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その頭、ちょっとカタくない?
「アイディアが湧いてこない!」そんな悩みを抱えている人は大勢いるはず。欲しい時にアイディアが湧いてこない原因はたくさんありますが、その1つはあなたのその「カタい頭」にあります。先入観や固定概念、常識などが私たちの思考を縛ってしまい、新しい発想ができないのです。
これを克服するのに手っ取り早い方法が「頭のネジを外す」こと。アイディアマンに世間的には一風変わった人が多いのは良い意味で頭のネジが外れているからなのです。ここではこの頭のネジを、一瞬にして外すことができる5つの方法を紹介します。
「規格外のミュージカル」で頭のネジを外す
はじめにオススメしたいのが「規格外のミュージカル」。ミュージカルを「突然登場人物が歌い出す劇」くらいに思っていませんか?ショービジネスの本場・アメリカのミュージカルはそんなレベルではありません。
特に日本でも話題になった「シルク・ドゥ・ソレイユ」のミュージカルは、私たち日本人の常識を鮮やかに打ち破ってくれます。ただし日本で行うような移動公演を観ても、頭のネジは緩む程度。ぜひともロサンゼルスにある常設舞台を観に行くべきです。
人が水面を走ったり、「ジャンプ」なんて表現では足りないレベルで天高く飛び上がったりは当たり前。莫大な資金を投入して作った舞台装置が演出する作品世界は、私たちが日頃想像すらしないようなスペクタクルを目の前で観せてくれます。
筆者のかつての上司はロサンゼルスでシルク・ドゥ・ソレイユのミュージカルを観て、「自分が日頃できないと思っていたことも、実現する方法はどこかにあるんだって思い知らされたよ」と言っていました。
「自然」に飛び込んで頭のネジを外す

「自然」は「文明」の対極にあるものです。日頃都会の中で暮らしていると、都会の中の常識や固定概念が思考にこびりついてしまい、「自然」的な思考ができなくなってしまいます。
電車に乗れば自分の足では行けないところまであっという間に移動できる。レストランに入れば食べ物が出てくる。家に帰れば布団がある。これらはどれも自然の中ではあり得ないことです。
これを実感するには日本アルプスや八ヶ岳などに山小屋を使わずテントで数日過ごすだけで十分です(安全面には十分留意のこと)。山から下りてきた頃にはそれまで当たり前だと思っていたことに疑問が湧き、今までとは違う視点で世の中を見られるようになっているはず。
また世界トップクラスの規模の自然に接することも、手っ取り早く頭のネジを外す方法の1つです。数々の映画の舞台ともなったアメリカの「グランドキャニオン」や、映画『アバター』のモデルとなった中国の奇観「武陵源(ぶりょうげん)」、天然ガスが絶え間なく吹き出しているせいで燃え続けるトルクメニスタンの「地獄の門」など、頭のネジを外してくれる規格外の自然は世界中にあります。
安全面を考えればツアーで観に行くべきですが、じっくりと自然の中に身を置くのなら個人で行くことをオススメします。
「世界レベルのダンス」で頭のネジを外す

私たちは自分の体を自由に動かせていると思っています。しかし本当にそうでしょうか。世界レベルのロボットダンスやブレイクダンスの世界大会を目の前で観ると、自分の体がいかに不自由なのかを思い知らされます。
こうしたユニークなダンスを踊る人たちは、「体のイノベイター(改革者)」です。なぜならば彼らは常に世間の体についての常識や固定概念を打ち破り、「いかに人が驚く動きをするかどうか」が仕事だからです。
確かに浅草のパフォーマーの中にもロボットダンスを踊る人はいるでしょうし、街中にはブレイクダンスを踊る若者もいます。しかし彼らのする動きはあくまで想像の範囲内で、場合によっては頭のネジを緩める程度の衝撃にもなりません。
頭のネジを外すには、「EBIKEN」として世界中で観客を熱狂させている蛯名健一さんのロボットダンスや、ブレイクダンスの世界大会「BATTLE OF THE YEAR」「Red Bull BC One」などを観る必要があるのです。そうすれば自分の中の身体観が大きく変わること間違いなしです。
「最恐のバンジージャンプ」で頭のネジを外す

「自分の限界を決める」というのも頭をカタくしてしまう大きな原因です。しかし日常生活で自分の限界を超えるような体験はなかなかできません。
そこでオススメするのがバンジージャンプ。文字どおり決死の覚悟で自分の中の恐怖に打ち勝たなくてはならないため、頭のネジを何本も外れる極上の体験ができます。ただしテーマパークなどで用意されているバンジージャンプでは不十分です。
例えばアメリカのコロラド州にあるロイヤル・ゴージ・ブリッジのバンジージャンプは高さ321mと東京タワーの333mに迫る高さを誇り、目の前にはゴツゴツとした岩肌が迫っています。マカオ・タワーの展望台から体験できるバンジージャンプも233mの高さから飛び降りることができます。
もちろん危険がゼロというわけではありませんが、自分の中の「恐怖」の限界を何倍・何十倍も上回る体験をすれば、まさに「怖いものなんてない」図太い神経を手に入れられるはず。
バンジージャンプから帰ってきたときには、仕事上での挑戦なんて挑戦とも思わなくなっているでしょう。
「ぶっ飛んだ人」に会って頭のネジを外す

「ぶっ飛んだ人」と言っても、単に変わった人のことではありません。例えば全インド密教協会から「ヨーギーラージ(ヨーガ行者の王)」の称号を授与された成瀬雅春さんは、ハタ・ヨーガ(ヨガの一種)を中心に独自の修行を続けた結果「空中浮揚」ができるようになったと言われます。
「バカなこと言ってるんじゃない!」と怒り出す人もいるかもしれませんが、それはまだ頭のネジが錆びている証拠。成瀬さんは「成瀬ヨーガグループ」を主宰しており、クラスを受講すれば直接指導を受けることも可能です。ぜひ直接会って「人も空中を飛ぶくらいのことはできる」というネジの外れた認識を手に入れましょう。
他にも直接会える「ぶっ飛んだ人」はたくさんいます。例えば高城剛さんは定住先を決めずに世界中を転々と移動しながら仕事をする正真正銘の「ノマド」ワーカーです。
電子機器やテント・コンロ・燃料も一切持たずに山の中で生活する「サバイバル登山」を実践している服部文祥さんという人もいます。
長野県大鹿村に現存する自給自足のヒッピー・コミューンで生活するシンガーソングライター・内田ボブさんなども私たちのちっぽけな固定概念をいとも簡単に打ち壊してくれるはず。
この人たちは著書を書いている人も多いですが、大事なのは直接会うこと。目の当たりにしなければ頭のネジは外れません。
ネジが外れれば、世界が変わる
頭のネジが外れると、目の前に広がる世界が驚くほど違って見えます。それまでつまらないと思っていたことが急に魅力的に思えたり、逆に大事だと思って固執していたことがどうでもよくなったりします。
自分の中に次々と新しい情報が入るようになり、新しいアイディアも生まれてくるのです。みなさんも新しい世界を見るために、頭のネジ、外してみませんか?
