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会話が続かないのはなぜか?
気になる異性とのデートや転職の面接などで会話が続かず、気まずい思いをした経験はありませんか?「話しやすさ」をコミュニケーション能力のひとつとして考えると、話しやすい人ほど相手との距離感の縮めるのが上手く、話しにくい人ほど相手からの信頼を得にくいと言えるでしょう。
では、話しやすい人とそうではない人は、会話においてどこが違うのか…。今回は、会話の中で欠かせない最も簡単なリアクションである「うなづき」に焦点を当て、会話で信頼を得やすくなるためのコミュニケーション方法を解説していきます。
会話が苦手なのは話下手だから?
会話が苦手だという人の特徴として、相手と面と向かって話すと緊張してしまうことや、話のネタとなる引き出しが少ないことなど、様々な要因が挙げられます。
しかし、話しやすい人というのが「話のネタが豊富で、いつも堂々としている」とは限りません。普段あまり話さないのに、周りに人が集まっている。いわゆる「聞き上手」な人ほど、周囲からの信頼を得やすい傾向にあります。
もちろん、聞き上手と言っても、ただ「へえ、そうなんだ。」と相手の話を黙って聞いているだけで良いというわけではありません。真の聞き上手として大事なポイントは、相手の話の要点を押さえて、相手が最も欲しいリアクションをしてあげることにあります。その基本としてまず覚えなければいけないのが、効果的な「うなずき」の仕方です。
会話で信頼を得る人のうなずきは多い・少ない?

それでは、ここでひとつ例題を試してみてください。あなたは好きな女性を初めてのデートに誘い、カフェで彼女の話を聞いています。
「この前ね、(A)やっと『君の名は。』を見にいったんだ。(B)ほら、(C)あの映画って去年話題になっていたでしょ。(D)ずっと気になっていたんだけど、(E)なかなか機会がなくって。(F)ギリギリになっちゃったけど、(G)映画館で見られてよかったよ!(H)」
あなたは(A)〜(G)のうち、何回あいづちやうなずきを入れましたか?とある心理学の実験で、聞き役が「へえ」や「ふーん」などのあいづちやうなずきを、相手の話の区切りのいい部分だけで入れた場合と、区切りがあまりよくない部分で入れた場合とで、相手に与える印象を比較しました。
もちろん、区切りのいい部分だけでうなずきを入れた方が、相手に好印象を抱いてもらいやすいという結果になるのですが、10%、40%、80%の3通りの割合でうなずきの回数を変えて検証すると、区切りのいい部分でうなずけば、10%の割合であっても、40%の割合でうなずいた場合と同等の好印象を抱かれることがわかっています。
逆に、最も相手に悪印象を与えたのは、80%の割合でうなずきを入れた場合でした。結論、うなずきの回数が少なくとも、話の要所でリアクションできれば、相手は自分に対して好意的な印象を抱きやすくなるということですね。
聞き上手になるコツは「リズムゲーム」にアリ
前述した例題では句読点ごとに区切りを入れてありますが、実際の会話では、相手の話のリズムやテンションに合わせて、適切なあいづちやうなずきを入れる必要があります。このリズムも、話す相手の性格や口調によって千差万別です。
「話のリズムをつかむ」というのは、ゲームセンターなどにあるリズムゲームをプレイするときの感覚とよく似ています。リズムゲームでは、音楽を聴きながら、画面に出てきたボタンをタイミングよく押したり、ドラムを勢いよく叩いたりしますよね。
会話の際もリズムゲームと同じで、相手のテンションが高いときは、こちらも大きめのリアクションで返したり、テンションが低いときは、こちらも静かに返答したりと、話を聞き分けて対応する必要があります。うなずきのタイミングと、リアクションの度合い。この2つさえマスターすれば、聞き上手への道はグッと近いものとなるでしょう。
慣れてきたら、自分の気持ちを体全体で表す
相手の話に対して適切なあいづちやうなずきを返せるようになったら、次は自分の気持ちを体全体で表現できるようにすることで、より相手に好感を抱かれやすくなります。ここで、明石家さんまさんを例として考えてみましょう。
テレビ番組などで司会を務めるさんまさん。彼のトークを聞いていると、相手の話にあいづちを効果的に打っていることはもちろん、相手の言ったことの要約を繰り返して強調したり、ボケに対して体全体でリアクションしたりして、場の雰囲気を盛り上げていることがわかります。
人は相手の行動に対して無意識的に同調してしまうものです。心理学ではこれを「同調効果」と呼びます。つまり、自分が笑顔やうなずきなどのリアクションを大きくすればするほど、相手も自分に対して自然と大きなリアクションを返してくれるようになります。
好意を持っている相手に何度か会ってみて、「もっと親しくなりたい!」という場合には、自分から積極的に心を開くことで信頼を深めることができます。もちろん、さんまさんのような話し上手に無理になる必要はありません。まずは相手に対してしっかりと笑顔を見せることを心がけてみるとよいでしょう。
デートのときは「場の力」も利用する
最後に、会話を弾ませ、いい雰囲気を演出しやすくするためのテクニックとして「場の力」を利用する方法をご紹介します。今回注目するのは、デートのときに座るものです。
人は体に触れているものの感触で心理状態が変わってきます。そして、デートのときに2人で座るものとして最適なのが、感触が柔らかいソファーであると言われています。
感触が柔らかいものに座っているとき、人はリラックス状態になり、相手の頼みを聞き入れやすくなります。キャバクラなどのお店にフカフカしたソファーが置かれているのは、この効果を利用し、お客に女の子の要求を受け入れやすくさせるためとも言われています。
好きな人を食事に誘う際はこの効果を活用して、ソファーやクッションのあるお店を選ぶと、デートの成功率を上げることができるはずです。『合コン王が選んだ「横並びデート」ができる渋谷近郊のお店30選【保存版】』でもオススメのお店を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
