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世界最強のプログラム
ルータイスという人をご存じでしょうか。心理学者であり、”コーチングの創始者”と呼ばれる人物です。ルータイス氏の自己変革プログラムは、米国トップ大企業であるフォーチュン500社の60%以上、連邦政府機関、州政府機関、国防総省、警察等にも導入され、着実な成果を上げています。
乱暴な言い方をしてしまうと、最強の組織人間をつくる世界最強のプログラムをつくった人です。そのルータイス氏が晩年に自分の持つ知識をさらにブラッシュアップして、体系化したのが、「アファメーション」と呼ばれる最新の自己変革メソッドです。
いま現在世の中に一般的に流通しているもので、これ以上に強力なプログラムは他にないでしょう。本当に人生を変えたいと思うならば、ぜひこの「アファメーション」を学んでください。それでは「アファメーション」とはどういったものなのか、ご紹介していきます。
アファメーションとは
アファメーションとは、簡単にいえば、あるルールにもとづいてつくった言葉を自らに語りかけることです。なんだ、それだけかと思うかもしれません。筆者も思いました。ただ私たちの思考はすべて、言葉によって成り立っています。イメージによって働きかけることや影響を受けることもありますが、それをたどっていくと、それを認識したり規定する言葉にいきつきます。
私たちが行う行動と選択は、すべて過去にその人がどんな言葉を受け入れてきたかによって決まっています。「自分は起業して成功する」という言葉を受け入れる人はそのようになりますし、受け入れない人は、起業せずに企業で働き続ける人生を送ることになります。
アファメーションとは、「自分にはできない」を「自分にはできる」に変える、自己改造の方法です。これを身につけると、脳が「自分にはできる」という言葉を受け入れて、あなたを素晴らしい人生へと導いてくれるようになります。
今までの成功法則と何が違うの?

ここまで読んでくれた人は、いままでの成功法則と何が違うの?潜在意識から変わるというよくあるパターンの自己啓発でしょう。そんなの知っているよと思った人もいるかもしれません。今までの成功法則と何が違うのでしょうか。
一番大きな違いは、ルータイスプログラムでは「人生のゴールは漠然としたものでかまわない」ということです。通常の自己啓発本では、「自分の目標を明確にする」ことで、目標達成の方法がわかり、目標が実現できる、という考え方が一般的だったと思います。
なぜこのやり方が間違っているかというと、「いま明確にすることができる目標は現状の中にある目標である」という点です。ルーはこれを「理想的な現状」と呼んでいます。
現状にとどまったまま捉えることができる理想的な現状を目標にしている限り、どんな試みも現状を肯定して、維持するための手段になってしまうのです。
ゴールは現状の外側に設定する

ルータイスは、人生のゴールを「現状の外側に設定しなさい」と言います。つまり現在の自分とはかけ離れた、今の仕事や環境では考えつかない突拍子もないゴールを設定するのです。
例えるならば、今いる会社の社長になる!ということではなく、日本が直面する課題を解決するための指導者になる!といった突き抜けたゴールです。
社長になるのも大変なのに、そんなに突き抜けたゴールなんて夢物語でしょうと考えるかもしれません。ところがその考え方が、まったく逆なのです。現状の延長線上にない突き抜けたゴールだからこそ、逆に私たちはそれを100%達成できるのです。
実際にルータイスも始めは、田舎町の体育教師でした。そこから、世界的な実績を持つコーチングの第一人者に上り詰めたのです。
ルータイスはもともと人一倍優れた能力があったから実現できたと思うかもしれませんが、この因果関係も実は逆で、強い思いが先にあり、それが必要な能力の獲得という結果をもたらしたのです。
ブリーフ(信念)が認識のパターンを形成する

ルータイスは「何を達成するかは、ほとんどの場合、何を信じるかによって決まる」と言っています。つまりどのようなブリーフ(信念)を持っているかによって、あなたが達成することが決まるということです。
人は誰でも今までの人生の中で、受けてきた言葉によって形成された、強固な認識のパターンである、ブリーフシステムを持っています。
「私にはそんな難しいことはできない」というブリーフがあるとすれば、誰かに吹きこまれたか、ちょっとした失敗を罵られたか、そうした他人の言葉を受け入れてことによって生み出されたものです。
このように外部の言葉を受け入れることでできたたくさんのブリーフシステムが、人間のブリーフシステムを形づくっています。あなたが現状から抜け出したいと考えているなら、最も効果的な方法は、このブリーフシステムを変えることです。
ブリーフシステムを変える方法は2つあります。1つは人生のゴールを設定することです。もう一つはビジョンを描くことです。この設定の仕方は後ほど紹介するアファメーションの書籍をご確認ください。
陥りがちな罠

ゴールを設定してビジョンを描くのは、それが、目的地に向かうための鮮明な動機になるからです。じつは何かを「したい=Want to」という思考ほど重要なものはありません。
いっぽう「しなければならない=have to」という意識は、人間にそれをするように仕向けるのではなく、逆に逃避や回避の行動をとらせます。人間は「しなければならない」と考えると、それをしなくてもいい理由を潜在意識がいくらでも創りだしてしまいます。これを創造的回避といいます。「しなければならない」を基準にすると、質の高い、自信に満ちた人生を築くことができないのです。
スコトーマが人生のゴールを見えなくさせる
人間は自らのブリーフシステムによって物事を見ています。ブリーフシステムに従った物事だけを受け入れて、それ以外の情報をシャットアウトしているのです。このように人間は物理世界であれ、情報社会であれ、その人が見たい世界だけを見て生きています。
その見えていない部分をスコトーマ(盲点)といいます。人にスコトーマはつきものなのです。現状のブリーフのシステムを使い続けている限り、それ以外の世界はスコトーマがかかって目に入ってきません。そして、このスコトーマが人生のゴールを見えなくさせているのです。
そのため、現状の外にゴールを設定することでスコトーマが外れ、ゴールの達成に必要なことが見えるようになります。
人生のゴールを脳にプログラミングする
ルータイスのプログラムを簡単に説明すると以上のようなメカニズムになっています。そのメカニズムを強烈に駆動させるための方法がアファメーションです。このやり方についてはぜひ正しい知識を学んで欲しいので、ルータイスの著書
『アファメーション』や、その内容を噛み砕いた苫米地英人さんの『「言葉」があなたの人生を決める』などを読んで、正しいやり方を理解してください。
実はこのアフォメーションというやり方は20代の頃に知ったのですが、ただの自己啓発本だと思って適当に読み飛ばしていました。しかし最近あらためて読みなおしてみて、物凄くよいプログラムであることに気がつきました。この記事が気になった方はぜひ読んでみてください。
