あなたは忙しい?
あなたは仕事が毎日楽しいですか?楽しいと答える人も多いと思いますが、心の底から自分の時間を生きていると言えますか。ホリエモンこと堀江貴文さんのメルマガを読むと毎日のスケジュールを知ることができるのですが、世界各国を飛び回りながら、複数のプロジェクトを同時にこなしています。ホリエモンは「忙しいと感じることはあるものの、そんなにたくさん仕事をしていない」と思っているそうです。
TOP画像出典:http://weblog.horiemon.com/100blog/34018/
はたから見るとメチャクチャ忙しそうに見えるのですが、同じ時間だけ稼働しているのに、「忙しくて大変」と感じる人と「そこまで忙しくない」と感じる人の違いはどこにあるのでしょうか?それはホリエモンによれば、前者は「他人の時間」を生きる苦しい忙しさで、後者は「自分の時間」を生きる楽しい忙しさだからだといいます。もしあなたが今、忙しくて大変だと感じているのであれば、「他人の時間」を生きているのかもしれません。今回は堀江さんの新刊「99%の会社はいらない」を参考に、これからの時代の幸せについて考えてみたいと思います。
これからの時代の幸せとは「自分の時間」をいかに生きるか

世の中には忙しくて不幸だと感じている人が少なくないと思いますが、それは「他人の時間」を生きているからで、なぜそのような自体に陥ってしまうのかというと、それはただ単純にカタチに縛られているからだと堀江さんは言います。そして、世の中の大多数の人が所属している「会社」という仕組みでは「他人の時間」に縛られてしまうことがほとんどだと。
いまだに日本では良い大学に行き、良い会社で正社員で働くことが正しいと信じている人が多いが本当にそれは幸せなのだろうかと、疑問を投げかけます。堀江さんが盛んに起業を促す理由も「自分の時間を生きる」ためだと言います。堀江さん自身が起業することによって、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めることができたと実感しているそうです。
今いる会社で働けて、本当に毎日が楽しいと心の底から感じられているようであれば、それは素晴らしいと思いますが、もしそうでないのなら、働き方自体を見直した方がよいのかもしれません。
本当に会社は必要なのか
では、本当に会社に務める必要があるのでしょうか。会社に所属することで得られる一番大きなものは安定という安心感だと思います。堀江さんはこれを人生に「保険」をかけている状態であると指定します。そしてそもそも「保険をかける」という発想そのものが間違っているといいます。
なぜなら通常の保険の仕組みを考えればわかるように、保険会社が成り立っているのは支出よりも収益の方が多いからです。会社に所属するというのは高額で割高な保険に加入しているのと同じなのです。
そしてその保険に支払っているものは「自分の時間」という命そのものの場合がほとんどです。これ以上高い保険料はないのではないでしょうか。保険会社の扱う保険の保険料には敏感なのに、それ以外の「保険」になると急にその存在にすら気づかなくなってしまう、これはなぜなのでしょうか。それが当たり前だから?みんながそうやっているからでしょうか?
これが正解だと自分が思い込んでいるだけで、本当は自分でも何かが違うと感じているのではないでしょうか。堀江さんは、そんな状態でかけている保険によって、金銭的にも、生き方的にも大きく損をしていると言います。いま会社に勤めて人にとっては耳が痛い話かもしれませんが、自分がどんなコストを支払って生活をしているのかは知る必要があると思います。
起業は優れた人しかできないのか?
起業は本当に優れた人しかできないのでしょうか。堀江さんは「社長は本当にバカばっかり」だと言います。世の中では一般的に、社長は天才というイメージがあると思いますが、起業してうまくいっている人の半分以上がバカで、後先を考えないから、リスクも考えられないので、行動することができると言います。
これに関しては、堀江さんの頭が良すぎるので、周りの人がバカに見えるという部分があると思いますので、その分は差し引いて考える必要がありますが、筆者もいろんなベンチャー起業の社長を見てきて、必ずしも頭が良くなくても会社ってできるんだなと感じています。
それで3年前にそれまで勤めていた会社を辞めて独立して、今はフリーランスで活動しています。独立すると経理や請求業務などの雑務もすべて自分でやらなきゃいけないから大変だよって言う人もいたのですが、今はそういったものが簡単にできるWEBサービスがたくさんあって、業務以外に雑務にかかる時間はほとんどありません。
例えば、請求書ならWEB上で請求書を作成、発行できるMisocaというサービスがあり、発送代行までやってくれます。面倒くさい源泉徴収の計算も自動でやってくれます。ボタンを押すだけで、見積書や納品書も作成できます。会社に勤めていた時にエクセルと格闘しながら、見積りや請求書を作っていたあの時間はいったい何だったんだろうとバカらしく思えます。
こういったサービスを利用すれば、自分の本業に注力することができます。筆者自身も、企業に勤めている時はこんな便利なサービスがあることを知らなかったので、いろんな雑務に時間を取られるのが怖かったのですが、全く問題ありませんでした。
どうやって起業するか

じゃあ実際にどうやって起業するかという話になりますが、一番簡単なのは成功している人のマネをすることです。少し調べれば自分と同じようなスキルを持つ人や同じ業界で個人で仕事をしている人を見つけることができると思います。そして自分自身が独立してわかったのですが、必ずしも業界のトップのスキルを持っていなくても生活することは可能です。
クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和さんや森本千絵さんのようなトップクリエイターでなくても独立できます。もちろん何かしらの専門的なスキルを企業で身につけてから独立するのが望ましいですが、全くなんのスキルもないのに複数の小さな仕事をやりながら徐々にスキルをつけて今は専門家のような顔をして、ちゃんと仕事をこなしているツワモノもいます。
一番重要なのは、個人で仕事をして食べていくという覚悟を決めることです。そうやって覚悟を決めると、世の中が全く今までと違って見えてきて、新たな自分が進むべき道が見えてきます。計画も大切ですが、独立する前にいくら考えてもイメージしていたようにはおそらくならないので、エイ、ヤーで決断する勇気も大切だと思います。
ただし半年から1年分の生活費を貯めてから、チャレンジしてみてください。最悪、失敗したらまた就職すればいいだけです。その時はきっといままでと働き方が変わるはずです。どうしてもいきなり独立するのが怖ければ、副業OKの会社で会社に勤めながら、仕事を始めて見るのもいいでしょう。
行動することでしか先は見えない
繰り返しになりますが、これからの時代に幸せになるためには「自分の時間」を生きることです。そうすることで確実にQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を高めることができます。そのために今どんなことをすればいいのか考えて、そして行動してください。
今いる場所にたって考えているだけでは、何も見えてきませんが、本気になって一歩踏踏み出すと、新しいものが見えてきます。なぜかわかりませんが、行動することでしか先は見えてこないのです。よしやってみようと思う人は「99%の会社はいらない」を読んでみてください。堀江さんの本の中でもオススメの1冊です。
