転職するなら「瞑想」から!一流が実践する1日1分の頭のエクササイズ

「瞑想なんて眉唾」と思っていませんか?

転職について考えていると、ついつい過去の後悔や未来への不安にとりつかれてしまいます。そんなあなたも「瞑想」を取り入れれば、自分がどうするべきかが見えてくるかもしれません。

「瞑想」と聞いて思い浮かぶのはどんなイメージでしょうか。「宗教っぽい」でしょうか?それとも「怪しい」でしょうか?確かに瞑想はインドの土着信仰や仏教、キリスト教・イスラム教でも行われてきました。

しかしだからと言って非科学的な迷信として扱うのは間違いです。現在に瞑想には様々な効果があるとされているほか、誰もが知っている一流ビジネスパーソンも日常的に瞑想を行っていることが知られています。

ここでは瞑想を取り入れる一流の人々のエピソードと、実生活に取り入れやすい3つの瞑想方法を紹介します。

一流のビジネスパーソンはいかにして瞑想するか

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●故スティーブ・ジョブズとウォール街のビジネスパーソンたち

タオゼン・アソシエーションなどの代表を務め、世界各地で瞑想のワークショップを開く大内雅弘氏によれば、リーマンショック直後の2008年頃からすでにウォール街のエグゼクティブの間で瞑想がブームになり始めていたと言います。彼らは口を揃えて「自分たちの努力の及ばないところでリーマンショックは起きた。今後このような事態になっても自分を見失わないためには、瞑想が有効だと考えた」と言ったのだとか。

このブームの火付け役となったのが故スティーブ・ジョブズでした。ジョブズは日本人の曹洞宗の僧侶・乙川弘文氏に師事し、本格的な禅を学んでいたのです。

●「ありがとうと唱える」京セラ・第二電電創業者 稲盛和夫氏

京セラが急速に発展していった40代半ばの頃、創業者・稲盛和夫氏は日々の重圧に心の中が波立っていたそうです。勝つか負けるかのギリギリの競争の中で稲盛氏が行っていたのが「瞑想のまねごと」でした。

毎晩寝る前に深く呼吸をしながら、「ありがとうありがとう」と声に出して唱える。これだけで心の波が穏やかに鳴ると同時に、感謝によって自分も周囲も明るい気分になっていったのだと言います。稲盛氏にとって瞑想は、自分と周囲の間に良い循環を作るための心のエクササイズだったのです。

●「瞑想」する一流たち

瞑想を実践しているのは彼らだけではありません。GoogleやFacebook、Intelや米ゴールドマン・サックスなど名だたる世界企業では「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想を企業全体で推進しているのだそうです。

他にもイチロー選手や長谷部誠選手などのスポーツ選手も瞑想を実践していると明言しています。マイケル・ジョーダンのシカゴブルズ、コービー・ブライアントのロサンゼルス・レイカーズの黄金期を築いたヘッドコーチだったフィル・ジャクソンは練習にマインドフルネスを活用していました。

通勤しながらできる1分間瞑想

一流のビジネスパーソンが生活に取り入れている瞑想。まずはその最も初歩的な方法として、『世界のエリートはなぜ瞑想をするのか』の著者で、日本初の米国チョプラセンター認定瞑想ティーチャーである渡邊愛子氏の提案する瞑想の「1分間コース」と「10分間コース」を紹介しましょう。

まずは楽な姿勢で座り、手は手のひらを天井に向けて膝の上に置きます。そして胸の中央部分に意識を集中させ、ひとつひとつ「ありがたいと感じていること」を思い浮かべていきます。「毎日奥さんが弁当を作ってくれること」「部下が指示通りの資料を作ってくれること」などなんでもかまいません。これを1分間だけ行います。

感謝するためには相手の価値を認める必要があるので、自然と自分が謙虚になっていきます。謙虚になれば周囲からの意見も素直に聞けるようになり、自身の成長はもちろん周囲との関係も円滑になっていくことでしょう。

超一流企業も実践する「マインドフルネス瞑想」

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10分間コースで行うのは「呼吸の観察」。米国チョプラセンターの設立者であり、西洋医学と東洋の伝統的ヒーリングを統合させた癒しの手法を確立したディーパック・チョプラ医学博士が一般向けに瞑想をレクチャーする際に、最も多く取り上げるのがこの10分間コースです。別名「マインドフルネス瞑想」とも呼ばれており、GoogleやIntelなどが取り入れているのも、この種の瞑想です。

胸の中央部分に意識を集中させるところまでは1分間コースと同じです。深く呼吸をしながら、意識を「呼吸」に集中させていきます。呼吸が浅くなったり、深くなったり、あるいはスピードが変化する様子を体全体で感じていくことで、意識を「今その瞬間」に向けていくのです。

この時「自分は一体何をしているんだろう?」「今日の夕飯は何にしようかな?」などの考えが意識の中に入り込んでくるかもしれません。それに気づいたらもう一度呼吸に意識を戻すようにします。

過去のことを後悔したり、未来のことで不安を感じたところで具体的に「今」何をするかが全てです。この事実を10分間を通じて体全体で感じることでそうした過去や未来のストレスを軽減し、今に全力を尽くせるようにするのが「マンドフルネス瞑想」なのです。

癒し効果は抜群!「ヨガニードラ(眠るヨガ)」

「1時間のヨガニードラは4時間の睡眠に相当する」と言われるほど、疲労回復やストレス軽減に効果があるとされています。ヨガニードラは一般的に2つの方法があるとされていて、そのうちの1つがヨガニードラには体の各部に意識を集中させる「ボディスキャン」です。

もう1つは幸福・元気・健康・価値・才能・創造力などの「なりたい自分」を表現する言葉を「私は価値のある人間です。必ず幸せになります」といった断定表現で唱えることで潜在意識に働きかける「サンカルパ(決意)」。

うまくできるようになると体全体を睡眠状態になっているにもかかわらず、意識と聴覚だけが目覚めているという感覚が得られるのだとか。マイナス思考が強い人は自分だけではこの感覚まで到達できない場合も多いようです。その場合は専門の教室に通うか、専用のアプリや書籍・CDなども販売されているので、そちらを参考にしてみてください。

デキない人に限って「今」を生きていない

「あの時こうしていれば」「もしこうなったらどうしよう」そんな「今この瞬間」以外のことに右往左往してばかりいるのは決まって仕事ができない人です。過去や未来に振り回されず、「今何をすべきか」だけに集中できるように、生活の中に瞑想を取り入れてみてはいかがでしょうか。そうすれば自ずと「今転職するべきか否か」「どんな転職をするべきなのか」も見えてくるはずです。

参考『世界のエリートはなぜ瞑想をするのか』
Career Supli
ある程度深く瞑想に入れるようになると体験したことがないような幸福感が体験できます。チャレンジしてみてください。
[文・編集] サムライト編集部