女性の多い職場に転職した男性必見、女性の同僚とうまく仕事をするコツ

まったくこれだから…

「どうしてこんなに面倒なんだ!」恋愛関係はともかく、職場の女性社員との人間関係に戸惑う男性は多いのではないでしょうか。ここでは女性全般ではなく、女性の中に(場合によっては男性の中にも)ある面倒な部分を「」つきの「女」として、彼女たちに対して男性が意識するべき接し方のコツをご紹介します。これでもう「女」に振り回されずに仕事ができます!

否定・えこひいき・比較は絶対 NG!

『女子の人間関係』の著者で精神科医の水島広子さんは、次のように述べています。

時代が変化しているとはいえ、伝統的に、また傾向として女性は選ばれる性だからです。かつての女性は、男性に選ばれることによって社会的地位が決まりました。それがその女性自身の価値と関連づけられてきました。

引用出典:日程ビジネスオンライン

常に「選ばれるため」の競争状態にあるという意識の強い「女」に対して、優劣をつけるような接し方は基本的にNG。他の「女」が見ている前で叱りつける(否定)、特定の「女」だけをちやほやする(えこひいき)、「○○さんは△△さんを見習おうね」(比較)といった対応をすればそれだけで女性社員の間には波風が立ってしまうと知りましょう。

特に外回り営業の男性社員はこういった女性社員の人間関係に無頓着になりがち。自分の営業事務をスムーズにするために、事業所内の人間関係にも想像力を持つ必要があります。

無自覚に女性社員を褒めてはいけない

It feels good to have made it!

女性には「女」度の高い人とそうではない人がいます。そうではない人というのはいわゆる「サバサバした女性」。これは外見だけでは判断できません。外見が女性らしい人の中にも、「どうしてこんなに女ってのは面倒なんだ!」と内心うんざりしている人だっているのです。

しかし彼女たちもあくまで女性。女性社員たちの人間関係に縛られて生きています。「女」からすれば単に「女性だから」という理由で、「選ばれるため」の競争に参加していると見なされます。この「サバサバした女性」を何の考えもなしに男性社員が褒めたりするとどうなるでしょうか。

それが外見にしろ、仕事ぶりにしろ、「女」たちから見れば「あの女が選ばれた」ということになってしまいます。するとせっかく「女」であることを意識せずに仕事ができる女性も、「女」たちの嫉妬や嫌がらせにうんざりして、仕事の質を落としてしまうかもしれません。「サバサバした女性」たちも常に「女」の戦場に立っていることを、男性社員は忘れてはいけないのです。

「可愛い女」には要注意

多くの女性は、思春期を境に自分自身の外見を「化粧」を通していわば「演出」していくという経験を積み重ねるのである。

引用出典:茂木健一郎著『化粧する脳』

多くの男性は女性の持つ、「自分を作る、演じる」能力について過小評価しているところがあります。特に「選ばれる」ことを重要視する「女」は、男性に好まれる自分を演出するために化粧だけでなく、服装や仕草までを変えることができます。残念ながら男性は多くの場合、この演技に気づけません。「可愛い女」の演技にデレデレしているのが世の男の常なのです。

こういった男性の前と女性の前とで態度をガラリと変える「女」は、言うまでもなく「女」の敵。しかし同時にそういった「女」に騙されている男性も「女」の敵です。そうなれば男性も面倒な「女」の人間関係にたちまち巻き込まれてしまいます。もちろん仕事にも支障が出るでしょう。くれぐれも「可愛い女」には要注意です。

「お姉さん病」「お母さん病」はスルーしろ

「女」たちは「言わなくても察してよ!」と考えているのと同時に、「言わなくてもわかってるよ」と言いたい生き物でもあります。日本の「対人関係療法」の第一人者である水島広子氏はこのような「女」の傾向を「お姉さん病」「お母さん病」と名付けました(『女子の人間関係』より)。

この病の「言わなくてもわかってるよ」は時に単なる思い込みに発展する場合があります。相手からすれば「あんた何様だよ」「お前は俺の何なんだよ」とカチンとくるでしょう。しかしこんな時は決してまともに取り合ってはいけません。「女はたまにこうやって自分を肯定したいものなんだな」とスルーするのがベストな選択です。

「女」ではなく「人」を見る

Where creative minds meet

女性社員の多い職場で「女」の人間関係に巻き込まれないためには、「女」ではなく「人」を見るという意識が大切です。「女」ではなくその女性の「人」を評価した上で対応できれば、「可愛い女」に騙されて面倒な人間関係に巻き込まれたり、「言わなくてもわかってるよ」という勘違いの押し付けに憤ることもありません。

この意識を身につけるためにはとにかく「女性らしさ」を無視する必要があります。例えば「彼女は女性らしい気遣いもできるし、服装も華やかだ」という評価。これはどこまでも「女」しか見ていない評価です。

「女性らしい細やかさ」はかなりの程度マニュアル化できるもの

引用出典:水島広子著『女子の人間関係』

つまり「女性らしい気遣い」も「華やかな服装」も同じ外面的な部分というわけ。「人」を見るためにはそういった「女」の部分を一切見ずに評価を下す必要があります。「もしこの人が男性だったらどうだろう」と考えるのも一つの手です。

「女」の人間関係は「サバサバした女性」に任せる

男性には「女」の人間関係を完全に理解することは不可能です。しかし女性社員の多い職場で働いていれば、「女」のマネジメントは避けては通れない問題。もし自分がそのような立場にあるのであれば、「サバサバした女性」に頼るのが良いでしょう。「女」の裏も表もやり過ごし方も心得た女性であれば、男性が思いつかないような解決策を思いつく可能性があります。

もちろんそのような役割を引き受けてくれる女性には、インセンティブを与える必要もありますが、彼女が「女」の中でやりづらくならないように注意しなくてはなりません。こちらがどんなことをして欲しいか、それに対してどんな見返りなら受け取ってもらえるか、ということを事前に本人と相談するのが良いでしょう。

自分が「女」にならないように注意する

冒頭でも書いたように「女」は男性の中にも存在します。自分が選ばれたい、ライバルばかり褒められてズルい、そんな思いは誰しも抱いた経験があるはず。自分の中のそんな「女」に気づかずに行動してしまえば、人間関係に巻き込まれるどころか、自分が人間関係の複雑化に貢献してしまいます。もちろん問題は解決できません。

自分が「女」にならないためには「感情」を除外して「理性」に基づいて行動する必要があります。「○○ちゃんは自分に良くしてくれるから」「△△さんはいつも自分に愛想が悪いから」といった主観的な要素での判断はNG。同じ仕事をさせた時にどちらが結果を残すのかなど、客観的な要素に基づいて判断を下しましょう。

「まったくこれだから男は!」と言われないために

こうして見てみると確かに「女」も面倒ですが、男性が「女」を理解していないがために事態をもっとややこしくしている場合も多々あることがわかります。「まったくこれだから男は!」と言われないためにも、ここで紹介した7つのコツを意識して、「女」のマネジメントスキルを身につけましょう。

Career Supli
深く考えずに「女」を刺激してしまい、なぜ嫌われているか分からないという人は多そうです。人としてフラットに接しつつも、余計なトラブルも起こすような言動をしないように気をつけたいですね。
[文・編集] サムライト編集部