クリエイターとはどんな仕事? 意味、主な職種、仕事内容を紹介

クリエイターと聞いてまっさきに連想する職業は何でしょうか。イラストレーター、グラフィックデザイナー、Webデザイナーなど、一口にクリエイターといっても、さまざまな職種があり、必要とされる能力も異なります。今回は、クリエイターの職種、それぞれの仕事内容、取得したほうがよい資格についてわかりやすく説明します。

クリエイターとは

クリエイターとは、一般にクリエイティブな仕事に携わる人、自分のスキルをアウトプットして作品にできる人を指します。クリエイターといってもさまざまな職種があり、「制作者」や「創作家」といった名称で呼ばれることもあります。映像、ゲーム、小説や漫画などの、いわゆる「表現する」分野で活躍している人のほとんどは、クリエイターと称して差し支えないでしょう。

IT系クリエイターの主な職種と仕事内容

IT系クリエイターはいくつかの職種に分類され、職種ごとに請け負う仕事も異なります。

Webデザイナー

IT系クリエイターとしてよく知られているのがWebデザイナーです。Webデザイナーはインターネット上のホームページのデザインを担当する職業です。クライアントからの依頼があれば、ディレクターと内容をすり合わせながら、構成を考えたり画像を加工したりします。クライアントが希望する魅力的なデザインのホームページになるよう、最終的なデザインを組み上げていくのがWebデザイナーの仕事です。

UI・UXデザイナー

UIとは、ユーザーインターフェース、つまりユーザーが機械を操作する際に直接触れるものを指します。UIの例としては、機械の操作盤や、画面やボタンなどがあげられます。Webページやスマホアプリなどにおいては、ユーザーがクリックもしくはタッチして操作するものを意味します。UIデザイナーは、ユーザーが操作しやすく、使い勝手がいいUIの外観を考案する仕事です。

一方UXとは、ユーザーエクスペリエンスのことで、ユーザーが機械などを利用することを通して得られる体験を指します。ユーザーがずっと使いたくなるような製品・サービスを生み出す仕事をするのがUXデザイナーであり、ユーザーの満足度を直接左右するため客観的な感覚が必要になる仕事です。

システムエンジニア

システムエンジニアは、システム開発の上流工程を担い、システムを作り上げるための最初の設計工程や仕様書の作成を行います。システムエンジニアの仕様書により、プログラマーはコードを書き起こします。そのため、設計に不備があれば全体の工程に影響を与えかねません。基本的にプログラミングの知識は必須で、自らプログラミングを行うこともあります。

クライアントの希望に添ったシステムを作り上げるためには、入念なヒヤリングが欠かせません。そのため、コミュニケーション能力も必要となってくるでしょう。システムが完成したらその後の保守・管理を請け負うこともあります。

プログラマー

プログラマーは、プログラミングを行ってシステムやソフトウェアを作る職業です。システムエンジニアにより作成された仕様書に基づき、プログラムを作成したり、エラー修正を行ったりします。開発するシステムごとに、機械制御、ネットワーク、アプリケーション、データベースの構築など多様な専門領域があります。プログラマーになるにはプログラミング言語を習得していることが前提ですが、専門領域についてのスキルや深い知識が必須です。

広告系クリエイターの主な職種と仕事内容

広告系クリエイターにはどのような職種があるのでしょうか。それぞれの職種と仕事内容について説明します。

グラフィックデザイナー

グラフィックデザイナーは、商品のデザインに携わる職業です。雑誌、チラシ、商品のパッケージなどさまざまなデザインを担当し、Web媒体、紙媒体を問わず幅広い商品の制作に関わります。

クライアントからの依頼を受けて、ニーズに沿ったデザインを納品します。企画内容やコンセプトに沿うデザインを考えていきますが、それは多くの人にとって魅力的な、印象に残るものでなければならないため、デザインセンスだけでなく幅広い分野へアンテナを伸ばすことが必要になるでしょう。

イラストレーター

イラストレーターは小説や漫画、広告をはじめ、紙媒体・Web媒体を問わず活躍する職種です。ゲームのキャラクターなども担当し、クライアントからの依頼を受けてイラストを制作します。イラスト制作は専用のソフトを駆使して行うことが今は一般的ですが、手描きを選ぶ人もいます。

イラストレーターを志す人は多くいますが、ゼロからイラストのみで生計を立てるには高い実力がないと難しいのが実情です。デザイン事務所やイラスト制作プロダクションなどに所属し、会社員としてイラストの仕事をはじめるケースが一般的で、実務経験を積んだ後にフリーランスとして独立する人もいます。

アートディレクター

アートディレクターはクライアントからの要望に沿ってコンセプトやデザインを作り上げ、イラストレーターやデザイナーに指示を出す、総合プロデューサーのような職業です。コンセプトを具現化、商品化するうえで方向性を決定し、最終的なビジュアルイメージを作成します。そのうえで指示を出しチームをまとめるといった役割を担うため、責任も大きな職種と言えるでしょう。

複数業種のメンバーに的確な指示を出し、各人のイメージをすり合わせるには高いコミュニケーション力や各分野への知識・理解が欠かせません。そのため、アートディレクターには豊かな経験や実績が必要とされます。

フォトグラファー

フォトグラファーは、写真を撮ることを専門にする職業です。メディアや商業、アートといった多様な業界で活躍しており、依頼を受けて写真を撮る人、自己表現の手段として写真を撮る人に分けられます。

クライアントから依頼を受けて撮影スケジュールを組み、撮影した写真をクライアントに渡します。人物の撮影をする場合は、被写体となる人やスタッフに指示を出し、コミュニケーションを図りながら思うような構図に落とし込む、といった流れになるでしょう。

ただ写真を撮ればよいわけではなく、クライアントの要望に沿った写真を撮る必要があるため、写真撮影や表現の技法、現像方法や機材の扱い、さらに写真を加工するソフトの使い方について精通していることが求められます。

映像系クリエイターの主な職種と仕事内容

映像系クリエイターはどのような仕事をする人なのでしょうか。映像系クリエイターの職種と仕事内容について紹介します。

アニメーター

アニメーターはアニメーション制作において作画を担当する職業です。監督の指示や絵コンテに従って、一枚一枚絵を描いていきます。アニメーターの仕事は、アニメーションのキーとなる絵である「原画」を描くものと、原画と原画の間をつないでなめらかに動くように見えるための「動画」を描くものに分けられます。まずは動画を描くことからはじめ、スキルアップすると原画を担当するのが一般的です。

手作業で行う仕事とコンピュータを使う仕事があり、後者の仕事をするには専用のソフトを使いこなす必要があります。1つのアニメーションを作るには、何千枚~一万枚以上の膨大な量の絵を描くことが求められるため、クオリティだけでなく効率よく仕上げることも必須です。アニメーター単独で作品を完成させるのではなく、チームで取り組んで作品を作り上げていきます。

映像クリエイター

映像クリエイターは、その名の通り映像を作ることを専門とする職業です。映像クリエイターはテレビ番組やアニメーション、CMやゲーム、映画やWebコンテンツなど多岐にわたる業界で活躍します。クライアントと話し合ってコンセプトを打ち出し、それに沿ったシナリオを作り、撮影したものを編集・加工して作品として仕上げていきます。

映像クリエイターの仕事は、映像の企画や制作を担当する発想力やマネジメント、演出する力が必要とされるもの、動画の編集や加工といった専門的な知識や技術が必要とされるものに分けられます。

CGデザイナー

CGデザイナーはCG、つまりコンピュータグラフィックスを制作する仕事をする人を指します。コンピュータを使用して、専用のソフトで画像や動画などのグラフィックを描いていきます。

CGデザイナーは、メディアや広告、ゲームといった映像に関わる分野だけでなく、建築や機械設計といった分野でも活躍しており、需要が高まっている職種のひとつです。

発想力やデザインを形にするためのデッサン力や、質感を表現するための知識や技術、画像としてアウトプットしていく力に加えて、色彩感覚やCGについての専門的知識も身につける必要があります。

ゲームクリエイター

ゲームクリエイターはゲームソフトやアプリの企画や開発、制作に携わる職業です。高度かつ複雑なゲームを一人だけで作り上げることは困難であり、それぞれの分野の専門家がチームになり制作に取り組みます。

ゲームクリエイターは、ゲーム制作に関わるプロデューサー、ディレクター、シナリオライター、プログラマーやサウンドクリエイターといった職業の総称がゲームクリエイターになります。

おもしろいゲームを作るには各分野における高い専門性と知識、技術、徹底した話し合いや連携が必要であり、ディスカッション力やコミュニケーション力が求められます。

クリエイティブ系の仕事に求められる資質とは

クリエイターはアウトプットするのが仕事ですが、豊かな発想力、イメージしたことを適切に具現化・表現化する力、第三者にそれを伝える力も必要になります。また、仕事として行う以上は納期を守ることは欠かせません。ブラッシュアップを重ねていくためにも、まずは素早くアウトプットをできる力が求められます。

クリエイティブな業界は競争が激しいため、オリジナリティや魅力あふれる作品を生み出し続けることが求められます。既存の技術やデザインを組み合わせる応用力や、うまくいかなければ試行錯誤したり発想を切り替えたりして工夫し続けていく姿勢が成功につながるでしょう。

表現力に加えて、コミュニケーション力も不可欠です。クリエイティブ系の仕事に限りませんが、さまざまな人と関わりながら仕事を進めていきます。作品として仕上げるため、いかにうまく自分の考えを相手に伝え、相手と意見をすり合わせ、互いが納得できる結果へと導けるかが重要になります。

クリエイティブな仕事で持っておいたほうがよい資格


クリエイティブな仕事をするうえで、どのような資格が役立つのでしょうか。クリエイターは特別な資格がなくとも可能な職業ですが、資格があることにより、仕事の幅が広がるでしょう。ここでは、持っておいたほうがよい資格について説明します。

色彩検定

色彩検定とは、文部科学省が後援している公的な検定であり、公益社団法人色彩検定協会が実施しています。3級から1級まであり、色に対する基本的な知識から配色の技法や専門分野で利用するうえで必要な理論を習得できます。

普段意識せずに使っている色彩ですが、クリエイティブな場面では重視されることも多いと言えるでしょう。色彩検定を取得していれば、色の理論や特徴について正しい知識を持っていることや、センスへの信頼を証明することにつながります。

【参照】aFT 色彩検定

Web検定

Web検定は社団法人全日本能率連盟登録資格であり、多様な職種の人が標準的なWebについての知識を認定する資格です。Web検定の認定資格は、「Webデザイン」、「Webディレクション」、「Webプロデュース」の3つの専門分野の試験に加え、これら3職種に関わる最重要の知識を問う「Webリテラシー」の試験があります。

Web検定により得た知識は、クリエイターをはじめWebに関わるすべての職業で活用することができるでしょう。

【参照】Web検定

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、Webクリエイターに必要なWebサイトのデザイン力やWebページのコーディング能力を認定するものです。試験はスタンダードとエキスパートに分かれており、実務経験者のスキルを証明する資格としても認識されています。

【参照】サーティファイ Webクリエイター能力認定試験

まとめ

クリエイターは、ほかの職業よりも純粋な力やスキルによる成果が見えやすい職業と言えます。年収、能力面についても自分次第でさらなる向上が見込めるうえ、成果が目に見えるため、努力し続けられる人にとってはやりがいのある仕事です。

近年では技術の発達によって、ユーチューバーなどの副業を経てクリエイティブな職種へ転向する人も増えていますが、転職先としてクリエイティブ業界を選択する場合は、情報収集や自己分析による適正の見極めが重要です。Webだけで情報を集めるのが難しい場合や、客観的な評価による自分の適正を知りたいといった場合は、転職エージェントへの相談をするのもよいでしょう。

[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部