朝活VS夜活──効果的なのはどっち?

時間を有効に活用したい!

「朝の時間を有効に使いたい」「資格をとるための勉強をしたい」など、朝活に取り組む人が多くいる一方で、「朝早く起きて活動なんてできない」「朝はゆっくりしたい」という人も多くいるでしょう。

一方で、最近は“夜活”が活発になってきました。
言葉通り、夜の時間を有効に使おうというものです。

そこで今回は、“朝活”と“夜活”、を比べてみたいと思います。
どちらが効率よく過ごすことができるのか、“朝活”に向いている人・“夜活”に向いている人は、それぞれどのような人なのでしょうか。

朝活のメリット・デメリット

1. 集中力がよりアップする

よく朝の時間は頭がシャキッとして集中できる時間帯と言いますが、実は、起床してすぐの身体は、脳のブドウ糖が不足状態になっています。
そのため、身体が危機状態だと判断し、脳の中の扁桃体と海馬が活性化され、集中力ややる気が自然とアップするようになっています。

また、通勤や通学前の時間に行うため、朝活の時間は長くとることができません。時間が有限なため、時間を有効に使おうと、より高い集中力を発揮しやすくなります。

2.早くやりたい!とやる気が出やすい

朝活の場合、タイムリミットがきた時点で、活動をやめなければなりません。それによって「明日、早く続きをしたい!」と思ってしまうに違いありません。これは、“ツァイガルニック効果“と言い、継続して行いたいと脳に思わせてくれる効果があります。

3. 必ず時間が確保できる

朝の場合、他の仕事や勉強などに気をとられることがありません。
まだ残業も発生していません。
そのため、その日の仕事に左右されず時間が確保することができます。

4. 健康的な生活をおくることができる

朝活の場合、朝日を浴びることができるので、体によっても心にとってもとても良い影響を与えます。それによって、健康的になり(お肌にも)、規則正しい生活を送りやすくなります。

夜活の場合、ついつい遅い時間まで活動をしてしまい、寝不足になってしまい不規則な生活になりやすいですが、朝活の場合はそのような心配はなく、健康的になれるので、一石二鳥ですね。

また、朝の時間帯は、夜と違って、エネルギー消費率が高いです。そのため、体を動かすことによって、エネルギーがしっかりと消費され、より効果的なダイエットをすることができます。

また、しっかりと朝食を食べるだけでも、身体が目覚め、代謝がよくなるので、健康面でも良いことだらけです。

朝活、デメリットとその対策は?

朝活の最大の弱点は、早起きをしなければならないこと。

早起きをしたせいで、日中眠くなってしまって仕事に支障をきたしてしまったり、早く起きなければならないというプレッシャーに押されてしまったりすることも。そうなると、早起きや朝活そのものが苦痛になってしまいます。

その場合の対策は、以下の3点です。

1つめは、頑張りすぎないこと。朝活に必要な時間が2時間だとして、2時間早く起きるのは至難の技。

いつもより30分だけ早く起きることを心がけ、それを続けるようにしましょう。1週間に1度2時間早く起きるよりも、はるかによい効果があります。

2つめは、週末だけ・月水金だけなどと、メリハリをつけることです。どこかで息抜きをしないと辛くなってきてしまいます。毎日やりたい!と思うようになったら、毎日続けるようにして、少なくとも最初は週末だけにすることをおすすめします。

3つめは、 朝活の準備をしておくことです。運動ならウェアや飲み物を、勉強なら、好きなコーヒーやお気に入りのカフェなど、何かしら準備をしておくことで、朝活のモチベーションが上がります。また、朝食や自分の好きなものを準備しておくことも、良い方法です。

夜活のメリット・デメリット

1. 記憶が定着する

一番頭が冴えている時間は確かに朝の時間帯ですが、記憶がより脳の定着しやすいのは夜です。勉強したあとすぐに深い眠りにつくことで、脳の中で記憶が整理されるそうです。暗記ものや勉強などは夜の時間帯にするのがよさそうです。

2. 日中の仕事が捗る

夜活の場合、「夜はこれをしよう」という目的が生まれるので、日中の早く仕事を終わらそうと集中することができ、結果的に日中の仕事が捗ることになります。ダラダラと残業をすることもなくなり、より時間を有効に使えることができるでしょう。

また朝活のように短時間しか活動時間がとれないというわけではないので、ゆっくりと時間をとって夜活を行うことができる点も、メリットのひとつです。

3. リラックス効果がある

夜は副交感神経が優位になる時間帯。脳がリラックスした状態で勉強をすることができるので、あまりストレスにもなりません。好きな音楽をかけて、アロマを炊きながら読書や勉強をすることで、心もすっかりリラックスすることでしょう。また、寝る前のストレッチは、柔軟性を養うことができるだけでなく、快眠を誘うのに役立ちます。

夜活、デメリットとその対策は?

夜活の最大のデメリットは、遅くまで夜活をしてしまうことで、夜更かしをしてしまい、睡眠不足になりがちになることです。それによって体調を崩してしまうことも……
朝活の場合は、活動をやめて寝坊をすれば睡眠不足解消が可能ですが、夜活はそれができません。
対応策としては、就寝時間は必ず守ること。毎日できるだけ、同じ時間に起床し、就寝するようにしましょう。

自分にあった活動をしよう

ここまで、朝活と夜活について見てきました。それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらがよりよいというよりも、どんなことをしたいのかという「用途」と「自分の体質」によって決めるのが良さそうです。

身体を動かす活動なら朝に。暗記物などの勉強なら夜に。文章を書いたり企画を考えたりと頭を使う活動なら朝に──。

ちなみに人間が朝・夜のどちらが得意かというのは、遺伝によって約50%は決まっているそうです。朝のほうが良い、いや夜のほうが良い、と考えるのではなく、どちらが自分のスタイルに合っているかを検証してみると良いでしょう。

自分にあった活動スタイルを見つけて、充実した朝活・夜活を送るようにしましょう!

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朝活と夜活を選べるぐらい時間のコントロールが自分でできるといいですね。
[文]遠野蒼 [編集] サムライト編集部