人間関係は技術だ!苦手な上司との正しい付き合い方【タイプ別】

Presentation and collaboration by business people in office

苦手な上司とどう付き合う?

組織の中で働いていれば、必ず「苦手な上司」が出てくるもの。しかし上司なだけに関係をまったく持たないわけにはいきません。必ずどこかで折り合いをつけて、付き合っていく必要があります。とはいえそれが難しいから人間関係の悩みは絶えないわけで……。ここではそんな悩みを解決するために教育学博士・経済学博士である小林惠智さんと、ヒューマンサイエンス研究所理事・小林麻綾さんがアメリカ軍の組織論「FFS理論」に基づいて考案した対処法を、5つの事例を挙げながら紹介します。

4つの対人コミュニケーションタイプ

Young Casual Business Team at Meeting

はじめに理解しておきたいのが、自分がどんなコミュニケーションをするタイプなのかということです。苦手な上司の中には「最低限のコミュニケーションで止めなければ自分がおかしくなる人」や「接し方によってはある程度接触しても大丈夫な人」がいて、それは各人のコミュニケーションのタイプによって変わるからです。基本のタイプは以下の4タイプ。

●Aタイプ「社交性はあるが、自己中心的な側面を持つ」

このタイプを表すキーワードは「新し物好き」「いい加減」「積極的」「クリエイティブ」など。誰とでも仲良くできるため基本的には人間関係を良好にすすめられますが、様々なモノ・コトに興味を持ってあちこち動きたがる性格のため、我慢強さが足りない面があります。そのため堅苦しい組織の中では生きづらさを感じたり、自分が納得していない仕事には放り出したくなることも。

●Bタイプ「協調性はあるが、同時に事なかれ主義」

このタイプを表すキーワードは「優しい」「真面目」「癒し系」「優柔不断」「お人よし」など。協調性が抜群に優れているため、組織内の調整役として活躍することも少なくありません。周囲の人たちからも頼りにされ、何かあると何かと相談されます。ただし協調性ゆえに過剰な安定志向を持つ傾向にあり、主体性のない事なかれ主義的な働き方をしがちです。

●Cタイプ「強烈なリーダーシップを持つゆえに、強引な傾向も持つ」

このタイプを表すキーワードは「親分肌」「体育会系」「傲慢」「策士」「変革者」など。このタイプの最大の強みはずばぬけた行動力と決断力です。組織内では出世しやすく、本人の出世欲も人より強い傾向にあります。しかしそれゆえに信念が強くなりすぎて、周囲の人を取り残して1人だけ突っ走ってしまうことや、周囲を押さえつけ自分の意見を通そうとしてしまう一面もあります。

●Dタイプ「強い責任感を持つゆえに、融通が利かない」

このタイプを表すキーワードは「努力家」「冷静沈着」「くそまじめ」「頑固」「オタクっぽい」など。自分流のやり方やスタイルを確立しており、何事にもこだわりを持って対応するタイプです。一つ一つ仕事を確実にこなす堅実さを持つ反面で、自分の考えに固執して柔軟な発想ができないことも。また対人関係では「自分に厳しく、人にも厳しく」なので、融通が利かないと思われることもあります。

A〜Dの分類はあくまで「こういう傾向がある」というだけで、各分類に完璧に当てはまっている必要はありません。以下の内容は「どちらかというと自分はこのタイプだなあ」と考えながら読み進めるようにしてください。

「失敗したのは無能なお前らのせい」と責任転嫁する上司

決断力と行動力はあるものの、何か問題が起きると自分の非を認めず「あの時お前がこう言ったからだ」「お前がリスクを考えておかないから」と責任転嫁をする。こんな上司はうなるほどいます。だからといって相手の落ち度を指摘すれば、あらゆる手段で自分に非がないことを主張し、最後にはこちらを攻撃し始めます。こんな上司へのタイプ別対応方法は次の通り。

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先陣を切る勇気はないが、安全なら即飛びつく上司

このタイプの上司は、前例のないプロジェクトやアクションプランに挑戦して新たな道を切り拓く勇気はないので、リスクの有無がはっきりしないうちは「どうだろうね」「成果が出るかは疑問だな」などと逃げを打ち続けます。

そして一番手が失敗するや否や「やっぱりな」としたり顔で批判を始めます。もし一番手が成功した場合は、誰よりも早く二番手になり、「お前もやるべきだ。まったく何をしているんだ!」などと素知らぬ顔で言い始めるのです。こんな上司へのタイプ別対応方法は次の通り。

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自己保身が目的なのに「お前のため」と説教・指図をしまくる上司

「お前のために言ってるんだぞ」という大義名分を盾にして、何かと説教や指図をしてくる上司もたくさんいます。彼らは一見すると真面目一徹で、企業のために身を粉にして働いているように見えます。しかしその実、目的は「自己保身」。部下の管理能力を上から問われないように、必死になって説教や指図をするのです。

自己保身が目的なので、仮に企画会議などで部下が批判され放題でも助けることはありません。むしろ自分が承認やフォローをする立場に関わらず「だからダメだと言ったんだ」と自己保身に走ります。こんな上司へのタイプ別対応方法は次の通り。

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「前例がないから」「会社の方針だから」ですべてを片付ける上司

提案の内容如何に関わらず、とにかく「前例がないからダメだな」と全否定。会社から通達が出れば、どんなに無茶な内容だったとしても「会社の方針だから」で全面的に受け入れる。

「自分では責任をとりたくないし、自分の頭で考えたくない」がこの上司の基本姿勢です。こんな上司へのタイプ別対応方法は次の通り。

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人間関係に「人格」を持ち込むな

team of successful business people having a meeting in executive
人間関係の問題を考える時、私たちはついつい「人格の問題」と混同しがちです。しかしここで見たように、人間関係の問題は相手の人格をどうこうして解決するものではなく、自分の対応を変えて解決するものです。

料理をしたり、何かを作ったりするのと同じように、生じた問題に対してあくまで技術的に対応すること。これが最も迅速かつ効果的な方法ですなの。ここに紹介した内容を参考にしながら「人間関係の問題は人格ではなく技術」を合言葉に、ぜひ日々の人間関係に応用してみてください。

参考文献『図解 職場の嫌いな人の取り扱い方法』
Career Supli
自分は比較的リスクを取ることを好む方なのでリスクを極端に嫌う人のことがあまりうまく理解できませんが、そういうタイプの人がいるということを知れば、ある程度良好な人間関係を保つことができると思っています。
[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部

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