自分に合う仕事(適職)の見つけ方|3つのポイントと注意点を解説

「いまの仕事が自分にあっていないかもしれない」と悩むことがあるかもしれません。お金が稼げればそれでいいと思っていても、きっぱりと割り切るのは難しいものです。

仕事が合わないことがストレスとなれば、仕事を続けられなくなることも考えられます。今一度自分自身の適性を振り返り、自分に合う仕事を見つけましょう。本記事では、自分に合う仕事の見つけ方と注意点について解説していきます。

目次

自分に合う仕事を見つけるのが重要な理由

自分に合う仕事が見つけられないとどうなるのでしょうか。合う仕事を見つけられないことによるデメリットを通じて、自分に合う仕事を見つけることの大切さを見ていきます。

モチベーションが維持できなくなる

真っ先に挙げられるデメリットはモチベーション問題です。自分に合わない仕事をしていると、働くことに対する面白さややりがいを感じづらくなります。業務への適正がないせいで仕事の効率が上がらず残業が増えてしまい、結果として過労状態に陥るということも考えられます。

面白いと感じられない仕事に時間を費やすのは、大変なストレスになるでしょう。最悪の場合には鬱病やパニック障害などの精神的な病気に陥る可能性もあります。健康的に長く仕事を続けたいのであれば、モチベーションを保てる仕事を見つけることが大切なのです。

高い給料を得ることができない

「仕事のあうあわないよりも給料の高さを優先する」という方もいるかもしれません。しかし、この考え方には大きな落とし穴があります。

あわない仕事とは、つまり能力適性が低い仕事と言い換えることができます。そもそも適性のない仕事に対して努力しても、それに見合った成果をなかなか出せないということも考えられるでしょう。仮に基本給が高くとも将来的な昇進が難しくなり、長い目で見ると高い給料を得られない可能性が高まってしまうのです。

早期退職につながりやすい

前述した話ともつながってきますが、自分に合わない仕事に就くとモチベーションが低下し、結果として早期退職につながるケースが増えます。

厚生労働省が発表した令和2年度の離職率データを見ると、年初の常用労働者に対する離職率は14.2%となっています。また退職理由では、定年や期間満了、会社の将来性への不安、労働時間や給料といった会社側の理由に次いで、職場の人間関係、能力を生かせなかった、仕事の内容に興味が持てなかった、といった理由が挙げられています。

さまざまな努力の末に就職したというのに、合わない仕事を選んだせいで仕事に興味が持てず、自分の本来の能力を生かすこともできなければ、離職の選択肢が出てくるのもうなずけます。

自分に合う仕事を見つけるときのポイント

自分に合う仕事がわからない人へ

あらためて自分に合う仕事とはなにかといわれても、よくわからない方が多いかもしれません。自分に合う仕事を見つけるためには、ポイントを押さえて検証していく必要があります。まずは以下で紹介する点について振り返ってみましょう。

強みを生かせるか

自分の強みを生かせる仕事は、自分に合う仕事といえます。例えば、細かい作業を正確にできるのが強みならエンジニアなどの技術職、人と話すのが好きなのであれば営業職などです。

自分の強みがよくわからないなら、客観的な意見をもらってみるのもひとつの手です。友人や家族などの意見を聞いてみると、自分では思ってもみなかった強みがみつかるかもしれません。

また、弱みだと思っている部分が役立つこともあります。優柔不断だと思っているなら、それは慎重に物事を進めるのが得意ともいえます。計画を立てるのが苦手でも、行動力があれば十分な強みです。

自分のもともとの性質にあった「強み」を生かせる仕事なら、自分にあった仕事である可能性が高いといえるでしょう。

知識やスキルを生かせるか

これまでに身につけたスキルや能力があれば、それを生かした仕事を選ぶのも自分に合う仕事探しをする際のポイントです。すでにスキルがあるため、転職をしても一からのスタートにはなりません。

仕事の成果が出やすく、達成感も得やすいというメリットがあります。同じ業界の中でも、会社が違えば仕事の進め方や業務効率の考え方も違ってきます。また、違う業種でも、これまでのスキルが役立つことは大いにあるでしょう。 培ってきたノウハウを新しい職場に持ち込むことで良い影響を与えられれば、評価につながるかもしれません。逆に新たなノウハウを吸収することで、これまでに得たスキルをより伸ばすこともできるでしょう。

やりがいを持って成長できるか

近年、ライフワークバランスの向上をうたう企業が増えています。人生の中で多くの時間を割く仕事だからこそ、やりがいや達成感は重要です。

ただ漫然とタスクをこなしてお金をもらうだけの仕事は継続するのが難しいのが現実です。仕事にやりがいを感じ、仕事を通じて自分が成長できることを実感できるかというのはとても重要なポイントとなってきます。

自分に合う仕事の見つけ方

続いては、自分に合う仕事の見つけるために、具体的にどのようなことをする必要があるのかについて解説します。

自己分析をおこなう

自己分析をしっかりとおこなうことは、自分にあった仕事を見つけるうえで非常に重要です。「自分がこれまでやってきたこと」を振り返り、「なりたいビジョン」を明確にし、「現在の自分がどうしたいか」を導き出していきましょう。

まずは「過去の自分の分析」をおこないましょう。仕事の上で楽しかったことや頑張ったこと、逆にどんな失敗をしたのか、どんなことがつらかったのかなども振り返ってください。さらに、振り返った事柄に対してなぜそうなったのか(思ったのか)と問いかけて言語化をしましょう。もちろん、これまでに培った経験やスキル、得意なことや苦手なことなどを書き出すことも大切です。

次に「過去の自分と今の自分の共通点」を見つけ出します。今も昔も変わらないことというのは、その人個人の性質といっても過言ではありません。ですから、その「変わらないもの」を基準に仕事先を考えてみましょう。

また、「求めているものへの優先順位」も考えてみるとよいでしょう。自分が働き方において何を優先すべきかを考えておくことで、自分にあった仕事を選びやすくなります。

また、「将来をイメージする」ことも大切です。自分が本当にしたいことは何なのか、どういった姿を目指しているのかを明確にしましょう。これまでに得たスキルやキャリアを伸ばしたいのか、進む方向性を変えたいのか、あるいは全く知らない業種にチャレンジしたいのかなど、将来のビジョンを実現するために必要なことを探っていきましょう。

企業研究をおこなう

業界や企業について研究することもとても良いアプローチの方法です。

職業を選ぶとき、多くの人はその職業に対する良いイメージばかりに注目してしまいがちです。しかし、当然のことながらどんな業界や企業にも良い面と悪い面があります。

良い面ばかりを見ていてはその業界や企業が自分にあっているかどうかはわかりませんから、しっかりと業界や企業についてリサーチしなければなりません。

業務内容やプロダクトにとどまらず、社風や顧客からの評価、福利厚生などをしっかりと把握できれば、自分がしたいことや求める方向性、自分の性格傾向と自分がしたいことが本当に一致しているかを知ることができるでしょう。また、自分が進むべき業界や企業を絞り込むことにもつながるはずです。

適職診断ツールを利用する

適職診断ツールを利用するのもおすすめです。適職診断ツールとは質問に答えるだけでシステムが最適な就職先を導き出してくれるというツールで無料版も多くあります。中には登録が必要なものもありますが、登録せずに気軽に診断できるものも数多く存在します。自分にあった職場や会社を見つけたいときには利用してみるのもよいでしょう。

ただし、適職診断ツールで得られる結果はあくまでも適正や傾向から大まかな指針を示すもので、過度に信頼するべきものではありません。転職先の方向性を決める際の参考のひとつとして試してみるぐらいの気持ちでおこなったほうがよいでしょう。 適職診断ツールだけに頼らず、時には信頼できる誰かに相談してみることも大切です。

転職エージェントに相談する

分析などが苦手で、自分一人では適性のある仕事を見つけられない、あるいは現在の仕事が多忙な方などは転職エージェントに相談してみるのもよいでしょう。プロにサポートしてもらうことで仕事選びの負担が減り、また自分では思いつきもしなかったような仕事を見つけられる可能性もあります。

とはいえ、転職エージェントの方に丸投げにするのはやはりよくありません。やはり、自己分析やキャリアプランを練ったうえで相談した方が、より自分の理想の仕事を見つけてもらいやすくなるからです。

自分に合う仕事を見つけるときの注意点

続いては自分に合う仕事を探すときに押さえておきたい注意点をご紹介します。注意点を念頭に置いて考えていかないと、転職しても結局納得がいかないという結果になってしまいかねません。しっかりとポイントを押さえておきましょう。

すべての条件が合う会社はない

第一に考えておきたいのは「自分の理想に沿った完璧な会社はない」ということです。どんな業界・会社でも良い面・悪い面があります。悪い面ばかりを気にして会社を避けていては、いつまでたっても仕事を選ぶことはできません。

それどころか、迷い過ぎて時間ばかりを消費し、そのことに焦って希望とは程遠い会社に就職してしまうというケースもままあります。ですから、前述したように自分にとっての優先順位を決めて、妥協も視野に入れながら探しましょう。

身もふたもない話ではありますが、結局、入ってみなければあうかどうかなどはわかりません。勇気を持って妥協してみることも必要です。

好きな仕事が合うとは限らない

好きなことを仕事にすると合う可能性が高い一方で、合わないこともあります。好きなことでも仕事にすると、そこに責任やプレッシャーが生じます。時にはクライアントなどとの兼ね合いによって、自分がやりたいことができなくなることもあるでしょう。そういう状態に陥ると、好きだったことも嫌いになってしまいかねません。

そうなれば、ただ嫌な仕事をしているだけになってしまい、当然長続きできなくなる可能性が高まります。好きなことを嫌いになりたくないというジレンマに悩まされることもあるかもしれません。目覚まし時計に好きな曲をセットしたらいつの間にか嫌いになっていた、というような経験はありませんか。好きと嫌いは表裏一体なのです。

自分だけで考え込まない

就職活動や転職活動は、ついつい自分が一人で責任を持ってやらなければならないことだと思い込みがちです。しかし、自分という個人の主観からでは気がつけないことも多々あります。行き詰まった時には家族や友人に相談したり、キャリアアドバイザーなどの転職のプロに相談したりすることをおすすめします。

特にキャリアアドバイザーは就職・転職の相談に関するプロでもあり、非公開求人情報を持っていることもありますので、相談することで、より自分の理想の仕事を見つけやすくなるでしょう。多くの場合、相談だけなら無料ですので、気軽にキャリアアドバイザーに相談してください。

自分に合う仕事がわからない人が考えるべきこと

自己分析したり業界や企業を研究したりしても、どうしても自分に合う仕事がわからない方も中にはいるはずです。ですが、そこであきらめないでください。もしかしたら難しく考え過ぎているのかもしれません。

単純に過去を振り返って「楽しい」と感じたことや、「最小限の努力でできたこと」などを見つけてみてください。「やっていて楽しい」あるいは「他人は進んでやりたがらないけれども自分は抵抗がない」業務や作業というのは自分に合っている可能性が高いので、まずはこういった仕事をリストアップし、そこから掘り下げて考えてみましょう。

自分に合う仕事で悩んだときは転職エージェントに相談

正確な判断を下すというのは、実は非常に難しいことです。それが一人でおこなうのであればなおのことです。しかも、自分の将来に関わることとなれば、慎重になって当然で、なかなか仕事を選ぶことはできないものです。そういう時には適切な知識を持った人からの「客観視」が有効となってきます。

転職エージェントを活用すれば、転職に適切な知識を持ったキャリアアドバイザーが、客観的な視点から相談に乗ってくれます。相談者のスキルやキャリアを総合的に見て「適職」を導き出すサポートをしてくれるでしょう。

まとめ

適職を見つけるには自己分析と業界・企業分析をおこない、その上で優先順位をつけ、時には妥協しながら絞っていく必要があります。「好きな仕事=適職」と安易に結論付けるのではなく、仕事上の嫌なことがあっても続けられるのか、しっかりと見極めていくことも大切です。

また、自分一人で悩み過ぎるのもよくありません。自分だけでは行き詰まるようであれば意固地にならず、素直な気持ちになって、第三者の客観的な意見を取り入れてみるのもおすすめです。キャリアアドバイザーなどのプロに相談すれば大きな味方になってくれるでしょう。

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