最強のアイスブレイク!営業で使いたい天気の雑学10選

話題の王様「天気」

本格的な商談に入る前や初対面の人との気まずい雰囲気を打開するための話題として「天気」は最強のネタです。しかし「今日の雨はすごいですね」「なんだかジメジメしますね」などのありきたりな話題ではせいぜい「そうですね」と返事をされて終わってしまいます。ここではそうならないためのワンランク上の天気の雑学を10個紹介します。

営業で使いたい天気の雑学10選

1.最高気温が25℃を超えるとビールが飲みたくなる

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気温や天気と商品の売上の相関関係を調査する「ウェザーマーチャンダイジング」という分野があります。その研究によると最高気温が25℃を上回るとビールの売上が伸び始めるのだそうです。他にもかき氷は30℃、アイスクリームは27℃で売上が伸び始めるのだとか。

対して冬のおでんは最低気温が18℃、鍋物や熱燗は15℃を下回ると売上が伸び始めます。これらの研究結果の面白いのは季節が本格化する少し手前、「ちょっと蒸し暑いな」「ちょっと肌寒いな」という気温で売上が伸び始める点です。「いやー、暑いですね」のあとに織り混ぜる天気ネタとしておすすめです。

2.ゲリラ豪雨は1時間程度で止む

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ゲリラ豪雨に見舞われて出先で立ち往生した経験のある人も多いはず。しかしゲリラ豪雨の多くは1時間程度で止むことがわかっています。ゲリラ豪雨はその名の通りゲリラ的に降るので、現在の技術を使っても正確な予報は不可能とされています。

ところがこの局地的な大雨を降らせる積乱雲は、1時間程度で消えていく種類の雲のため、ゲリラ豪雨の寿命も1時間程度というわけです。

急な大雨で立ち往生を余儀なくされても、どうせ1時間で止むとわかれば、本屋やカフェなどに入って次の取引先で使う資料の読み込みなど有意義な時間の使い方ができるのではないでしょうか。

3.虹が出る方向には決まりがある

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虹は必ず「太陽がある方の反対側の空」に現れます。太陽の光が雨粒に差し込んで、その中で反射・屈折して現れるのが虹です。そのため太陽とは逆の方向に現れるのです。

ほかにも虹が見られる条件がいくつかあります。1つは雨が降った後の天気です。夕立やゲリラ豪雨のように急に雨が降って、急に止み、その後また晴れるというような天気の場合に虹は出やすくなります。夕暮れ時の時間帯も虹が出やすい条件の1つです。

ザーッと急な雨が降ってきたら「憂鬱だなあ」と思わず、「今日は虹が見られるかも!」と思うようにすれば、それだけ1日が楽しくなります。

4.新聞の「今年も猛暑」は鵜呑みにしてはいけない

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毎年のように新聞や雑誌、テレビなどで報じられる「今年も猛暑」という憂鬱な情報。しかし気象学的な見地からすると、本来このような長期の予想はできないのだそうです。

現在の技術で実用的な予報ができるのはせいぜい10日先まで。「暑くなる傾向がある」程度の情報でも1ヶ月程度が限界です。

「今年も猛暑」という情報はインパクトや紙面・尺の関係でメディアが報じるだけ、という場合も多いのだとか。そのためメディアや周囲の人が「今年も猛暑らしい」と話していても、そのまま鵜呑みにする必要はないのです。

5.天気を先取りできる「異常気候早期警戒情報」

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毎週月曜日と木曜日の週二回、大きく気候が変化する場合にだけ気象台から発表されるのが「異常気候早期警戒情報」です。

10日から2週間程度先の気候の激変について知らせてくれるので、この情報をフォローしていると、夏に急に気温が下がったり、冬に気温が上がったりする際に事前の準備ができます。

取引先で「10日くらいすると急に寒くなるらしいですよ。長袖を出しておいたほうがいいかもしれませんね」などと異常気候早期警戒情報が出るたびに言っていれば、いつのまにか「ちょっと先の気候を見事に当てる○○さん」として覚えてもらえるかもしれません。

6.天気が悪くなる雲・良くなる雲

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空を見て天気を読むことを「観天望気」と言いますが、これは雲を見るだけでもできます。いわゆる「入道雲」である積乱雲は悪天を予兆する雲の代表格です。

カール状に巻いている「巻雲」の中でも滲んだような「雨巻雲(あめけんうん)」や、うっすらと空一面を覆う「巻層雲」が「いわし雲」と呼ばれる巻積雲に変化している場合も天気が下り坂になることが多いとされています。

一方で雨巻雲よりもくっきりとした巻雲である「晴れ巻雲」や、巻積雲が巻層雲に変わるような場合は天気は上り坂になる可能性が高くなります。また巻積雲が赤や緑や黄色に輝いているものを「彩雲」と呼びますが、これは翌日の好天を約束する雲です。

7.デートは雨の日に高層ビルのレストランで

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心理学で言われる「吊り橋効果」は吊り橋の揺れでドキドキしているのを、隣に歩いている男性への恋心によるドキドキと取り違えるというものです。天気でも同じような「ドキドキの取り違え」が起きます。

低気圧になると交感神経が活発化するとされており、これにより心理的に「ドキドキ」を感じるのだそうです。したがって気圧が低くなる雨の日に、さらに気圧が低くなる高層ビルのレストランでデートをすると、天気版吊り橋効果が期待できるというわけです。

8.雷を回避するベストな方法

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「雷を回避するには高い木の近くに避難しろ」「金属製のものをつけていると雷が落ちやすい」雷の回避策としてまことしやかに語られるこれらの情報はどちらもウソです。

高い木には雷が落ちやすいうえに、木よりも人間のほうが電気が流れやすいため、木から人間に雷が移動する「側撃雷」を受けてしまいます。また雷の落ちやすさは金属の有無ではなく、「高さ」に左右されるため、後者の情報もウソです。

雷を回避する最善の方法は車や建物に入ること。それができなければ高い木の保護を受けつつ側撃雷を受けない位置、すなわち木の先端の45度の範囲内(円錐形)で、かつ木から4m以上離れた位置に避難しましょう。

9.雨粒のかたちは「肉まん」と同じ

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雨粒のかたちと言われてイメージするのは「涙型」です。しかし実際の雨粒は「肉まん」と同じなのです。雨の落下速度は毎秒6〜8m(時速25〜30km)もあります。宇宙空間などでは完全な球体になる水ですが、そんなスピードで落下するため地面側がへしゃげてしまい、肉まんのように「底」ができるというわけです。

憂鬱な雨の日、おもむろに「雨粒のかたちって普通涙型じゃないですか。でもあれって本当は肉まん型らしいんですよ……」とつぶやけば、面白い人になれること必至です。

10.静電気を防止するファッションがある

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冬場になると悩まされる人が増える「静電気」。ドアノブや車の扉などはもちろん、部下から書類を受け取るとき、取引先との名刺交換のときにも「バチッ」ときます。

その度にイラっとしてしまうので、精神衛生上もよくありません。静電気は冬のように「低温」かつ「乾燥」した状況で起きやすくなりますが、もう1つ大きな原因があります。

それが服です。静電気はポリエステルと綿、ウールとポリエステルなどのように異素材の服を重ね着することで、布がこすりあうたびに溜まっていくのです。これを防止するためのポイントは「同素材ファッション」を心がけること。コットンニットとコットンシャツのように同素材の重ね着ならば、大幅に静電気を抑えられます。

ワンランク上の天気トークを展開しよう

ちょっとした沈黙の時間をただ気まずく過ごしているのと、ここで紹介したワンランク上の天気ネタで盛り上げるのとでは、その人の印象は大きく変わります。ぜひここで紹介したネタを使って、「天気に詳しい○○さん」というアイデンティティを手に入れましょう。

参考書籍『仕事で得する天気の雑学』 『山岳気象大全』
Career Supli
天気の知識がつくと会話が盛り上がるだけでなく、天気の悪い日も前より楽しめるようになりそうです。ちなみに「天気出現率」で検索すると過去30年のデータに基づいた、その日晴れる確率を見ることができます。
[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部