「公的成功の習慣」、そして七つ目を「再新再生の習慣」と定義し、人生を成功へと導く原理原則を説いている一冊です。
本気で自分を変えたいときに成功率を上げるポイント
自己変革を目指すのであれば、すべてが順風満帆に進むケースは稀であり、何らかの障害が立ち塞がることも少なくありません。そこで挫けることなく本気で自分を変えるためには、いくつかの押さえるべきポイントが存在します。なかでも重要となるのが以下の三点です。
- 反対する人と距離を置く
- 人は変化を嫌う傾向にあることを知る
- 習慣化する
反対する人と距離を置く
自己変革とは、現状の殻を打ち破ることで新しい自分へと生まれ変わり、人間的として大きく成長するプロセスです。
そして、人間としてのステージが上がると自然と付き合う人間が変わるため、親しかった仲間と疎遠になったり、自分の変化に反対する友人が現れたりします。そこで後ろを振り返ってはコンフォートゾーンにとらわれてしまい、自己変革には至りません。
自己変革には人間関係の変化が伴うため、自分の成長意欲に異を唱える人とは距離を置き、お互いが向上し合える健全な人間関係を構築していく必要があります。
人は変化を嫌う傾向にあることを知る
先述したように、人間は本能的に変化を好まず、未知のものを避ける現状維持バイアスやコンフォートゾーンなどの心理作用が働きます。
プロスペクト理論では、人間は利益の獲得よりも損失を回避したいという心理傾向が強いとされており、人間は変化の先にあるメリットよりも失敗によるリスクを恐れる生き物です。
したがって、人間はそもそも変化に対して不快感や恐怖を感じる傾向があることを知り、友人や仲間に目標を宣言するといった、よい意味で自分を追い込むような対策を講じる必要があります。
習慣化する
自分を変えるためには、ものの見方や捉え方を変えて行動に起こし、それを習慣にまで昇華しなくてはなりません。人間は21日間継続したことは習慣化するという法則があり、これを「インキュベートの法則」と呼びます。
現状維持バイアスやコンフォートゾーンの心理作用はとても強力で、以前の自分に戻ろうとする誘惑に何度も襲われるかもしれません。
こうした心理的な障壁を打ち破るためには、21日間の継続を短期的な目標に定め、既存のルーティンに新たな行動を組み込む、あるいは他者に目標を宣言するなどの工夫が求められます。
つまり、自己変革を促す行動を習慣化するためには、アクションを起こさざるを得ない環境に自分を追い込むことが重要です。
経営コンサルタントの大前研一氏は自身の著書「時間とムダの科学」のなかで、人生を変える方法について以下のように述べています。
人間が変わる方法は三つしかない。
ひとつは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。
もっとも無意味なのは「決意を新たにする」ことだ。
大前 研一
【引用元】「時間とムダの科学(p.95)」|大前 研一(プレジデント社)
変わりたいという思いのみで現状維持バイアスやコンフォートゾーンを打破するのは容易ではありません。本気で自分を変えたいと望むのであれば、これら三つの要素を意識的に日常生活に組み込む必要があります。
ぜひ、本記事で紹介した自分を変える方法や書籍など参考にして自己変革に取り組んでみてください。
まとめ
多くの人々には人生の転機と呼ばれるターニングポイントが何度か訪れます。自分を変えたいという自己変革への強い欲求もそのひとつです。しかし、人間は本能的に変化を避ける生き物であり、意思の力のみで自己変革を成し遂げるのは容易ではありません。
そのため、自己変革を目指す方は「時間配分を変える」「住む場所を変える」「付き合う人を変える」など、強制的にコンフォートゾーンを抜け出すような対策が求められます。
本気で自分を変えたいと望むのであれば、既存の人間関係からの脱却や転職など、自分の殻を打ち破る行動を意識的に実行してみてください。
[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部