社会人におすすめの資格30選! 転職や仕事に役立つのは?

仕事や転職で役に立つ資格は数多く存在しますが、資格の取得には勉強時間が必要となるため、ライフスタイルに合ったものを選択するのが重要です。

本記事では、社会人に人気のあるものからさまざまな業界で活かせる資格など、幅広い分野で社会人にオススメの資格を紹介します。資格の取得を検討している方は、ぜひご一読ください。

社会人に人気が高い転職に役立つ資格

社会人が、独立や転職などキャリアアップを目指す上で、実際に役立つ資格を紹介します。資格取得を検討しているが、どの資格が転職に有利か分からないという方は参考にしてください。

宅地建物取引士

宅地建物取引士とは、宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格の保有者です。具体的な業務は、土地や建物といった不動産の売買の契約や賃貸物件のあっせんです。

さらに、独占業務として「契約締結前に行う重要事項の説明」「重要事項説明書面(35条書面)への記名押印」などが定められているため、不動産業でキャリアを形成するのに不可欠な資格ともいえます。

また、宅地建物取引士の資格を取得するのに必要な勉強時間は約300時間、2021年12月に実施された試験の合格率は15.6%となっており、計画的に対策を取ることで十分に合格を目指せる資格です。

【参照元:一般財団法人 不動産適正取引推進機構|宅建試験

FP(ファイナンシャルプランナー)

人生には、結婚やマイホームの購入、子どもの誕生などいくつかのターニングポイントがありますが、ほぼ確実にお金が必要になります。長期的なライフプランや、留学や海外旅行などの短期的な目標達成において適切に収支を管理するには、具体的な計画を立てることが必要です。

そういった将来の計画を立てるためのアドバイスや、資金面のプランニングのサポートなど、「お金の専門家」として家計を診察・診断するのがFP(ファイナンシャルプランナー)の役割です。

高齢化が進行し続けるこれからの時代に需要が大きくなる資格ですので、気になる方はぜひ取得を検討してください。

公認会計士

公認会計士とは、企業の監査と会計を専門分野とする国家資格を持つ職種です。医師、弁護士と並び国家3大資格のひとつとされ、高収入かつ独立に有利な資格ともいわれています。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると公認会計士の平均年収は992万円(2017年〜2019年の平均値)です。

【参照元:厚生労働省|賃金構造基本統計調査 結果の概要

これは、国税庁の民間給与実態統計調査による給与所得者の平均年収503万円(2018年)と比較すると約2倍です。

【参照元:国税庁|民間給与実態統計調査

また、資格を取得するのに必要な勉強時間は約3,500時間とされており、2021年に実施された試験の合格率が9.6%と低水準であることからも分かるように、とても難易度の高い資格です。

【参照元:公認会計士・監査審査会|令和3年公認会計士試験(論文式試験)の合格点 及び合格率等について

日商簿記

日商簿記は、企業の経営成績や財務状態を適切に管理するための資格です。とくに、2級を保有していると、さまざまな財務処理にも対応可能となり、多くの企業からそのスキルを求められます。

2級の取得に必要な勉強時間は約250時間とされ、時間に余裕がある方なら、過去問や問題集を繰り返し解くなどの方法で十分合格できる資格です。

また、2級と3級は試験が年に3回実施されるなど、裾野が広いのが特徴です。2級以上を保有していれば、経理・管理部門で待遇に差をつける企業も多いため、就職や転職に有利な資格です。

高収入が狙える難関国家資格


次に、高収入が狙える難関国家資格を紹介します。現状からステップアップし、高収入の職に就きたい方はぜひ参考にしてください。

司法書士

司法書士とは、裁判所や法務局への提出書類などの作成を行う法律専門の国家資格です。

その平均年収は約450万円となっていますが、独立し事務所を構えることによって高年収も狙えます。

また、資格の取得に必要な勉強時間は約3,000時間とされ、覚えなければならない用語がとても多い資格です。したがって、独学であれば効果的な勉強法・学習計画の確立と自己管理が必須であり、継続するためのモチベーション維持も重要です。

司法書士は、地域を問わず多種多様な業種から求人が出ているため、資格を取得することで転職先の選択肢を大幅に広げられます。

行政書士

行政書士とは、官公署に提出する書類、権利義務に関する書類や事実証明に関する書類の作成や提出手続きを行うことができる国家資格です。

行政書士試験は受験資格がとくに定められておらず、年齢や学歴などを問わず誰でも受験可能なのが特徴です。行政書士の平均年収は約400万円となっていますが、司法書士と同様に独立しているか被雇用者かどうかでその額が大きく変わってきます。

また、資格の取得に必要な勉強時間は約500時間とされていますが、初めて法律を学ぶ人の場合は約1,000時間が必要とされています。隙間時間を活用し1日2〜3時間を学習に当てた場合、合格するには約1年が必要となるので、長期的な学習計画を立てることが重要です。

社会保険労務士

社会保険労務士とは、社会保険労務士法に基づいた国家資格を保有する者です。

具体的には、企業における採用から退職までの「労働・社会保険に関するさまざまな問題」や「年金の相談」に応じ、社会保険や労働関連の法律の専門家として人事や労務管理を行う人のことです。

社会保険労務士の平均年収は約500万円となっており、給料増加やキャリアアップを目指し資格を取得する方が多いのが特徴です。

資格の取得に必要な勉強時間は約1,000時間とされていますが、取得者の約6割が30代と40代であることから、働きながら勉強し長期的な計画で合格を目指す方が多いと推測できます。

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。

中小企業診断士の資格は、経済産業大臣が一定のレベル以上の能力を持っていると認定した者に与えられ、専門的知識を活用しての中小企業施策の適切な活用支援など幅広い活動が可能となります。中小企業診断士の平均年収は約800万円となっていますが、そのうち約3割が年収1,000万円を超えるとされ、高収入者の割合が多い職業です。

また、資格の取得に必要な勉強時間は約900時間とされています。しかし、日々の生活や仕事で経験するような内容も多いため、学習に必要となる時間は、個人の知識量や技能・職業などによって大きく異なるのが特徴です。

金融業界への転職へ役立つ資格

金融業界への転職で役立つ資格にはさまざまな種類があります。具体的に取得すべき資格が分からない方は、ぜひ参考にしてください。

税理士

税理士は、税の専門家として納税者が自らの所得を計算し、納税額を算出する申告納税制度の推進の役割を担っています。

会社法や地方自治法など、さまざまな法律でお金の使い道を確認・監理する者として、「税理士」が有資格者として明記されています。その専門性の高さから、税理士の平均年収は約950万円と高水準であり、30代から40代で年収のピークが訪れます。

資格の取得に必要な勉強時間は約4,000時間とされており、経理や会計などの部門で社会人として働きながら勉強し、3~5年ほど時間をかけ合格を目指すのが一般的とされています。

また、科目選択制を導入しているため、必修以外は自分の得意な科目を選択できるのも特徴です。

【参照元:日本税理士会連合会|税理士とは

証券アナリスト

証券アナリストとは、証券投資の分野で高度な専門知識と情報処理能力を活かし、クライアントに対して最適な投資方法のアドバイスを行う投資のプロです。

証券アナリストという名称の資格があるわけではありませんが、日本では「日本証券アナリスト協会」による認定資格が存在します。資格の取得に必要な勉強時間は約200時間とされていますが、金融業界で働いている人であれば、より短期間で合格を目指せます。

国家および企業の財務状況や業績を分析・評価することが主な仕事であるため、証券会社や銀行、事業会社などに就職・転職する際に有利となります。

証券外務員

証券外務員とは、金融商品取引業者・登録金融機関・金融商品仲介業者の役職員のうち、証券取引・デリバティブ取引の勧誘などを行う者のことです。

2022年現在、証券外務員の資格には、「一種外務員資格」と「二種外務員資格」、「特別会員一種外務員資格」と「特別会員二種外務員資格」がありますが、一般の方が受験できるのは前者2種類の資格です。

資格の取得に必要な勉強時間は、一種外務員資格は約90時間、二種外務員資格は約70時間となっていますが、より幅広い金融商品を扱えるのは一種外務員資格のため、取得するなら前者をおすすめします。

証券会社などで働くには必須資格となるため、就職・転職先の候補に金融会社や証券会社などがある場合は、ぜひ取得しておきたい資格です。

電子会計実務検定

電子会計実務検定とは、会計のデジタル化が進むなか、企業の電子会計の実践力や対応力を高めるために始まった検定で、日本商工会議所が主催しています。

試験内容自体は、簿記試験と似ていますが、電子会計実務検定では簿記の知識に加え、簿記試験では求められなかった会計ソフトの知識が必要になります。将来的に電子会計が主流となることは間違いないため、企業における電子会計実務検定取得者の重要度は今後も高まります。

合格ラインは、100点満点中70点以上となっており、日商簿記の知識や理解は必須です。

IT業界への転職に役立つ資格

コロナ禍によって、リモートワークなどIT環境を整備する企業が続出し、システムを提供するIT業界の需要は高まっています。ここでは、IT業界への転職に役立つ資格を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)

マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(以下、MOS)資格とは、WordやExcelなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明できるものです。

MOS資格を取得していると、パソコンスキルを客観的に証明できるため、就職・転職時に大きなアピールポイントとなります。また、マイクロソフト社が公式に発表している資格のため、習得したスキルは世界中で通用します。

資格の取得に必要な勉強時間は、約80時間となっていますが、普段からマイクロソフト・オフィス製品を利用している人は、より短期間で取得可能な資格です。

ITパスポート

ITパスポート試験は、情報処理の促進に関する法律第29条第1項の規定に基づき、経済産業大臣が実施する情報処理技術者試験の一区分である国家試験です。

現在、グローバル化やITの高度化は加速しており、英語力はもちろん、「IT力」を持つ人材を企業は求めています。ITパスポート試験は、企業の求める「IT力」を客観的にアピールできるため、男性女性問わず、就職・転職活動において大きなメリットとなります。

資格の取得に必要な勉強時間は、約100時間となっていますが、AI、ビッグデータ、IoTなどに精通している人は、より短期間で合格可能な試験です。

基本情報技術者

基本情報技術者とは、情報処理の促進に関する法律第29条第1項に基づき経済産業大臣が行う国家試験に合格した者のことです。

具体的には、基本戦略の立案やITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、上位者の指導のもと、システム開発・設計などを行います。

将来的に、高度IT人材となるためには、ITに関する基本的知識・技能が必須のため、ぜひ合格しておきたい試験です。資格の取得に必要な勉強時間は、約200時間となっており、過去問題を繰り返し解くのが合格への道です。

【参照元:独立行政法人 情報処理推進機構|基本情報技術者試験(FE) ~ ITエンジニアの登竜門 ~

建築・住宅関連への転職に役立つ資格


建築・住宅関連の仕事には、資格がないと従事できない業務も多いため、資格はとても役立ちます。また、就職・転職においても資格取得者を優遇する会社が多いため、ここで紹介する役立つ資格をぜひ参考にしてください。

建築士

建築士とは、建築物の設計および工事監理を行う職業の資格です。

建築士には1級と2級があり、それぞれで設計できる建造物に違いがあるのはもちろんのこと、これらは交付者が異なります。1級建築士は国土交通大臣、2級建築士は都道府県知事より交付されます。

また、受験資格も異なるため、受験する際は条件を満たしているか事前に確認しましょう。そして、資格の取得に必要な勉強時間は、初学者であれば1級建築士が1,000〜1,500時間、2級建築士は約700時間と2倍近く差が開いています。

仕事をしながら取得を目指すのであれば、自分の生活スタイルに合った勉強方法を見つけるのが重要です。とくに、学科試験は過去問から約9割が出題される傾向があるため、効率よく勉強を進めましょう。

マンション管理士

マンション管理士とは、マンション管理組合のコンサルタントに必要とされる一定の専門知識を有している事を証明する国家資格です。

主な業務は、管理組合の運営や建物構造上の技術的問題などマンションの管理に関して、さまざまな相談に応じ、アドバイスや指導を行うことです。

また、定年退職後の男性に人気があるのも特徴のひとつです。資格の取得に必要な勉強時間は約500時間となっていますが、試験は4択問題であるため、用語や文章読解の傾向を正確に暗記することにより合格に近づく資格です。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターとは、住まい手にとって快適な住空間を作るために適切な提言・アドバイスを行う者のことで、公益社団法人インテリア産業協会が資格認定する専門職です。

資格の取得に必要な勉強時間は、一次試験で約200時間、二次試験で約100時間が目安です。試験は出題範囲が広く、暗記項目が多いため、学習時間には十分に余裕を持たせることが重要です。

【参照元:公益社団法人 インテリア産業協会|インテリアコーディネーター資格試験

医療・福祉関係への転職に役立つ資格

医療・福祉関係の仕事の中には、資格を取得していることで待遇に違いが出るなど、働く上でメリットの大きい資格が数多く存在します。ここでは、医療・福祉関係への転職に役立つ資格を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

医療事務

医療事務とは、病院やクリニックなどの医療機関で患者様の応対をするだけでなく、医療費の計算や保険者に診療報酬の請求などを行う仕事です。

フルタイムやパートタイム、アルバイトなど、雇用形態が選びやすいのが特徴で、医療機関があればどこでも働けるため、地方での求人も豊富です。資格の取得に必要な勉強時間は、約400時間となっており、隙間時間を有効活用し市販のテキストを用いて勉強する人が大半です。

また、医療事務職として働くのに資格は必須ではありませんが、採用されやすく資格手当などがつく場合もあるため、医療機関への就職・転職を検討している人はぜひ取得しておきたい資格です。

調剤薬局事務

調剤事務とは、調剤薬局で処方箋の受付やレセコン(診療報酬明細書などを作成するコンピューターシステム)入力、医薬品の在庫管理・発注などを通じて薬剤師の業務をサポートする仕事です。

高齢者の割合が年々高まり、医薬分業制度の進んだ日本においては需要の高い職種です。近年では薬局併設のドラッグストアも増えているため、求人も多くなっています。資格の取得に必要な勉強時間は、約3〜4か月となっており、合格率は60%前後です。

また、試験では教材を持ち込むことができるため、用語の暗記よりも過去問の学習に多くの時間を配分するのが重要です。

介護福祉士

介護福祉士とは、おもにホームヘルパー(訪問介護員)や、特別養護老人ホーム、障がい者施設など、社会福祉施設の介護職員として業務を行う者のことで、国家試験に合格または養成施設を修了し所定の登録を受けることにより、介護福祉士の資格を取得できます。

資格登録者数は、2022年3月末日現在で181万9,097人となっており、2020年と比べると約6万5,000人増えています。

このことからも分かる通り、介護福祉士の需要は年々高まっているため、資格を取得していれば就職・転職においてとても有利です。

【参照元:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター|登録者の資格種類別ー年度別の推移

様々な職業において役に立つ資格


資格は業務知識や実務経験など、自分が身につけたスキルの証明でもあり、取得していることで給料や待遇に違いが出ることも少なくありません。ここでは、就職・転職においてとくに役立つ資格を紹介します。

危険物取扱者

危険物取扱者とは、消防法に基づく危険物の取り扱いやその立ち会いに必要となる日本の国家資格です。

危険物取扱者には、甲種(乙1~6類すべてを網羅)、乙1~6類、丙種(乙4類の一部を抜粋)とさまざまな種類がありますが、一般的に知られているのがガソリンスタンドで必要な資格とされる乙4類です。

乙4類には受験資格がなく、仕事内容もガソリンスタンドの他に倉庫や工場の管理など幅広く対応しているため、危険物取扱者の中で最も人気があります。資格の取得に必要な勉強時間は、約50時間とされており、集中して勉強すれば1ヵ月で取得可能な資格です。

また、化学系の基礎知識がメインとなるため、理系の学問を修了した人であれば、より短期間で取得可能です。

販売士

販売士とは、顧客のニーズを的確に捉え、ニーズにあった商品を提供する「販売のプロ」になれる資格で、日本商工会議所が運営しています。

資格は1級〜3級まであり、それぞれのレベルで求められるスキルが異なります。1級以上を取得していると、デパートや専門店などの売場責任者や店長クラスとして採用される可能性が高くなるため、流通・小売業界で活躍したい人におすすめの資格です。

資格の取得に必要な勉強時間は1級でも約100時間とされており、比較的ハードルは低いですが、時間を有効に使い過去問対策を十分に行うことが合格に向けて重要になります。

調理師

「調理師」とは、飲食店などでの調理業務を行う者のことです。

「名称独占資格」であり、調理師免許取得者以外は調理師を名乗れない仕組みになっています。調理師は、学校や介護施設、食堂のある企業など、さまざまな場面で必要とされる職業のため、都市・地方に関わらず常に求人があります。

資格の取得に必要な勉強時間は、大体3ヶ月〜半年の間とされており、毎日1、2時間の学習が目安です。

登録販売者

登録販売者とは、都道府県が実施する試験に合格した有資格者のことです。

登録販売者(薬剤師も含む)が常駐することで、第2・3類医薬品の販売が認められます。医薬品の9割以上は第2・3類であるため、従来のドラッグストアに加えコンビニやスーパーなど、さまざまな場面で人材が求められています。

薬剤師より手軽に取得可能で、薬局などの就職で有利となるためとくに女性に人気の高い資格です。

資格の取得に必要な勉強時間は、約400時間とされていますが、生物・化学の基礎知識が多く含まれるため、理系の学問を修了した人であれば、より短期間で取得可能です。

秘書検定

秘書検定とは、仕事をする上で身につけておかなければならない基本的な常識について、秘書技能の試験を通じて学ぶ検定です。

合格することで業務が可能となる仕事はありませんが、広く一般的な礼儀やマナーを学べるため、秘書業務に携わるか否かによらずおすすめの資格です。

検定は1級〜3級(準1級もあり)までありますが、2級までは筆記試験のみです。2級に合格するのに必要な勉強時間は約60時間、合格率も50%〜60%と高水準とされており、独学でも十分合格できます。

趣味におすすめの資格


最後に、趣味におすすめの資格を紹介します。趣味としてはじめた勉強が自分のスキルとなり仕事につながることもあるため、ぜひ参考にしてください。

TOEIC

TOEICは、日本で最も広く活用されている英語コミュニケーション能力テストのひとつです。英語力を測るためのグローバルスタンダードとして全世界で実施されており、TOEICのスコアを採用基準や昇格基準に定めている企業も数多くあります。

TOEICで600点から100点あげるには、勉強時間が約300時間必要とされていますが、あくまでも参考としてください。スコアが700点に到達すれば、日常・仕事における基本的なコミュニケーションがこなせるレベルとされ、就職・転職で有利になります。

世界遺産検定

世界遺産検定とは、2006年にスタートした民間資格です。

検定は年に4回開催されており、男性女性問わず、小学生から90代まで幅広い年代の方々が挑戦しています。

4級〜1級に加えマイスターという階級もあり、マイスターになると、世界遺産条約の理念や諸概念を理解し、世界遺産に関する諸事象について自分の意見をもつレベルと認定されます。また、観光業界での就職・転職活動で資格を活かすためには2級以上の取得が必要とされています。

2級に合格するために必要な勉強時間は、30〜60時間とされていますが、元々世界遺産に興味のある人は、より短期間で合格できる検定です。

【参照元:NPO法人 世界遺産アカデミー|世界遺産検定とは

色彩検定

色彩検定とは、色に関する幅広い知識や技能を問う検定試験で、ファッションやインテリアにこだわりがある人におすすめです。

色彩検定の難易度は、1〜3級+UC級の全4種類で構成されており、最高難易度の1級に合格すると、アパレルやインテリア、広告業界など、幅広い職種で優遇されます。2級の合格率は70%前後で推移しているため、1級に挑戦する前に2級から始めるのがより理解を深めるためのポイントです。

色彩検定は、公式テキストから出題される傾向がとても高いため、「色彩検定協会」の出版する教材を繰り返し読み込むのが重要です。

アロマセラピスト

アロマセラピストとは、天然の植物から抽出したエッセンシャルオイル(植物性香油)を使って、アロマテラピー(芳香療法)を行う者のことです。

サロンや病院などアロマテラピートリートメントを行っている場所は多く、資格を活かして開業・独立する女性が多いのも特徴です。アロマテラピー検定には1級と2級がありますが、合格に向けたハードルは低く、2つの階級合わせて合格率は90%前後となっています。

検定合格に必要な勉強時間は、約2か月とされており、短期間で集中して必要な用語を暗記し過去問対策を行うのが重要です。

【参照元:公益社団法人 日本アロマ環境協会|アロマテラピー検定

まとめ

本記事では、社会人におすすめの資格30選とそれぞれに関する具体的な内容を紹介しました。資格は取得するだけでは意味がなく、勉強によって得た知識と経験をどのように仕事へとつなげるのかが最も重要です。

資格は目的ではなく、スキルアップや就職・転職のための手段ですので、将来の自分の姿を想定して選択するようにしましょう。

また、スキルアップには、資格だけでなく職場環境も重要な要素となります。

「勉強する時間が取れない」「今の会社にいてもこれ以上成長が見込めない」などのお悩みを持つ方は、転職サービスの利用も視野に、自分に合った環境を整えることから始めてみてはいかがでしょうか。

[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部