人間関係のストレスを減らしたい人に本気でオススメな書籍15選

人間関係のマネジメントは先人に学ぶ

子供でも大人でも、男でも女でも、人間関係はいつでも何かしらのストレスになっています。

しかしそれをいつまでも抱えていては生きていく上で楽しくありませんし、かといってそのストレスを解消しようと自分一人で悶々と考えていてもなかなか答えはでません。

そこでここでは、様々な角度から人間関係のストレスを減らす方法を教えてくれる書籍を15冊紹介します。これらを参考に、先人から人間関係のマネジメント方法を学びましょう。

人間関係のストレスを減らしたい人にオススメの書籍15選

1.パフォーマンス・マネジメント―問題解決のための行動分析学

著:島宗 理

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パフォーマンス・マネジメントとは、簡単に言うと「なぜあの人は自分の思い通りに動いてくれないのか」を解決するためのマネジメント理論です。

この理論では結果につながらない理由を個人のせいにするのではなく、マネジメントによって自然と主体的に行動したくなり、結果を生むような環境を構築していきます。

本書はこのパフォーマンス・マネジメントを部下や恋愛、体重や組織、スポーツといったトピックに分け、具体的な事例を交えてわかりやすく解説しています。「あいつが悪いんだ!」と他人を責めることに疲れた人にオススメの一冊です。

2.問題解決大全

著:読書猿

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キャリアサプリでも紹介したことのある、古今東西で発明された問題解決の方法を37個紹介した名著。

各方法について非常にわかりやすい解説がされていたり、方法としての欠点にも言及していたりするほか、著者の視点から「この方法をいかにして使うべきか」のポイントも簡潔かつ的確に説明されています。

自分が抱えている人間関係のストレスを解決する方法も、この本ならきっと見つかるはずです。

3.影響力の法則―現代組織を生き抜くバイブル

著:アラン・R・コーエン、デビッド・L・ブラッドフォード
訳:高嶋 成豪、高嶋 薫

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組織内の人間関係を効率化し、仕事をスムーズに進めたいという人にはもってこいの名著。本書は米国、ヨーロッパ各国、中国、インド、ロシア、南アフリカなど世界中で読まれてきた組織内コミュニケーションのバイブルです。

実践的であることに定評があり、組織内でコミュニケーションを確立するための具体的な事例が数多く挙げられているうえ、それら一つずつについての解決策が複数紹介されているという親切ぶりです。

4.自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義

著:ブライアン・R・リトル
訳:児島 修

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パーソナリティや動機付けをテーマとした心理学研究で世界的に有名な研究者ブライアン・R・リトル氏による「科学的幸福論」。

最新の科学的研究によれば、人には生まれ持ったパーソナリティ(性質)があり、パーソナリティごとに適した人間関係や環境があるのだそうです。

本書はそれらを詳しく解説しながら、「自分に合った場所で、自分に合った方法で、自分に合った幸せを選ぼう」と語りかけてきます。日々の人間関係の中で違和感を感じている人にとっては、救いの書になるかもしれない一冊です。

5.自分の小さな「箱」から脱出する方法

著:アービンジャー インスティチュート、金森 重樹、冨永 星

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本書はザグラム社という架空の企業を舞台に、小説仕立てで人間関係のトラブルの根本的な原因を解明してくれる本です。本書では、人間関係のトラブルの根本は私たちが「自分の小さな箱」に入ってしまうからだと言います。

人間はこの箱の中に入ってしまうと、自分を守るために無理にでも自己正当化を図り、他人や自分を素直な目で見られなくなります。この状態に気づいて箱から出ることができれば、人間関係の問題は解決に向かうと本書はいいます。

テクニック本ではない、より本質な解決策を示した一冊です。

6.人生の教科書「人間関係」

著:藤原 和博
絵:塩田 雅紀

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元リクルートのトップセールスから和田中学校の民間校長に転じるなど、多彩な経歴を持つ著者が、可愛らしいイラストともに「豊かな人間関係」の作り方をエッセイ風に綴った一冊です。

「『聴き上手』にどうすればなれるのか」などの質問に、著者が回答する形でまとめられているのでわかりやすく、また「努力しても距離が縮まらない相手と無理に付き合う必要はない」など具体的なアドバイスも満載です。

自分の悩みにやさしく答えて欲しい人にオススメの本です。

7.仕事は人間関係が9割

著:宮本 実果

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キャリサプリにも寄稿してただいている宮本実果さんの著書。

本書では産業カウンセラーとして10年、6,000件以上のパーソナルセッションを通じて得た知見をもとに、主に職場での人間関係に立ち向かうためのスキルを紹介しています。

上司とのコミュニケーション方法や、やりたい仕事を任せてもらうための自己紹介の方法、上手な話の聴き方など、具体的なノウハウ満載の一冊です。

8.嫌われる勇気

著:岸見 一郎、古賀 史健

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心理学者であり、哲学者ともいえるアルフレッド・アドラーの心理学の考え方を、悩める青年と哲学者の対話形式で解説した本です。「自由に生きよ」「嫌われる勇気を持て」といったメッセージは人によっては鮮烈に響くかもしれません。

しかし本書はそれらがいかに人間関係の問題を解決し、私たちが幸せにいきるために必要なのかを、わかりやすく解説してくれます。

また哲学者と青年のやり取りを読んでいるだけでも非常に面白く、296ページの比較的分厚い本にも関わらず、あっという間に読めてしまうというのもこの本の魅力です。

9.「感情」の解剖図鑑: 仕事もプライベートも充実させる、心の操り方

著:苫米地 英人

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本書では認知科学者の著者が、脳科学や社会学、人類学的な視点から「感情」の構造やコントロール方法を解説してくれています。人間関係をこじらせるのは、大なり小なり自分や相手の感情です。

それを科学的な方法でコントロールできれば、冷静な頭で人間関係の問題について考えることができるでしょう。紹介される方法はコーチン理論に基づいたものや瞑想法に基づいたものなど様々。

自分に合った方法を見つけて、感情のコントロール力を身につけましょう。

10.「怒らない」選択法、「怒る」技術

著:苫米地 英人

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こちらは私たちの感情の中でも最も厄介な感情「怒り」にフォーカスを当てた本です。本書は「怒ってもいい条件」「正しい怒る技術」を論理的に示しながら、「起こることを我慢してはいけないが、怒るときは正しく怒るべきである」と教えてくれます。

優しい人や真面目な人ほど怒りを我慢しがちですが、それではいつまでも損な役回りから逃れられず、人間関係のストレスはなくなりません。そんな人はこの本を読んで、正しく怒る技術を身につけましょう。

11.ウォートン流 人生のすべてにおいてもっとトクをする新しい交渉術

著:スチュアート・ダイアモンド
訳:櫻井 裕子

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ペンシルベニア大学ウォートン・ビジネススクールで高い人気を誇る講師である著者が、講義の内容をベースに交渉の極意を解説した本。

取り扱うテーマは国際紛争解決から、配偶者との家事分担までと非常に広範囲で、タイトル通り「人生のすべてにおいて」自分にとって有利に交渉を進めるための技術が解説されています。

交渉に勝つことが全ての人間関係のストレスを解消してくれるわけではありませんが、もっとラクに他人とコミュニケーションが取れるようになることは間違いありません。「つい相手の言うことを聞いてしまう」という人にはぴったりの一冊です。

12.「めんどうくさい人」の接し方、かわし方

著:立川 談慶

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元サラリーマンであり、立川談志師匠のもとで9年半もの長い前座生活を乗り越えた著者・立川談慶師匠

本書はそんな師匠の経験や古典落語の知識をもとに書かれた「めんどうくさい人・モノ・コト」への対処法を紹介しています。その方法とは「むしろ積極的に対応し、かわすべきはかわし、人生を好転させるエネルギーに変える」というもの。

ただ「めんどうくさい人・モノ・コト」に振り回されて悩むのではなく、自分の糧にしてしまう。そのタフな対処法に、目から鱗が落ちること請け合いです。

13.大富豪アニキの教え

著:兄貴(丸尾孝俊)

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著者は、インドネシアのバリ島で現地関連会社29社所有、現地従業員を5300名超抱え、25軒の自宅を持ち、800ジェクタールの土地を所有する大富豪。

本書は31歳のダメサラリーマン鈴木一郎が、著者=大富豪アニキに出会い、アニキの「25の教え」をもとに人生の大逆転を図る小説じたての本です。

「25の教え」には成功するための考え方やノウハウも詰まっていますが、周りから愛される人間になるための考え方やノウハウを学ぶこともできます。

人間関係のストレスを解決するには、他人や付き合う人を変えるのも一つの方法ですが、この本を読むとそんなことを考えている自分の小ささに気づかされます。

14.ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール

著:ジョン・グレイ
訳:大島 渚

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男女におけるコミュニケーションは、人間関係のストレスにおいてかなり大きなウェイトを占めています。

恋人関係や夫婦関係にある場合はもちろん、仕事でのコミュニケーションでも相手が異性となると思い通りにいかないケースが一気に増えてしまいます。

本書では「なぜ女(男)はああなのか」をわかりやすく解説してくれるとともに、どうすればお互いが気持ちよくコミュニケーションを取れるのかを学べます。男女のコミュニケーションを円滑にするための実践的なノウハウを満載した一冊です。

15.生きる技法

著:安富 歩

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「自立とは、多くの人に依存することである」「誰とでも仲良くしてはいけない」など一般的な考え方とはかなり違った方向から、人間関係について、人生について考察した人生論。

本書の特徴は一般的な考え方とは違う考え方をしている点以外に、著者自身の生々しい経験に基づいた人生論であるという点にもあります。

実際「自立とは依存することだ」という著者の考え方を形作ったのは、著者が経験した配偶者や両親との離別でした。シンプルなタイトルの本ではありますが、読んだ人の人生を180度変えてしまうかもしれない「毒」を含んだ一冊です。

自分一人で悩むのはやめよう

人間関係で悩んでいるのは自分一人ではありません。したがって人間関係の悩みに答えを出しているのも、一人や二人ではありません。

そうであるならば、すでに出されている答えを参考にして、自分が抱える悩みを解決しようとした方が圧倒的に効率的です。

ここで紹介した15冊は、きっとそのための効果的な教科書になってくれるでしょう。

[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部

Career Supli
ここで紹介している本を読めば人間関係の悩みはほぼ解決できます。ぜひ読んでみてください。