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ハリウッドみたいな恋がしたい!
ロサンゼルスを舞台にしたミュージカル・ラブストーリー『ラ・ラ・ランド』が2017年2月24日に公開されます。本作は本国ではすでにアカデミー賞史上最多タイの14ノミネートのほか、ゴールデングローブ賞では歴代最多7部門を受賞するほどの超人気作。
この最高の物語に、日本もきっと魅了させれるでしょう。ここではこの『ラ・ラ・ランド』というラブストーリーをより楽しむための、そして自分も『ラ・ラ・ランド』のような恋をするための、ハリウッド流の「本当にモテる男」の作法を紹介します。
「お姫様願望」を叶えるのが基本

これまでハリウッド映画13作品をプロデュースしてきた映画プロデューサーのマックス桐島さんは、『ハリウッド流☆モテる技術』を、その人脈をフル活用して書き上げています。取材先はハリウッドの演技コーチやカリスマ衣装係やクラブの用心棒など様々です。そんな本書の中で「モテの基本」とされているのが女性の「お姫様願望」を叶えることです。
第一にするべきは「肯定すること」です。相手の話に「でもね」「それはね」と指摘したくなっても一旦我慢し、まずは「そうだね」「なるほどね」「そりゃいいね」などと同意しましょう。ありのままを受け入れてくれる余裕のある男に女性は惹かれるのです。しかしただ頷いているだけでは「頭の悪い男」「気の利かない男」と思われかねません。
そこで第二のステップとして面白い話題の提供、非日常的な経験の提供を試みましょう。このステップをクリアするために必要なことは2つ。「相手にしっかり興味を持つこと」と「自分が色々な経験をしていること」です。
面白い話題を提供するというのは、自分の話を延々としろという意味ではありません。意中の女性がどんなことに興味があるのかを事前に調べてたり、会話の中で探っていく努力なしに「面白い話題」は成立しないからです。そのためにも第一のステップで相手の話に同意を示しながら、どのような話に興味があるのかを知っておく必要があるのです。
また意中の女性に「非日常な経験」をしてもらうには、彼女が「夢のようだ」と感じるような体験を自分がしていなくてはなりません。モテるためには常日頃からの自分磨きが重要だということです。
第三のステップは「あの人が気になる」と相手を自分に惹き付けるような行動をとることです。もちろん「奇抜な言動をせよ」という意味ではありません。ハリウッドのキャスティングディレクターであるベッキーさん曰く、それは「誰にでも丁寧に対応すること」だそうです。
目下にも目上にも同輩にも、一事が万事丁寧に対応する人は多くありません。すると「あの人、砕けた時はどんな感じになるんだろう」「自分にだけは砕けてくれてもいいのに」とどんどんその男のことが気になってくるのだとか。男がミステリアスな女性が好きなように、女性もミステリアスな男が好きなのです。
この3つのステップを丁寧に踏んでいれば、女性の中の「お姫様願望」をどうすれば叶えられるかがわかってくるはず。そこまで到達したら次はよりダイレクトに気持ちを伝える「言葉」をマスターしましょう。
「君は僕にとって大切だよ」が最重要メッセージ

映画業界人の溜まり場として知られる老舗レストラン「The Grill on Hollywood」の女性店員サンドラは、モテる男のトーク術として「挨拶上手」「驚き上手」「褒め上手」の3つをあげています。
この場合の挨拶の良し悪しは「次の会話につながるかどうか」「相手の女性が嬉しくなるか」で決まります。といっても難しく考える必要はありません。具体的には以下のような挨拶です。
「今日の調子はどうですか?」
「君に会えるなんて、今日はラッキーだなあ」
「君に会えて、テンションが抑えられない!」
相手との関係やTPOによって使い分けは必要ですが、こうした挨拶で会話の糸口をつかんだり、相手に「自分を嬉しくさせてくれる人」と思ってもらえるようになれば、挨拶上手の証拠です。
二番目の「驚き上手」とは、相手の女性の話をしっかり聞いているというアピールであり、「会話の潤滑油」です。「まさか!」「本当に?」「ほぉ〜!」といったリアクションは、相手の女性に「この話を続けていいんだ」「この話を面白いと思ってくれている」という肯定感を抱かせます。
ただし考えなしに連発しているとマイナスに働いてしまいます。本当に話をしっかりと聞いたうえで、そのことを「相手にわかりやすく伝えるツール」として、驚きを使うようにしましょう。
三番目の「褒め上手」ですが、褒めれば良いというものではありません。褒め上手な男の褒め方には必ず順序があるからです。それは第一に「女性本人」を褒め、それからファッションやアクセサリー、メイクなどを褒めるという順序です。
この順序を間違えると「(女性本人以外の要素のおかげで)素敵だよ」と聞こえかねません。そうではなく「君が素晴らしいから、○○色のドレスが一層引き立つね」と伝えることが大事なのです。
これら3つのトーク術はどれも相手の女性に「君は僕にとって大切な人です」と伝えるためのものです。相手を喜ばせようとしたり、話を聞いていることをアピールしたり、褒めたりするのは、全部このメッセージを伝えるためなのです。
こうした言動に「相手の方に体を向けて話す」「眉毛を使ってリアクションをする」などを交えれば、より一層相手の女性にこちらのメッセージが伝わりやすくなります。「君は僕にとって大切な人です」このメッセージが相手に伝わるような接し方はどんなものだろうと考えて、試行錯誤してみましょう。
自重トレで「モテボディ」を作り上げる

ハリウッドでは現在、日本と同じように「細マッチョ」がトレンドとなっています。サンタモニカにあるマッスルビーチと呼ばれるジムでも、かつてはボディビルダー体系がもてはやされましたが、最近ではアスリート系の機能的な肉体美が人気なのだとか。
細マッチョボディを作り上げるには、別段ダンベルやバーベルは必要ありません。ここでは特にセックスアピールに効果的な「胸部」「腕部」「臀部(おしり)」の3ヶ所に効くトレーニングを紹介しておきます。
●胸部
胸部に効果的な自重トレといえばプッシュアップ(腕立て伏せ)です。アナログすぎて拍子抜けするかもしれませんが、完璧なプッシュアップをするためには胸の筋肉だけでなく、腕部や腹筋・背筋、脚部の筋肉も必要になります。その意味でプッシュアップは全身を鍛えられる手軽な自重トレなのです。具体的なやり方とポイントは以下の通りです。
1.肩幅よりやや広めに手を床につく。肘を曲げた時に、前腕部が地面に対して垂直になるようにする。肘は外側に向ける。
2.この時、手の位置は肩幅より広くなるように置く。
3.手の位置が肩のラインより下になると上腕三頭筋(二の腕)に負荷がかかりやすくなる。目的に応じて変える。
4.つま先から頭の先まで一直線になるように足を伸ばす。実際に動作をするときも、この姿勢は崩さない。
5.この時、肛門をキュッとしめるようにすると姿勢を固定しやすい。
6.大胸筋に負荷を感じながら、3秒かけて体を下ろし(息を吸う)、3秒かけて上げる(息を吸う)。
7.これを1日20回、3セットを行う。
8.できない場合は徐々に回数を増やしていくか、膝をつくなどして負荷を調整する。
●腕部
腕部は肘から上の上腕と肘から下の前腕で構成されています。このうち上腕には三頭筋(二の腕)と二頭筋(力こぶ)があります。ここではそれぞれ1種目ずつトレーニングを紹介します。
<上腕三頭筋>
上腕三頭筋は、先ほどのプッシュアップの手の幅を狭くすることで鍛えられます。具体的なポイントは以下の通りです。
1.プッシュアップの姿勢をとり、手を肩幅より狭く配置する。
2.この時手はハの字に開く。
3.上腕三頭筋が腕を伸ばすために機能する筋肉であることを意識して、胸ではなく上腕三頭筋の力を意識してプッシュアップを行う。
4.上腕三頭筋に負荷を感じながら、3秒かけて体を下ろし(息を吸う)、3秒かけて上げる(息を吸う)。
5.これを1日20回、3セットを行う。
6.できない場合は徐々に回数を増やしていくか、膝をつくなどして負荷を調整する。
<上腕二頭筋>
上腕二頭筋の自重トレは「パームカール」と呼ばれます。立ったままでもできるので、信号待ちや電車待ちの時間にぴったりのトレーニングです。
1.右手を手のひらを上に向けて直角に曲げ、体の側部に肘をつける。
2.左手を右手の手首に重ねる。
3.左手で右手の手首を力一杯押さえつけながら、右手を曲げていく。
4.曲げきったら、同じように力を入れたまま、右手を元の場所まで戻す。
5.曲げきるまでに4秒、戻すまでに4秒かけて、10回×3セット行う。
6.逆側も同様に行う。
<前腕>
前腕の自重トレは「リスト・フレックス」という種目を紹介します。これもパームカール同様、場所を選ばないトレーニングです。
1.手のひらを地面に向けた状態で腕を前に伸ばす。
2.力一杯拳を握りながら、手首を上下にゆっくりと曲げる。
3.20回×3セット行う。
4.逆側も同様に行う。
●臀部
臀部の自重トレは「ヒップ・レイズ」という種目を紹介します。プッシュアップ同様寝転ぶだけのスペースは必要ですが、特別な器具は必要ありません。
1.仰向けで寝転び、膝を45度に曲げる。両手は体の側部に伸ばす。
2.肛門をキュッとしめるイメージで腰を持ち上げていく。
3.この時、腰が反ると痛める危険があるので、腹筋にもしっかり力を入れておく。
4.4秒で持ち上げ、4秒で下ろす動作を20回×3セット行う。
重要なのは「最低90日間」続けることです。90日間は人間の細胞が入れ替わるのに必要な期間といわれているためです。筋トレ歴が長い人たちも「3ヶ月を目安に頑張れば、必ず効果は出る」と口を揃えて言います。半袖の季節にモテボディをさりげなくアピールするためにも、今日から、いや今からモテボディトレーニングを始めましょう。
『ラ・ラ・ランド』みたいな恋をしよう
マックス桐島さんによれば、ハリウッドのモテ男たちはこうした努力や女性への対応を、ごく自然にやってのけているのだそうです。
しかし「こんなこと考えたこともない」「できそうもないな」という人も諦めてはいけません。これらは繰り返し意識的にやっているうちに、自然とできるようになるものだからです。その頃にはあなたもきっと『ラ・ラ・ランド』みたいな恋ができるようになっているはずです……多分。
参考文献『ハリウッド流☆モテる技術』
