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漠然とした不安を解消する
「この先もずっと今の勤め先の会社、仕事で働き続けられるだろうか。このまま年齢を重ねていくのは何だか不安」
将来に対して漠然とした不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。言うまでもなく、大企業ですらあっさりと倒産してしまう時代なので、そのような不安を抱くことも無理はないです。ただ漠然とした不安を抱き続けることは精神衛生上良くなく、知らず知らずのうちに私たちの気力を奪っていきます。
少し話はそれますが、かの芥川龍之介も遺書で
「誰もまだ自殺者自身の心理をありのままに書いたものはない…(略)…君は新聞の三面記事などに生活難とか、病苦とか、或は又精神的苦痛とか、いろいろの自殺の動機を発見するであろう。しかし僕の経験によれば、それは動機の全部ではない。のみならず大抵は動機に至る道程を示しているだけである。…(略)…少くとも僕の場合は唯ぼんやりした不安である。何か僕の将来に対する唯ぼんやりした不安である。」
と書いています。
この種の将来に対する漠然とした不安は放っておいても解消できるものではなく、何が不安なのか具体的にし、その不安を解消するためのアクションを起こさなければなりません。
「個人」の力でサバイバルできる気がしない
冒頭で前述した「この先もずっと今の勤め先の会社、仕事で働き続けられるだろうか。このまま年齢を重ねていくのは何だか不安」を言い換えると、「会社に放り出されたときに、自分の今のスキルでやっていけるのかわからない」という不安が大きいのではないでしょうか?
会社という看板を外した時に、個人としてどれだけ社会から求められる、労働市場から評価されるのか分からない、どんなスキルを高めれば良いのかもわからない。自分のスキルに対する認識が明確ではない状態。そうは言っても、今すぐ会社を辞めて個人で独立するわけにもいかない。。。
本業のスキルを活かした社外活動「パラレルキャリア」

そんな方におすすめなのが「パラレルキャリア」という働き方を実践することです。このパラレルキャリアは知る人ぞ知る経営学の巨人ピーター・ドラッカーが著書『明日を支配するもの』において提唱している働き方の概念です。
本業以外の時間にフリーランス、もしくはボランティアで何らかの社外活動をすることを指します。従来の副業の概念と何が違うのかというと、基本的にパラレルキャリアは本業で得たスキルを社外活動に活かすことを志向する点です。
経営者目線が身に着く
おすすめなのが、会社勤めという本業をしながら、本業のスキルを売りにしてフリーランスで仕事を獲得してみるのです。会社のサポートなしで自分のスキルと言う商材の営業、マーケティング、ブランディグ、会計もしなければなりません。
自分で責任を持って1つの事業を運営するという経験を通して、本業の社員として働いているだけではなかなか得る機会のない経営者目線が身に着きます。
本業との相乗効果
もし全く仕事が受注できなかったり、受注出来たけれども顧客に満足してもらえずに失敗した場合でも本業に活かせる反省材料になります。自分に何が足りていないのか、どんなスキルが他に必要なのかが明確になります。本業でさらにスキルを磨くモチベーションを得られ、パラレルキャリアは本業にも良い影響を及ぼします。
今すぐパラレルキャリアを始めるにはITサービスを利用しよう
それでは実際にパラレルキャリアを始めるにはどうすれば良いのでしょうか?
自分でWebサイトを設置して商品・サービスを販売するとなると、なかなか骨が折れる作業となります。そこで、最初は仕事を見つけるためのITサービスを利用するのが良いでしょう。クラウドソーシングサイトを含めさまざまなITサービスがありますが、今回はVisasq(ビザスク)をご紹介します。
Visasq(ビザスク)
Visasqは専門分野に知見のあるアドバイザーとコンサルを依頼したい依頼者とをつなぐプラットフォームです。月間の案件数は1000件以上。3万人以上のアドバイザーが登録しています。そのうち70%のアドバイザーは会社に所属しており本業を持っています。
(アドバイザーの専門分野例)
起業、Webサイト設立、営業ツール導入、マーケティング、海外ビジネス、飲食業、小売業、製造業、ヘルスケア、経営管理など
利用の流れ
1.アドバイザーはVisasqサイト上で経験、知見、経歴などプロフィールを登録
2.依頼者とやりとり
登録したアドバイザーのプロフィールを見た依頼者からコンサルの依頼相談
3.スポットコンサルの実施
1時間のスキマ時間から実施可能
平均提示金額は1時間15000円となっており、提示金額の70%がアドバイザーの収入となります。謝礼は金銭の口座振込だけでなくギフトカードなども選べるため副業禁止の会社であっても利用できます。
実際にVisasqのようなITサービスで仕事を獲得しようとするとプロフィールの文章をいかに興味を引き説得力のあるものにするのか、どのような切り口で自分を売り出していくのかなど学びになることは非常に多いです。
始めてみよう!
著名な自己啓発書の『思考は現実化する』において著者のナポレオン・ヒル博士は、報酬以上の仕事をせよと語っています。ヒル博士は長年にわたって成功者を観察した結果、報酬以上の仕事、成果を出そうと努めてきた人はそうでない人と比べて、後により高い地位につき高い報酬を得ていると語ります。
本業以外の社外活動を持つパラレルキャリアで働く価値はここにあるのではないでしょうか。現状の報酬だけにとらわれるのではなく、どのような価値を「個人」として提供できるのか本業以外で認識する場を持つこと、そしてそれを本業にフィードバックして成長していくこと。パラレルキャリアを始めるのは、決して難しくありません。今すぐにでも始めてみてはいかがでしょうか。
