SNSは飽きた?
最近twitterはやっていますか?Facebookはどうですか。twitterもFacebookも飽きて、Instagramにしたよという人もチラホラいますね。一時期の熱が冷めて、時々眺めるだけになっている人も多いでしょう。
SNSは、あなたの生活をより良いものにしてくれましたか?自分の周りを見ているとSNSの恩恵をたっぷり受けている人と、そうでない人に分かれている気がします。SNSがすっかり浸透して、特別なものでは無くなってきた今だからこそ、その有効な使い方をあらためて考えてみましょう。
SNSの活用方法

目的にもよりますがビジネスマンがSNSの活用を考える場合、Facebookとtwitterを使用すれば十分だと思います。SNSの活用方法は大きくわけて次の6つです。
2. 情報発信
3. 情報の入手
4. ソーシャルグラフのメンテナンス
5. 信用の担保
6. 出会いのツール
これら6つの活用方法を理解すれば、SNSの恩恵を与ることができるようになります。それぞれの項目について解説していきます。
1.連絡帳、メッセージのやり取り
これはそのままですね。新しい人と知り合いになり、今後も繋がっていたいと思う人であれば、最近は電話番号交換ではなく、Facebookで友達申請をすることが多くなりました。仕事のプロジェクト単位でグループをつくり、非公開でやり取りをすることも増えています。Facebookがメッセージに力を入れていて、だいぶ使いやすくなりました。
2.情報発信
twitterやFacebookの投稿を見ていくとその人の趣味嗜好、性格や思想までわかりますよね。サイバーエージェントの藤田社長が「ネットで本性は絶対に隠せない、全てバレてる」ということをBLOGで書いて、ネット上でも話題になりました。ネットで情報を発信する以上は自分をさらけ出すことになります。
それによって失うものもあるかもしれませんが、それ以上に得られるものがあります。発信することは怖いかもしれません。恥ずかしいかもしれません。でも、こういった怖さや恥ずかしさを乗り越えて発信していく「覚悟」が一番重要です。自分をさらけ出す「覚悟」が持てるかどうかは、SNSの恩恵を受けられるかどうかに大きく関わってきます。
情報は発信する人に集まってきますし、意味のある情報を発信する人のところに人は集まります。情報を発信することについて考える時、いつも頭に浮かぶのはカリスマブロガーのはあちゅうさんです。彼女がすごいのは、矢面にたって、発信をしていくという「覚悟」がハンパじゃないところです。
ありとあらゆる罵詈雑言を逆にエネルギーにして、ガンガン発信していきます。当然アンチもいるのですが、熱狂的なファンを獲得していきながら、年々活動の範囲を広げています。いまSNSで自由に発信できない環境にいるとしたら、けっこう不利な環境にいるということを自覚した方がよいかもしれません。
3.情報の入手
twitterの役員が、twitterはSNSではなく「情報ネットワーク(NEWSネットワーク)」なので、価値のある情報を流す人だけと繋がればいいと述べていました。ですから友人のツイートなど一切見なくても問題ありません。自分にとって価値のあるツイートをする人だけをリスト化して数百人をウォッチしておく使い方が効率的です。
筆者も自分だけのインプット用リストをつくり、定期的にアップデートしながら150人ぐらいの人たちのツイートを毎日チェックしていますが、非常に大事な情報源になっています。また、Facebookでくだらない投稿をする人がいたら、友達を辞めるか、すぐにタイムライン上に投稿が表示されない設定に変更しましょう。ネガティブな投稿や、怒っている投稿をする人も精神衛生上良くないので非表示にしましょう。
4.ソーシャルグラフのメンテナンス
SNSは普段なかなか会えない人や、疎遠になっている人との関係を繋いでおくのに非常に有効です。投稿にちょっとしたコメントしたり、その人が興味のありそうな記事や、書籍の紹介をメッセージで送ってあげると大変喜ばれます。仕事の依頼やいい話は、意外にちょっと遠くの繋がりからやってきます。年に1、2回自分主催のパーティーをやって疎遠になっている仲間を誘って、まとめて会うのもオススメです。
5.信用の担保
最近のネットのサービスでは、Facebookでソーシャルログインすることを前提としてつくられているものがあり、Facebookのアカウントがないと利用すら出来ないものもあります。また、はじめてあった人や新規で仕事をする人を事前にSNSでチェックするのが当たり前になりつつあります。共通の友人が何人かいるとその瞬間にグッと距離も近くなります。
ネット上でのつながりや、過去の投稿は、その人の信用を可視化する非常に重要な資産です。自分の近況や、自分が携わっているプロジェクトについて、定期的に投稿して記録を残しておきましょう。その際自分の顔を出すと親近感が高まるのでオススメです。自分の写真をアップするのは照れくさい人も多いと思いますが、時々は顔出しをしましょう。
6.出会いのツール
メディアアクティビストの津田大介氏が、SNSの使い方は「人と会う」ために使うのが一番リターンが大きいと自署で述べていましたが筆者もまったく同感です。津田さんのインプットは本が3割、WEB3割、人づて4割で、やはりこの人づての4割が一番濃くて質の高い情報が集まるといいます。
SNS以前は自分が憧れる人にコンタクトできるツールはありませんでしたが、いまならSNSで簡単に交流ができます。コンタクトしたい人のツイートにコメントしたり、本を出している人であれば書評を書いてBLOGにアップすれば、確実に自分の存在は認知してもらえます。
そうして徐々に距離を縮めていき、ある程度関係ができたところで会いたい旨を伝えると、けっこう高い確率で会いたい人にあってもらうことができます。その時に重要になるのが、あなたが今までどんなことを発信している人なのかということです。それがその人の信頼であり、価値になりますので、面白いと思ってもらえればどんどんネットワークを広げていくことができます。
SNSで何を実現したいのか

SNSは個人の可能性を拡張できるツールですが、それは使い方次第です。なにか実現したい目標がある人にとっては非常に有益な武器になりますが、特にそういったものがない人にとっては、ただの暇つぶしツールです。どちらの使い方でもいいですが、熱心に使う人が少なくなっている今はSNSを活用する絶好のタイミングです。
継続して情報発信をするのは大変ですが、それだけの価値はあります。自分らしい発信の型を見つけてください。SNSをうまく活用できれば、フリーランスになって生活していくことも難しくありません。いざとなった時のセーフティーネットになります。今日から発信していきましょう。
[文]頼母木俊輔 [編集]サムライト編集部