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出世街道は、一夜にしてならず
出世を視野に入れたキャリア形成をしたいと考えていても、実際には何をしていいのかよく分からない。そんな方も多いかと思います。きっかけは数あれど、初めから上手くいく人などほんの一握り。
でも、諦めてはいけません。今日からの行動や気の持ちようで、あなたのサラリーマン人生が変わるかもしれないのです。
今回は、どん底から這い上がり、ルイ・ヴィトンCEOまで上り詰めたマーク・ウェバー氏に学ぶ、出世に必要な4つの哲学をご紹介します。
ルイ・ヴィトン元CEOマーク・ウェバー

マーク・ウェバー氏は大学を卒業した後、老舗紳士服メーカーのフィリップス・バン・ヒューゼン社で、アシスタントデザイナーとしてキャリアをスタートさせました。初めは雑用係からのスタートでしたが、後に同社のCEOまで上り詰めます。ここまでは、誰もが憧れるサクセスストーリーです。
しかし、経営方針の違いで役員と決裂。33年勤めたフィリップス・バン・ヒューゼン社のCEOを、突然解任されてしまいます。失意の中での就職活動。そこからの社会復帰、出世は目を見張るものでした。
屈辱を乗り越え、ルイ・ヴィトンのCEOに上り詰めた彼を支えた信念は、現在のビジネスマンにも通じるところがあります。ぜひ、参考にしてみてください。
マーク・ウェバー氏から学ぶ出世に必要な4つの哲学

1. どん底での行動で、全てが決まる
人はどん底に落とされると、自身を失い、何もやる気が起きなくなってしまうもの。仕事が上手くいかない。上司に恵まれない。失敗続きで、もう何から始めたらいいのかさえ分からない。そういう経験が、誰しも一度はあるものです。
ウェバー氏は、33年のキャリアはあっても、就職活動の経験も無く、解任されたのは初めて。突如足元から崩れ落ちた将来のことを思い、涙を流したこともあったそうです。
しかし、ここで諦めては今まで築き上げてきたもの全てが、本当に水の泡になってしまいます。彼は「友人知人」「助けを求めれば誰かを紹介してくれそうな人」「興味のある企業」のリストを作り、羞恥心などは捨て、片っ端から電話を掛けて回ったそうです。とにかく可能性を探し、すぐにチャンスには飛びつかずに、学びに変えていったのだとか。
逆境にあっても、自分が今何をするべきなのか、まずは冷静に考えることから始めるのです。くよくよしている暇などありません。
2. プライドを見失うな!
仕事で行き詰まったり、失敗が積み重なったり。そんな辛く苦しい思いをするたびに自尊心は傷付きます。
そんなときは、自分がどんなスキルを持っており、才能や経験があり、どんな人脈を持っているか、よく考えてみてください。「苦しいときはまず、自信を取り戻すことが大切だ」とウェバー氏は言います。また、努力を重ねるたびに幸福が増えるとも主張しています。
彼は、職探しを始めて3ヶ月が経っても、面接を受け、人脈を広げ、機会を伺っていたそうです。一度頂点を極めた人間にとってそれがいかに辛いことであるか、私たちにも容易に想像することができます。打ち砕かれそうになったプライドを強く持つことで、彼はそれを乗り切ってみせました。
3. 自身を安売りしてはいけない
ウェバー氏は就職活動の後、LVMHグループの子会社ダナ・キャラン・インターナショナルがCEOを探しているということを知りました。これをチャンスだと思った彼ですが、初回の面接時において最高責任者であるダナ・キャランは、彼を失格にしてやろうと躍起になっていたそうです。
しかし、彼は「いかなるときも自分を安売りしてはいけない」と考え、二度目の面接時に彼女のビジネスの問題点を指摘。自分がいかに経営を熟知しており、会社にとって必要な人材であるかを自信を持ってダナ・キャランに伝えたのです。
そして3度目の面接では、互いの間に絆が生まれるのを感じることに。自信に満ちた態度の考え方が、ダナ・キャランの思いを変えたわけです。どんなに苦しい時でも、自分自身の価値を見失ってはいけないということを彼は体現し、可能性を掴み取ったのです。
4. 得意分野を極めろ!
ウェバー氏は出世するための秘訣について、こう述べています。
「漫然と出世レースに参加するのは、言語道断だ。不得意な分野で競争に挑み、昇進が途絶えた人間を私は大勢知っている。自分がトップになれる得意分野を見極めて、そこで勝負をかけること」
彼は、どんな苦悩の時にあっても自分の才能を磨き続けました。そうして才能を極めた者だけが、限界を突破し頂点に立つことができると、彼はそう言います。サラリーマンとしての頂点とどん底、どちらも経験したウェバー氏だからこそ言える言葉です。
誰しも、得意なことの一つや二つあるものです。もう一度自分自身を見つめ直し、自分にとって何が一番向いているのか、今一度考えてみてはいかがでしょうか。
今日からが人生の分岐点

人生は波乱万丈。一度底辺を経験したら、そこから下はもう無いものとして考えて、次へと歩みを進めてみましょう。
カネ無し、コネ無し、前職もクビ。そんな場所から這い上がったマーク・ウェバー氏の言葉は、自信に満ち溢れています。現状から抜け出したい、どうにかして今の状況を良くしたい。そんな方には、ぜひこちらの『ルイ・ヴィトン元CEOが教える 出世の極意』を手に取ってみてください。今日からが、あなたの人生の分岐点です。
[文・編集] サムライト編集部