30~40代のビジネスパーソンの中には、取引先との挨拶で自己紹介をすることが多く、うまく自己紹介したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、あらゆるシーンで使える自己紹介の項目や、ビジネスシーンおよび面接で使える自己紹介項目とその例文、自己紹介のポイントをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
あらゆるシーンで使える自己紹介の項目
自己紹介で使える項目としては、次の3つが挙げられます。
- 基本情報
- 趣味や特技
- 経験した仕事や役職
これらの項目を自己紹介に盛り込むことで、自分がどのような人物であるのかを簡潔に伝えられます。また、自己紹介の場面に合ったエピソードを用意しておくことで、より相手の印象に残りやすい自己紹介ができます。
氏名や年齢などの基本情報
自己紹介のはじめに伝えるのが、自分の氏名や年齢、学年、出身地、出身校といった基本情報です。基本情報は変わることのない情報であり、自分のアイデンティティともいえます。基本情報よりもほかの伝えたい項目のほうが気になるあまり、名前を伝え忘れないように気をつけましょう。
基本情報に多くの時間をかける必要はないので、情報を読み上げる程度で問題ありません。基本情報を伝えたあとに「よろしくお願いします」といった挨拶を沿えると、丁寧な印象を与えられます。
趣味や特技
趣味や特技は、さまざまな自己紹介のシーンで使える項目です。ビジネスとは関係のない趣味や特技であっても、自己紹介に取り入れることで、自分がどんな人間であるかといったパーソナリティを伝えられます。
パーソナリティを伝えることで、相手の印象に残ったり、親近感を持ってもらえたりといった効果が期待できます。とくに相手が同じ趣味を持っている場合、仲間意識が芽生えるなどして打ち解けやすくなります。
面接においては、はじめのほうで話すことが多いため、趣味や特技で話が弾むと、その後のビジネスの話やアピールにおいても話しやすくなります。
取引先との会話の場合には、共通の趣味の話題で盛り上がり、関係が深まることも考えられます。自己紹介のシーンごとに、趣味や特技に関連したエピソードを交えて話せると、相手に自分の印象を強く持ってもらえるため、記憶に残りやすいのです。
エピソードでアピールしたいポイントを述べることにより、説得力を持たせることも可能です。
経験したことのある仕事や役職
経験したことのある仕事や役職を自己紹介で話すことで、アピールポイントや得意なこと、特長などを伝えられます。経験したことのある仕事や役職について、経験年数や実績を交えて伝えると、どの分野にどの程度精通しているかを伝えることが可能です。
具体的なエピソードを交えて話すことで、どのような働き方をしてきたのか、どんな仕事を任せられるのかなど、想像してもらいやすくなります。
また、具体的な数字を用いて実績を伝えることで、能力に説得力を持たせてアピールすることも可能です。自己紹介の場面に応じてエピソードを準備しておくと、効果的にアピールができたり、自分という人間を把握してもらいやすくなったりします。
社会人がビジネスシーンで使える自己紹介の項目

社会人がビジネスシーンで使える自己紹介の項目としては、次の3項目があります。
- 役職などの仕事に関連する基本情報
- 仕事に関する抱負
- 仕事に活かせる長所
これらの項目を自己紹介で伝えることにより、仕事を獲得することに直結します。仕事内容や取引先など、相手の属性や状況に合わせてアピールすることで、より効果的に自分の魅力を伝えることが可能です。
役職などの仕事に関連する基本情報
ビジネスシーンにおける自己紹介の項目として、所属会社や部署、役職などの仕事に関連する基本情報は必須です。まずは、どこの誰であるのかといった情報である会社名と氏名を伝え、部署と役職を伝えます。
所属する部署や役職によって、業務内容や範囲、裁量が異なるため、任せられる仕事や相談できることが変わってくることから、これらの情報を伝えることは重要です。
担当業務や経験年数、実績などの詳しい情報を伝えておくと、相手はビジネスの相談や依頼がしやすくなります。
業界が異なる相手の場合は、どのような業界でどんな仕事をしているのかがわかるように説明することも必要です。自分の仕事のイメージを伝えることで、ビジネスが広がる可能性もあるため、一見すると関係なさそうな業界や業種であっても、仕事に関する情報は積極的に話すようにしましょう。
仕事に関する抱負
ビジネスシーンでの自己紹介では、仕事に関する抱負を述べることが大切です。抱負を伝えることで、ビジネスに対してどのような姿勢や考え方で臨んでいるのかを知ってもらえます。
仕事に対するやる気や情熱、丁寧さをアピールすることによって、取引先から信頼されるなどの効果が望めます。仕事についての具体的な目標を伝えておくと、協力してもらえたり、関連する情報や人物を紹介してもらえたりする可能性もあることから、ある程度まで知ってもらえるくらいに話しておきましょう。
抱負を伝えることでよい印象を与えられると、自分の名前と顔を覚えてもらうことも期待できます。
仕事に活かせる長所
ビジネスにおいても自己紹介で長所をアピールすることは重要です。長所を知ってもらうことで、どのような仕事を任せられるのか、相談ができるのかといったことを伝えられます。とくに仕事に活かせる長所であれば、取引先からの仕事の依頼をもらいやすくなるなど、成果に直結する項目です。
自分の性格やスキルといった長所の中で、職種と関連つけられるものがあれば積極的に伝えておきましょう。職種と関連する長所がない場合においても、想定していなかった仕事の依頼をもらえる可能性もあることから、長所を伝えておくことは大切です。
社会人が面接で使える自己紹介の項目
社会人が面接で使える自己紹介の項目には、次の3つがあります。
- 出身校などの面接で必要な基本情報
- 過去のエピソードと結びつけた志望理由
- 意気込みを交えた締めの言葉
基本情報は、自己紹介の核となる項目であり欠かせません。志望理由や締めの言葉では、企業に対してエピソードを交えて説得力を持たせつつも、簡潔に述べて熱意をアピールすることが求められます。
出身校などの面接で必要な基本情報
社会人が面接のはじめに使う自己紹介の項目は、氏名や出身校、学部、現職といった基本情報です。氏名は自己紹介の基本であり、必ず伝える事項です。基本的にはフルネームで伝えるようにします。
基本情報を通して面接官がどんなことを知りたいのかというと、どのような経歴を持ち、どういった活動をしてきたのかというバックグラウンドの情報です。
基本情報は自分を知ってもらう入口のようなものであり、面接官はこの情報をもとにして人物像を膨らませていきます。したがって、大学の情報であればどんな研究を行っていたか、仕事の情報ならどの業界で、職種はどういったものなのか、といった内容を話すことが必要です。
とはいえ、そうした事情から基本情報は重要な項目であるものの、面接には時間の限りがあります。あくまでも基本情報は簡潔に伝えるにとどめ、その後のアピールに時間を残しておくようにしましょう。
過去のエピソードと結びつけた志望理由
社会人の面接においては、過去のエピソードと結びつけた説得力のある志望理由が求められます。エピソードは、学生時代や社会人になってから経験したことをもとに語るのが基本です。
これらの経験からエピソードを話すのが難しい場合には、長所や特技、趣味といった要素と絡めて志望理由に説得力を持たせることが大切です。
志望理由を伝えるにあたってのポイントは「説得力」であり、なぜこの企業を選んだのかが明確でなければ、企業からすると採用してもミスマッチが起こる可能性があるため、積極的に入社してもらおうとは思えません。
採用にも教育や研修などのコストがかかることから、企業はできるだけミスマッチを減らして、長く働いてもらいたいと考えています。そのため、企業の社風や今後の事業方針と照らし合わせて、採用すべきかどうかを判断します。
したがって、志望動機が企業の方針とマッチすることに加えて、自分の体験などをもとにしたエピソードで説得力を持たせることが不可欠なのです。また、企業は長く働いてもらえる人材を求めているので、仕事に対する熱意を伝えることも重要です。
意気込みを交えた締めの言葉
面接における自己紹介の最後には、意気込みを交えたひと言で締めます。自己PRへと自然につながることを意識して、締めの言葉を考えておくことがポイントです。
締めの言葉には、自分が企業にどう役立てるのか、熱意やモチベーションといったアピールの意味があります。自己紹介の最後にあたる締めの言葉は、とくに印象に残る重要な項目です。どのようにスキルや知識を業務に役立てていくのか、入社後はどんなことにチャレンジしたいのかといった内容について、具体的に示してアピールすることが重要です。
ただし、あくまでも締めの言葉なので、できるだけ短く簡潔に述べられるように準備しておきましょう。締めの言葉を考える際には、結論を先に決めておいて、根拠や手段を考えていくとうまくまとめられます。
ビジネスシーンで使える自己紹介の例文
ビジネスシーンで使える自己紹介文としては、たとえば以下のようなものがあります。
ビジネスシーンにおいては、面接のように厳密に時間制限が設けられていないため、時間配分について気にする必要はありません。
ただし、相手も忙しいビジネスパーソンであり、長くなりすぎると印象を悪くしてしまうおそれがあるため、なるべく簡潔に済ませることが理想的です。どうしてもアピールしたいことがある場合は、相手の反応を伺いながら調整するなどの配慮が必要です。
面接で使える自己紹介の例文
面接で使える自己紹介文には、以下のようなものがあります。
面接では、限られた時間内に自己紹介から自己PR、志望理由といった項目を話す必要があります。これらの時間配分をあらかじめ想定しておくことで、盛り込む情報量や文章の長さを調整しやすくなります。
自己紹介に必要な項目をすべて入れ込み、エピソードなどのアピールの長さで時間を調整すると、漏れなく簡潔に情報を伝えてアピールすることが可能です。
自己紹介をするときのポイント

自己紹介をするときのポイントとしては、次の3つが挙げられます。
- 相手に聞こえる声ではっきりと喋る
- あまり長く話さない
- 姿勢には気をつける
自己紹介をするときは、第一印象に気をつけ、話が長くならないようにすることがポイントです。
第一印象は見た目や声によって決められる割合が多いため、正しい姿勢を保ち、はっきりと大きな声で話すことが大切です。姿勢や声がよくないと、かえって悪い印象を与えてしまいます。自己紹介は会話のはじまり部分なので、要点をまとめて簡潔に話すことを意識しましょう。
相手に聞こえる声ではっきりと喋る
自己紹介に限らず、話すときに重要なのは「相手に伝える」ということです。小さな声では内容がまったく伝わらないので、大きな声ではっきりとした滑舌で話すことが求められます。とくに初対面での自己紹介は、第一印象を左右するものなので、いっそう話し方には気を配る必要があります。
話し方は大きく、普段よりも少し高めの声で、ゆっくりと話しましょう。緊張すると声が小さく、話すスピードが速くなりがちなので、初対面が苦手な方は自己紹介の練習を積んでおくと、本番で緊張しにくくなります。
事前の準備が足らずに「えー」などと口ごもる回数が多いと、印象を悪くしてしまうので、話す内容についてはある程度考えておきましょう。口角を上げて話すことを意識すると、口が大きく動きやすくなり、はっきりと発音することが可能です。また、口角が上がることで表情も明るくなり、印象がよくなります。
あまり長く話さない
自己紹介において、あまり長々と話してしまうのは好ましくありません。簡潔に話をまとめるように気をつける必要があります。
自己紹介は自己PRと異なり、あくまでも会話の導入に過ぎません。伝えたい情報は自己紹介のあとに、会話を通じて自然な形でPRするのが理想的です。面接では自己PRの時間や志望動機について話す時間が設けられているので、自己紹介は簡単に済ませましょう。
自己紹介が長くなりすぎると、自分ばかりが話している状態となり、相手にコミュニケーション能力が低いとみなされるおそれもあります。まだ興味をそこまで持っていない状態で長い話を聞かされると、相手は飽きてしまい退屈です。
また、話している時間が長くても、内容がまとまっておらず、ほとんど伝わっていない可能性もあります。要点を絞り短くまとめて簡潔に話すことで、短時間で印象をよくすることが可能です。
姿勢には気を付ける
自己紹介では、第一印象に大きく関わる姿勢に気をつけなければなりません。話す内容だけではなく、正しい姿勢を維持することにも気を配る必要があります。
姿勢が悪いと、だらしなく暗い印象を与えてしまい、やる気がないとも思われかねません。普段から鏡でチェックするなどして、姿勢を正すように心がけましょう。猫背を伸ばして顎を引くだけでも、印象は大きく変わってきます。
また、姿勢を正すことで表情が明るくなり、声も出やすくなるなど、第一印象に関わる項目にもよい影響をもたらします。視線はまっすぐ相手を見つめるようにすることで、堂々した印象を与えられます。反対に、目線が下を向いていたり、キョロキョロしていたりすると挙動不審となり、自信がないように思われてしまいます。
上記のポイントを意識して臨めば、どのような状況であれ好感の持てる自己紹介ができるはずです。社会人であれば自己紹介をするシーンは何度も訪れますので、この機会にしっかりと押さえておきましょう。
まとめ
社会人は、さまざまなシーンで自己紹介をします。場面ごとに適した自己紹介を行うことで、取引先などへよい印象を与えられます。自己紹介は基本情報を伝えるところからはじまり、自分の所属や経験を簡単に紹介して、締めの言葉で結びます。
自己紹介のポイントは、第一印象に関わる声や姿勢に気をつけることです。とくに姿勢が悪かったり、声が小さかったりすると、相手にネガティブな印象を与えかねません。また、自己紹介は会話の導入であることから、要点をまとめて簡潔に話すことが大切です。
自己紹介に関連して、こちらの記事も参考になりますので、ぜひご一読ください。
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[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部