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苦しいときに心が奮い立つ
「どん底」、皆さんも程度の差はあるでしょうが、きっとそんな時もあったのではないでしょうか。「落ちるとこまで落ちたらあとは這い上がるのみ」とはよく言ったもの。逆に開き直ってみてもいいかもしれませんね。
そこで今回はどん底から「弱者がはい上がる映画」をピックアップしました。社会的弱者、地の果てまで落ちてしまった者、そんな彼らが成功する姿はきっと今後のあなたの人生に影響を与えるかもしれません。
映画には人生を動かす、そんな魔法がありますからね。それでは紹介していきましょう。
弱者が成り上がる映画15選
1.『バック・ビート』

画像出典:Amazon
世界一のロックバンド、音楽の教科書にも載っているロックバンドといえば、皆さんご存知ザ・ビートルズですよね。こちらの作品はザ・ビートルズが『ラブ・ミドゥー』で華々しいメジャーデビューを飾る以前、かつてベーシストとして在籍をしていたステュワート・サトクリフが主人公となっています。
リバプールからやってきた右も左もわからない若者たちはハンブルグで音楽活動を続けます。後に早くしてこの世を去ることになる彼の、そしてザ・ビートルズの青春ストーリーをご覧になってみてください。
2.『幸せのちから』

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仕事を失い、借金まみれ、挙句の果てには妻からも見捨てられ、住居も失い、愛する息子と二人でホームレス暮らし。主人公はそんな絶望的な状況の中、ある一筋の光を見つけます。
それは一流企業への合格のためのテスト。絶望的な状況を打破するため、愛する息子のため、主人公が奮起します。果たして……!?
3.『8マイル』

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主演となるエミネムの半自伝的なストーリーとなります。不況の波が押し寄せるミシガン州デトロイト、黒人と白人の差別、犯罪も横行するこの街で、貧しい家庭に育った一人の白人の青年がマイク一本、ラップでの成功を夢見ます。
ラップは黒人のもの、という背景は主演であるエミネムが置かれた環境と類似しています。ラストシーンのフリースタイルラップバトルは、心震える魂のリリックを聞くことができます。これぞ魂の叫び。その一言です。
4.『摩天楼はバラ色に』

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旧邦題は『ニューヨークはバラ色に』。カンザス州からやってきた田舎者の青年が、世界一の街、ニューヨーク州マンハッタンの大企業で大出世を果たすまでのサクセスストーリーをコメディタッチに描いています。
主演は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で大ブレイクを果たしたマイケル・J・フォックス。彼がいかにして大企業の経営陣まで上り詰めたか、コメディタッチでありながらなんとなく頷ける、そんなビジネスも少々学べる作品となっています。
5.『ジュリー&ジュリア』

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戦後間もなくの1949年、主人公のジュリアは夫の転勤の都合でパリに移住します。フランスで料理に目覚めたジュリアは、ある料理本を執筆します。
時は流れてその50年後、ジュリアの本の読者だったジュリーはジュリアが書き上げたその数524のレシピをわずか1年で制覇し、ブログに掲載する、という計画を立てます。
ジュリーの挑戦は果たして成功するのでしょうか……?料理を巡り時を越えた二人の関係、構成が非常に面白い作品となっています。
6.『卒業旅行 二ホンから来ました』

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邦画からもご紹介します。こちらの作品は織田裕二主演の青春ストーリーとなります。考古学マニアの冴えない学生の春夫は、大学の卒業旅行として東南アジアの小国チトワン王国へ旅に出ます。
当初は観光の目的だったはずですが、怪しげな日本人ブローカーに騙されて「一発太郎」という謎の芸名で「外タレ」としてデビューさせられてしまいます。そして、まさかの国民的アイドルにのし上がってしまうのです。
何も考えずに笑えて楽しい映画、それがこちらの作品です。
7.『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』

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かつて日本で開催されたロックフェス『スーパー・ロック・フェスティバル』、ボン・ジョヴィ、ホワイトスネイク、スコーピオンズ、マイケル・シェンカー・グループ、そしてアンヴィル、後に彼らは世界的大成功を収めることになる。
ただし、アンヴィルを除いて。全く売れない彼らは、アルバイトをしながら生計を立てバンドを継続させます。そんな夢をあきらめなかった彼らに奇跡が起こります。実はこれドキュメンタリーなんです。驚きですよね。現実は映画よりも奇なり、とはよくいったものです。
8.『クリードチャンプを継ぐ男』

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あの『ロッキー』シリーズ初のスピンオフ作品にしてシリーズ7作目となります。主人公はロッキー・バルボアではなく、ロッキーのかつての最大のライバルにして親友、リングで力尽きたアポロ・クリードの息子ドニー・ジョンソンなのです。
ロッキーがトレーナーとなり、アポロの息子と共に世界チャンピオンを目指す。これを聞いただけでシリーズファンは魂が震えるというものです。
自ら不利な環境に身を置いたドニーはロッキーと二人三脚で世界チャンピオンに挑みます。今年の秋に『クリード2』が公開予定。こちらも楽しみですね。
9.『大阪物語』

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こちらは今となってはベテラン女優となった池脇千鶴の映画初主演作となります。漫才師の両親を持つ14歳の少女、多感な時期の一人の少女の成長を丁寧に描いています。
漫才師の家で育った主人公は、ある日家に帰ってくると両親が別れ話をしています。出て行ってしまった父を巡り、最後には希望をもって輝かしい未来へ歩む姿を見ることができます。大阪の街並みや人の温かさも良く描かれ、忘れられない一作となるはずですよ。
10.『インスタント沼』

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編集者の仕事をしていたが、自業自得が災いし会社を追われ仕事を失ったOLの沈丁花ハナメの毎日はまさに「ジリ貧」。そんな彼女が、なんでもない日常からちょっとした不思議と小さな成功を得る、そんなほのぼのとしたストーリーは邦画にしか出せない魅力が全面に出ています。
地球が滅亡もしない、宇宙人も攻めてこないし、犯罪も起きない。そんななんでもない日常の中に起きるちょっとしたサクセスストーリーはやはり刺さりますね。
11.『すべてをあなたに』

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1964年、ペンシルバニア州の小さな街から生まれたバンド、その名も『ワンダーズ』。コンテストから生まれたバンドは瞬く間にシンデレラストーリーを築き上げていきます。監督、脚本は初となる、あのトム・ハンクス。
長年構想してきた彼のストーリーはキャッチーであり、また切なく、若いから犯してしまう過ちも描かれています。映画を観終わった後、ついついYOUTUBEで劇中歌『すべてをあなたに』を聞きたくなるはずです。
12.『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

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一流レストランの総料理長まで務めた主人公は、その傲慢さが災いし、仕事を失ってしまいます。失意の主人公がその時出会った料理、それが「キューバサンド」でした。キッチンカーを改造し、息子と仲間たちと共に、行脚を始め、旅を通して、本当に大切なものに気付くのです。
サクセスストーリーと共に家族の絆も描かれた心温まるストーリーに仕上がっています。
13.『ディック&ジェーン 復讐は最高!』

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IT企業に勤めるディックは、愛する妻ジェーン、息子のビルと何不自由ない生活をおくっていました。マイホームも購入し、まるで絵に描いたような家庭生活を送っていましたが、ある日、ディックは突然失業してしまいます。
怒ったディックは社長に復讐を企てるというコメディ映画となっています。ディックの復讐する執念は、コメディタッチで作られているのでとても面白く声をだして笑える作品です。
14.『大逆転』

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ある計画によって、会社をクビになり、婚約は解消、住む家も失い、娼婦の家に転がり込むようになってしまったエリートからホームレスに落ちた男と、逆にホームレスから一流エリートサラリーマンに突如としてなった男。
まさかの逆転、その黒幕を知った二人は復讐を計画します。どん底からの復活、そして復讐へ、これぞこの映画の魅力と言えるでしょう。
15.『百円の恋』

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主人公の斎藤一子は、32歳、もういい年のはずが弁当屋の実家にひきこもりの自堕落な生活を送っていました。ところが、ある日妹の二三子が子供を連れて実家に出戻ってきてしまいます。
この二人が実家に戻ってきたことにより、一子は実家を追われ一人暮らしを始めます。お金がない一子は100円ショップに行く毎日、そこは様々な事情を抱えた社会的地位の低い人間の集まりだと気付きます。そんなところから始まる一子の恋は実るのか。見ているだけでも痛い一子が変化していく様に、きっとが勇気づけられると思います。

映画を中心に執筆活動中。得意なジャンルはB級〜Z級映画。勝手にその年の受賞作品を決める「輝け!ぬかデミー賞」を主宰。バンド活動、ウェブメディアの運営やイベント製作など、マルチに活動中。
[編集] サムライト編集部
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