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SMAP解散秒読み段階
2016年1月に『週刊新潮』の記事掲載に端を発した「SMAP解散騒動」は、2016年12月31日をもってSMAPが解散するという結論に至ってしまいました。アイドルのトップとして君臨し続け、バラエティやドラマ・映画など芸能界の各方面で活躍してきたSMAP。
ここでは、そんな彼らを20年間追い続けてきた生粋のファンの方(匿名希望)に聞いた、あまり表には出てこないSMAPメンバーの「努力」「苦労」を紹介します。
リーダーにして最強の努力家!中居正広

一見するとちゃらんぽらんなキャラに見える中居さんですが、近年は冠番組『金スマ』などでも語られるように、実はとてつもない努力家です。
TOKIOのリーダー・城島茂さんは合宿所時代、MCやライブの演出についておびただしいメモが書き込まれたネタ帳を目にして、「こいつ、16(歳)でこんなことまで考えとんのか」と関心したとテレビ番組で語っています。
また毎朝の新聞を徹底的に読み込む日課を20年以上も続けており、読書量もかなりのものなのだとか。そうしてコツコツと積み重ねた努力があったからこそ、現在司会として各方面で活躍する中居さんがあるのです。
「大きな成功、細部に宿る。細部が濁ると根拠が濁る、根拠が濁ると結果が濁って、全体的にブレてしまう。だから細かいところにこだわって、私利私欲なくいいものを作っていきましょう」
これは2014年にSMAPが司会を務めた『27時間テレビ』を振り返って、自身のラジオ番組「中居正広のSome girl’ SMAP」での中居さんの言葉です。中居さんは自分のことを「準備野郎」と呼ぶほど、ありとあらゆることの準備を万全にしなければ気が済まないタイプ。
それはもちろん仕事にも生きていて、だからこそ製作サイドも彼を信頼し、色々な仕事を任せられるのです。こんな最強の努力家がリーダーとして他のメンバーを引っ張ってきたからこそ、今のSMAPがあると言っても過言ではないでしょう。
いつも全力投球の兄貴分!木村拓哉

誰もが認める「国民的イケメン」にして、SMAPを引っ張る「2TOP」のもう一人が木村さんです。木村さんは「手を抜くほうが疲れる」「やる時にやらない奴は嫌いだ」といった名言がファンの間で語り継がれるほど、とにかく全力投球の人として知られています。
俳優としてだけでなく、バラエティ番組などでも全力の木村さんですが、特にファンへの対応については売れっ子になる前から神がかっていたようです。SMAPがまだアイドルとして駆け出しだった頃のある握手会でのことです。
各メンバーとの握手会を終えて食事会に流れたファンたちの中に「私、あの子のこと、好きにさせちゃったかも」と言う女性が一人。すると「実は私も」と言い出す女性が次々に現れます。この「あの子」というのが全会一致で「木村くん」だったのだそうです。
もちろんファンたちも本当に惚れているわけではないことは知っています。しかし、そう自分に錯覚させるほど全力で握手会に臨む木村拓哉という駆け出しアイドルに、みんな夢中になってしまったのです。
この神対応は40代になった今でも続いています。観客席にタオルやペットボトルを投げる時も終始優しく投げ、常に笑顔を絶やさず、全力でファンの声援に応える姿は、まさに「SMAPの兄貴分」と呼ぶにふさわしい人物でしょう。
中居くんが「努力家」と讃える演技派!草彅剛

テレビ番組で司会を任せられると、なんともキレのない、ほんわかとした司会をする草彅さんですが、実は努力の鬼・中居さんが「努力家」と評価するほどの人物です。特にそれは俳優の仕事で発揮されています。
2003年に放送された『僕の生きる道』で主人公を演じた時は、「不治の病を患っている」という設定に合わせるために9kgの減量を敢行しました。しかもその後に収録された2004年公開の映画『ホテルビーナス』では、逆に筋肉による増量を成功させたうえ、全編韓国語の本作に合わせて語学の勉強も積み重ね、世界四大映画祭「モスクワ国際映画祭 コンペティション・パースペクティブ部門 最優秀賞」の受賞に一役買っています。
個人としても「ドラマアカデミー賞 主演男優賞」「ATP賞 個人賞」などを受賞するなど、俳優としての地位を確立しました。スマスマで木村さんが「草薙の一番の魅力は?」と聞かれて「ACT(演技)」と答えてしまうほど、その実力はSMAP内でも抜きん出ています。
超一流の「中間管理職」!稲垣吾郎
ライブのMCなどで決まって中居さんにいじられ、その都度センスのある切り返しをして会場を沸かせているのが稲垣さんです。最近はブック・バラエティ『ゴロウ・デラックス』でMCを務めたり、エッセイを書くなど、インテリ方面の活動も目立ってきました。
稲垣さんといえば「ダンスが下手」ということで再三メンバーからいじられていますが、本人もそのことは自覚していて、スマスマの歌コーナーのリハーサルには誰よりも早くスタジオ入りし、練習しているのだとか。
確かにこうした努力家な一面も稲垣さんの魅力ですが、一番の魅力は「SMAPのバランサー」としての振る舞いです。稲垣さんは木村さんには「SMAPのカウンセラー」、草彅さんには「SMAPのボンド」などと言われ、個性派集団の調整役としてこれまでSMAPを支え続けてきました。
「僕はSMAPの中では異邦人的な存在。決してフォワードにはならない存在。どこか俯瞰して、自分や周囲のことを見ている」
稲垣さんは2014年の『週刊SPA!7/22・29合併号』に掲載されたインタビューで、SMAPにおける自身の立ち位置についてこのように語っています。25年以上も「異邦人」であり続けるには、相当の精神力が必要なはず。稲垣さんだからこそできる芸当と言えます。
最年少なのに一番大人!香取慎吾

当時11歳でSMAPのメンバーに選ばれ、自分の人生のほとんどを「SMAP」として過ごしてきた香取さん。そんな彼を他のメンバーは「最年少なのに一番大人」だと評します。常に一歩引いて芸能界やグループを観察していて、状況に応じて冷静に対処する。その冷静さが買われて2008年以降にはSMAPのコンサートの演出全般を担当したり、2013年には後輩・山下智久さんのツアー演出を手掛けるなど、タレント以外の方面でも活躍の場を広げています。山下さんはその時の香取さんの演出を振り返って「天才です、天才」とまで言ったのだとか。
香取さんが山下さんにここまで言わせるほどの演出の腕を身につけたのは、最年少ゆえの苦悩あってこそのものでした。というのも年上ばかりのグループの中で、ライブなり番組なりで香取さんが自分のアイディアを通そうとすると、1個や2個のアイディアでは全く採用されませんでした。
「どうして自分の意見は通らないんだ」と憤りながらも、どうにか自分のアイディアを採用してもらいたくて、香取さんは10個のアイディアを通すために100個のアイディアを用意するようになります。
ブレーンストーミングをやったことがある人なら、一人で100個ものアイディアを出すのがいかに難しいことかわかるはずです。それを幼い頃から延々と繰り返してきたからこそ、香取さんは山下さんが「天才」と評するほどの演出家にまで成長したのです。
今後も5人を応援し続けたい
「(解散は)決まったことだってわかってても、やっぱりSMAPが大好き。5人が大好き。だからこれからも自分は彼らのファンですよ」今回お話を聞いたファンの方は解散発表の直後は取り乱していたと言います。
しかし今はどんな結末になったとしてもSMAPの5人を応援し続けるんだ、というシンプルな結論に行き着いたのだそうです。たくさんの努力と苦労を積み重ねて、日本一のアイドルグループとして走り続けてきたSMAP。今後の彼らの展開も要チェックです!
