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「お金がないから一歩踏み出せない」はもったいない
お金の不安は誰しもが抱いているもの。
しかし「お金がないから結婚できない」「お金がないから転職できない」などお金がないことを理由に人生の大事な一歩をためらってはいませんか?もちろんお金はとても大切ですが、そのために自分を幸せにしたり、成長したりするチャンスを逃していては結果的に損をします。
ただ「お金がない」と嘆くのはやめて、そのお金の不安をなくすための方法を考えましょう。ここではその方法の1つとして、月々たった3000円から始める投資術を提案します。
たった3000円でお金は増えるのか?
「そんな子供のお小遣いみたいな金額でお金が増えるわけない」と思う人もいるかもしれません。もちろん1年や2年で何百万、何千万というお金が増えるわけではありません。ところがそうしたハイリターンの投資には、必ずハイリスクが伴います。このリスクを知って、今まで投資に踏み出せなかった人も多いのではないでしょうか。
しかし月々3000円からの投資なら、それこそ子供のお小遣いのような金額なので致命的なリスクにはなりません。毎月毎年コツコツ積み立てていけば、FXや株式投資などのように一度に多額のお金を投資しなくても、最終的には大きな投資額に育っていきます。投資総額が大きくなればリターンも大きくなるので、積み立てる楽しみも生まれるでしょう。
家計再生コンサルタント・横山光昭さんの試算によると月々3000円の投資を続けた場合の利益は1年後に499円、3年後には4862円と最初の方こそ微々たるものですが、30年後には66万8211円と1年あたりの利益は何倍にもなっていくのです。
もちろん「投資すること」に慣れて月々の投資額を1万円、3万円と増やしていけばそれだけ利益額はアップしていきます。この程度なら、飲みに行くのを何回か我慢するだけで実現できそうだと思いませんか?
3000円投資はこうして始める!
投資は始めなければ増えません。とにかく月々3000円からでも始めてみることが重要です。しかし全く知識のない人が証券会社のホームページなどを見ても、商品がありすぎて一体どれを買えばいいかわからなくなってしまいます。
そこで多くの家計を救い、投資による資産運用を成功に導いてきた横山さんが提案するのが「ネット証券のバランス型投資信託」です。ネット証券を選ぶべき理由は次の3点。
1.自宅で手軽に口座開設ができる(3000円投資で一番面倒なのが口座開設手続き)。
2.手数料が安くて済む。
3.商品が豊富で月々500円〜1000円の積み立てで買えるものも多い。
安心感や信頼性、その他のメリットを含めて横山さんが「ここにしておけば間違いない」と太鼓判を押すネット証券は以下の4社です。
・SBI証券:商品数の豊富さ、手数料の安さが強み。
・楽天証券:楽天銀行の口座との連携で様々なメリットがある。
・マネックス証券:30万円以下の取引なら手数料最安。
・カブドットコム証券:経営母体が三菱UFJファイナンシャルグループ。
また「バランス型投資信託」とは日本株式や日本債券、外国株式や外国債券などがバランス良くパッケージされた商品で、各証券会社のプロのファンドマネージャーが適切な組合せで投資をしてくれます。
中でも横山さんがおすすめするのが「世界経済インデックスファンド」「eMAXIS バランス 8資産均等型」の2つです。
投資を始めるときに一番迷うのは「どこで買うか」「何を買うか」。まずはこの「ネット証券のバランス型投資信託」から投資を始めてみましょう。
投資を始める前にお金を整える
投資を始めてもお金が増えない人はもちろんいます。それは自分のお金を整えられていない人です。横山さんは消費・浪費・投資/貯金の比率を70%・5%・15%/10%に抑えるようにすれば、徐々にお金が増え始めると言います。
このときのポイントは第一に浪費を減らすこと、第二に必要以上の消費を見直すこと、そして第三に投資の基準をしっかり持つことです。美容院代を「美しくなるための投資」、飲み会を「人脈への投資」などと言って、本来は消費・浪費のものを投資にすり替えているといつまでもお金は貯まりません。
また安心して投資をするためには、ある程度の貯金が必要です。横山さんが「確保しておいてほしいお金」とするのは、月収の7.5ヶ月分。これだけあればある程度のアクシデントにも対応できるので、まずはこの金額を確保するのが先決です。
このように身の回りのお金を整えていけば、自ずと投資するお金と心の余裕が生まれていきます。
3000円投資を成功させる3つの心得
たとえ月々たった3000円の投資でも、やり方を間違えると失敗につながります。実際に投資を始める時は、次の3点を肝に銘じておきましょう。
投資の目的を明確にせよ
「○年後までに1000万円貯める」「子供の教育資金700万円を貯める」など具体的な目的を決めることが大切です。「お金がないから不安だ」という漠然とした理由で投資を始めると、いくらお金が貯まっても「まだ足りないかもしれない」と不安を抱えたままになり、貯金や投資を楽しめなくなってしまいます。
お金はあくまで自分や家族の幸せのためのもの。その前提を忘れないようにしましょう。
値動きに一喜一憂するな
投資で失敗する人の典型は、ある時期に値下がりして慌てて株や投資信託を売ってしまう人です。有名なプロ投資家たちは投資を何十年という長いスパンで考えています。
それは短期的な値動きよりも、長期的な値動きが確かな利益につながることがわかっているからです。3000円投資でもこの考え方は同じ。「コツコツ増やす、コツコツ貯める」の精神で、気長に投資を楽しみましょう。
投資に手間をかけるな
ローリスク・ローリターンのバランス型投資信託などが物足りず、株式やFXなどに手を出したくなる人もいるでしょう。もちろんそれ自体は悪いことではありません。
しかし仮にそうした金融商品に投資をして、株の値動きや為替相場が絶えず気になって気疲れしてしまうようでは何のための投資かわからなくなってしまいます。バランス型投資信託のように買った後は基本的に放置しておけばいい商品ならば、こうした心配は不要です。
お金なんかに人生を振り回されるな
お金は使うもの。それに人生を振り回されるのはバカげたことです。しかしお金がないと不安になるのも事実です。それならばその不安を解消するために行動を起こしましょう。投資によって不安がなくなり、人生の新たな一歩を踏み出す勇気が持てれば、それほど大きなリターンはないはずです。
