集中したいならおやつタイムを!最も頭が冴えるのはドライフルーツ!

集中力の強い味方

デスクワークの仕事中、おやつをつまむ人も多いのではないでしょうか。ものすごくお腹が空いているわけではないけれど、小腹が空いた時につまんだり、ちょっとした気分転換になったり、仕事の合間のちょっとしたリラックスタイムになりますよね。

最近では「オフィスグリコ」など、おやつを購入できるサービスを導入する会社が増えており、オフィスグリコは全国に12万台設置されているとされ、これは日本全国のコンビニの数、5万店舗よりもはるかに上回っています。

オフィスグリコが普及しているということは、仕事中におやつを食べることを推奨している会社が増えているということ。一昔前には仕事中に何かを食べるなんてだらしない、と言われた時代もあったでしょうが、今の常識は仕事中のおやつで適度にリラックスして、効率良く働くこととされているようです。

仕事中のおやつにはどんな効果がある?

脳は1時間に5gものブドウ糖をエネルギーとして消費するとされています。角砂糖はひとつあたり約4gなので、脳の糖分消費量はかなりのものだということが分かります。体内にブドウ糖が不足してくると、脳の働きが弱まり、思考力や集中力が低下してしまいます。

脳を動かすための糖が足りなくなったところで、おやつを食べて糖を取り入れれば、脳はまた活発になり、集中を取り戻すことができます。

人間の集中力は15分とも50分ともいわれていますが、限界なしに集中し続けることができないのは確かです。仕事中におやつでリラックスして、集中力を取り戻す、という仕事のサイクルは理にかなっているのです。

仕事中に食べるべきおやつは?

あなたが仕事中のお供にしているおやつはどんなものですか?チョコレートやクッキー、グミやガムなどそれぞれ好きなおやつがあるでしょう。

仕事中の集中を助けるおやつには、「甘いもの」「噛みごたえのあるもの」が良いとされています。

甘いものは誰もが口に入れた瞬間にホッとしてリラックスできますし、噛みごたえのあるものは、メジャーリーガーがガムを噛みながら打席に立つことからも、集中力を高めるのに良いことが証明されていますね。

ただし、この「甘さ」には落とし穴があります。おやつに含まれる糖を摂取することで、体内に糖が急に増えると、人間の体は膵臓からインシュリンを分泌し、血糖値を下げようとするのです。このインシュリンの血糖値を下げる効果が強すぎると、体内は低血糖の状態となってしまい、眠気に襲われることになるのです。

お菓子に使われている白砂糖はとても吸収が良く、すぐに血糖値をあげてしまうため、このインシュリンによる血糖値の乱高下が起きやすくなります。

血糖値は急上昇させたくない、でも脳に栄養は補給したい、という時に摂取したい糖が「果糖」です。果糖は10%ほどがブドウ糖として分解され、残りの90%は分解されずにそのまま肝臓で蓄えられます。果糖は白砂糖よりもインシュリンを分泌させにくく、血糖値を急激にあげるということもないので、体を低血糖にしてしまうことがないのです。

そんな果糖が含まれていて、かつ噛みごたえのあるおやつ。それはドライフルーツです。最近はコンビニでも販売されていて手軽に手に入る上に、食物繊維が豊富に含まれているので、腸内環境を整えるのにも一役買ってくれます。

おすすめドライフルーツ

いちじく

いちじくは生で食べるよりも、ドライフルーツとして食べた方が栄養価が高いということが分かっています。ドライフルーツのいちじくには生のいちじくの5倍もの鉄分が含まれており、鉄分不足による集中力の低下にはとても良い効果をもたらします。

優しい甘さとプチプチとした面白い食感が楽しめるいちじくはあなたの仕事に新しいアイデアを生み出してくれるかもしれません。

ブルーベリー

ブルーベリーには目に良いとされているアントシアニンが豊富に含まれており、パソコンを見つめ続けて起きた眼精疲労からくる集中力の低下を改善してくれる効果が期待できます。

小粒なブルーベリーのドライフルーツは手軽につまみやすく、爽やかな甘みと酸味で味覚的にもリフレッシュできるでしょう。

マンゴー

マンゴーに豊富に含まれるビタミンB群は神経伝達をスムーズにする効能を持つため、集中力の持続に効果抜群です。中でもビタミンB1には糖をエネルギーに代謝するのを助ける働きがあるので、脳に効率的に栄養を送るのには欠かせない成分です。

噛みごたえがしっかりあり、ボリュームもあるため、小腹が空いた時につまめば頭を冴えさせてくれます。

ゆずピール

ゆずにはフラボノイドが含まれています。フラボノイドは脳にとって重要な栄養素のひとつとされています。抗酸化物質であるフラボノイドは脳の血流を改善し、神経間の細胞を増やす効果まであるのです。

ゆずの爽やかな香りは嗅覚からも心と体をリフレッシュさせてくれる上に、固めの食感は噛み締めて眠気を覚ますのにぴったりです。

おやつと上手に付き合って、集中力を保とう

メタボが気になるから、仕事中のおやつは控えよう・・・と考えている人もいるかもしれませんが、おやつを食べても太らない時間があります。

それは脂肪細胞に脂質を溜め込む作用のあるBMAL1というタンパク質が少なくなる15時ごろ。まさにおやつの時間です。

さらに、15時〜18時は人間の体温が最も高くなる時間であり、体温の高い時の方が基礎代謝は多くなるため、おやつを食べても比較的太りにくいとされています。

なんとなく小腹が空いたり、糖が足りていなくて集中力が途切れてしまうという時には、気分転換や糖分補給のためにおやつを食べて、集中力を取り戻しましょう!
[文・編集] サムライト編集部