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人生の成功は哲学から生まれる
あなたには「成功の哲学」がありますか?歴史に名を残してきた人物や、ビジネス界の第一線で活躍する人は皆それぞれ、経験則に基づいた哲学を持ち合わせているものです。
例えば、発明王と呼ばれたエジソンは数多くの失敗を重ねながらも、常に「もう一回、もう一回…」と諦めずに挑戦を続け、ついには世界の常識を覆すほどの成果をあげることに成功しました。
また、パナソニック創業者の松下幸之助氏は「石の上にも三年という。しかし、三年を一年で習得する努力を怠ってはならない」と自身の成功の哲学を語っています。
今回は、CNNアンカー、ゼイン・アシャー氏が『TEDxEuston』でプレゼンテーションした、彼女の人生を成功へと導いた4つの哲学について紹介していきます。
受付嬢からCNNアンカーになった女性、ゼイン・アシャー

CNNインターナショナルのアンカーとして働くゼイン・アシャー氏。現在彼女は憧れだった職業に就いていますが、元はカリフォルニアの芸能プロダクションで受付嬢をしていました。
その頃の彼女は、業界との接点を持つために働いていましたが、いくら一生懸命働いてもチャンスが回ってくることはなく、これからの人生について自問自答を繰り返したそうです。
考え抜いた結果、彼女は昔からの憧れだったジャーナリストになるという目標を掲げて再スタートすることに決め、行動を開始しました。しかし、報道の仕事の経験が皆無だった彼女を受け入れてくれる放送局はなかなか見つからず、受付嬢の仕事もクビになり、路頭に迷うことになったそうです。
そんな時彼女を支えたのは、「自分の直面している試練を信じる」という自身の哲学でした。結果、諦めずに面接を受け続けた彼女は、引っ越し先のニューヨークでの放送局の面接に合格し、ジャーナリストとしての道を歩み始めることになったのです。
ゼイン・アシャーを成功に導いた哲学
彼女を支える哲学は前述の「自分が直面している試練を信じること」のほかに3つあります。
他人と自分を比べないこと

まずひとつは、「他人と自分を比べようとしないこと」。彼女は競争原理に興味がなく、自分の目標を叶えるためには、自分の欲しいものをつくりだすことが大切であると言います。
CNNの面接の際にも彼女はライバルと競うことはせず、自分が聞かれたことを教えたり、相手が補うべきポイントをアドバイスするなど手助けをしていたそうです。
奉仕の精神を持つこと

次に「人に与える精神を持ち続けること」。この教訓はシナボン社CEOのキャット・コール氏から学んだと言います。
コール氏のこの哲学は、日本のことわざで言うところの「情けは人の為ならず(情けは人のためではなく、いずれは巡って自分に返ってくるのであるから、誰にでも親切にしておいた方が良いという意味)」に近いものがあります。
「目先の利益のために行動するのではなく、誰かの幸せのために行動することが、巡り巡って将来自分の幸せにもつながる。」というこの考え方は、これまで世に名を馳せたビジネスマンも共通して語る哲学のひとつです。
日々の研鑽を怠らないこと

最後に「いつか来るチャンスのための準備を怠らないということ」。これは彼女のお兄さんから学んだ教訓だそうです。
彼女のお兄さんは俳優をしていて、数年後にあるかもしれないオーディションのためにひたすら準備を重ねていたと言います。その努力の結果、彼はオスカーの最優秀男優賞にノミネートされました。
「チャンスが来た時、準備ができていれば成功する」という言葉はよく聞くフレーズかもしれませんが、目標の軸が定まっている人ほど、それに向かって先んじた行動をとることができます。
アシャー氏自身も「CNNのキャスターになる」という目標のため、数年間準備を続けた結果、ある日突然やってきたチャンスを掴み、その夢を叶えることができたと言います。大切なことは、目標達成のために必要なプロセスをいち早く予測し、計画を立て、己自身を研鑽し続けることなのかもしれませんね。
