企画は情報が命!ライバルに差をつけられるコアな専門誌15選

企画力の源泉「専門誌」

いくら「企画力が欲しい!」と思っても、それはどこからか降ってくるものではありません。アイディアというものはすでにある情報をいかに自分の中で編集して、どう組み合わせるかによって生まれてくるからです。情報の編集方法についてはセンスや経験も必要ですが、その元となる情報は別。集めようと思えばいくらでも集めることができます。

しかしその情報がどこにでも落ちているような質の低いものであれば、100ある情報も価値ある1の情報に劣ります。優秀なビジネスパーソンであるためには、100の価値ある情報を集めなくてはいけません

情報の価値はその新しさで決まります。ここで紹介する専門誌・専門紙は、各業界の「最新」を反映している「価値ある情報の宝庫」です。どれか1つと言わず、2つ3つと購読することで、アイディアの引き出しをどんどん増やしておきましょう。

コアな専門誌・専門紙15選

1.FACTA

ファクタ
出典:https://facta.co.jp/outline/

既存のメディアのその先、あるいは裏側の情報を追求するリーダー向けの専門情報誌。国内外の政治・経済・社会・文化など多方面から世の中の「最新」を見据えたいという人にオススメです。

直近の2015年7月号では「住友化学—万骨枯る「米倉後遺症」」と題して、安倍首相と全経団連会長・米倉弘昌氏との確執などについて報じました。

2.通販新聞

出典:http://www.tsuhanshinbun.com/

日本唯一の通販市場についての週刊専門紙。通販企業の動向や、カタログやネット、モバイル、ラジオといった媒体=売り場の研究、関連団体・省庁の動きについても報道しています。

直近ではインターネットビジネスなどに大きな影響を及ぼす「アウトバウンド規制」について論じる記事などを発表しています。

3.国際人流

出典:http://languagehouse.squarespace.com/events-j/2011/4/1/882648708539.html

法務省入国管理局の協力のもと、公益財団法人入管協会が発行する広報誌です。特集では入管行政や在住外国人の活躍などを取り上げて、日本の国際化の現場を切り取る記事を作っています。グローバルな視点で日本と日本のビジネスを考えようとする人には必読の専門紙の一つです。

2015年4月号では「出入国管理セミナー」と題して、識者による外国人労働者の受け入れについての論稿を掲載しました。

4.月刊食堂

出典:http://www.shibatashoten.co.jp/detail.php?bid=11150700

新規参入・撤退が非常に多い外食業界において何が流行し、成功している企業がどうして儲けているのかを掘り下げて、新たなアイディアへとつなげるための記事が満載です。スピード感のある業界の肌感覚を知りたいという人にもオススメです。

直近では「業界の次代を担うキーマンの履歴書」と題して、経営者50人の注目のプレイヤーを特集しています。

5.証券アナリストジャーナル

出典:http://www.saa.or.jp/journal/eachtitle/index.html

日本証券アナリスト協会の月刊機関誌で、会員や学者などで組織された編集委員会が特集を定め、投稿を募集して作成しています。証券・投資分析に関する理論面の紹介や、理論の実践手法などについての紹介を中心に、アナリストの視点を学べる内容となっています。

直近では「円安の背景と企業・運用業界・経済への示唆」と題して、円安と日本経済についての論文で特集を組んでいます。

6.ファッション販売

出典:http://galapagosstore.com/web/magazine/backnumber/2018004201506270

アパレルショップ店員のための「どう売るか」という販売技術から、経営情報についてまでを発信する情報誌です。小売についての知識が欲しい人にもオススメです。

直近では「セール期から始める顧客づくり読本」と題して、接客術やブログやSNSを使う技術、「顧客づくりの名人」とその秘策などについてまとめています。

7.IDE 現代の高等教育

出典:http://www.ide-web.net/outline/index.html

高等教育の充実と発展を目指すIDE大学協会の会誌であり、各大学の経営や取り組みなどについて報じる情報誌です。人事などに携わる人には現在の学生たちが置かれている環境を知ることができるため、有益な情報を得られるでしょう

直近では「大学の夏休みと活動」と題して各大学のサマープログラム(短期集中外国語学習)について特集しました。

8.現代農業

出典:http://www.ruralnet.or.jp/gn/

農業や農村の「今」を伝える総合実用誌。TPP論争が続く今の日本ではこれから農業をどうするかという問題は避けては通れません。また資源が乏しいからこそ出てくるアイディアの豊かさも勉強になります。

直近の2015年8月号では「体にしみるぜ!夏ドリンク」と題して、農家の人たちの夏の暮らしについて特集を組みました。

9.日本農業新聞

出典:http://blog.goo.ne.jp/odamai-com/e/074fdcd7568daccb50a36ed6a2bb1154

国内唯一の日刊農業専門紙。『現代農業』よりも社会的な農業の側面を捉え、農政や農家の経営に役立つ技術・流通・市況情報のほか、地産地消などの身近な話題も取り上げます。同じく農業について考えたり、ビジネスチャンスを見出そうという人にオススメの専門紙です。

10.企業実務

出典:http://www.fujisan.co.jp/product/485/

経理や総務、人事など内勤のビジネパーソンのための実務情報や実践的な情報を提供する、1962年に創刊した老舗専門誌です。「すぐに役立つ専門誌」をコンセプトとしているため、社内の業務改善などに興味がある人にオススメ

直近の2015年7月号では「「営業秘密」を守るこの一手」として、情報セキュリティ対策の基礎やリスクヘッジの仕方などについて紹介しました。

11.繊研新聞

出典:http://www.cafura.com/

ファッション市場と業界企業の動向をいち早く報じる平日発行の専門紙。トレンドやコレクション情報のほか、糸や生地などの素材の情報、各社トップのインタビューなども掲載します。月・水・金には新進クリエイターや注目のムーブメントなど、新しい時代の動きを予感させるニュースも扱っています。

12.トッププロモーションズ販促会議

出典:http://www.sendenkaigi.com/books/hansokukaigi/

販売促進の基本ノウハウ、ウェブやSNSなどを活用したビジネスモデルなど「人が集まる」「商品が売れる」をコンセプトに、販促情報を集める専門誌。

直近の2015年8月号では「シェアしたくなる体験イベント」と題して、SNSマーケティングの台頭などで活躍の幅が広がった体験イベント型の販促について紹介しています。

13.中南米マガジン

出典:http://chuunanbei-magazine.net/

新興ビジネスエリアとして注目すべき中南米のカルチャーを「面白情報」を中心に伝える季刊誌です。ラテンアメリカに惚れ込んでビジネスを始めてしまった人へのインタビューや、現地の日本人の情報などについても掲載しています。日本にはない価値観や世界観を取り入れるには質のいい情報源の一つです。

14.月刊テレコミュニケーション

出典:http://www.telecomi.biz/book/TC2015_07/index_f.html#1

業界人でなくとも知っておいて損はない、情報通信ビジネスの最前線をわかりやすく紹介する専門情報誌です。各社トップインタビューのほか、新商品情報や新システムの導入例、新技術やトレンドについてもピックアップします。

直近の2015年7月号では「モバイルネットワーク 4Gから5Gへの進化」という特集で、高速・大容量化で見えてくる可能性や問題点について紹介しています。

15.日経デザイン

出典:http://business.nikkeibp.co.jp/ND/

品質や機能だけでなく、デザインという視点で経営や商品開発を見ようとする「売れるデザイン」の仕掛けを解明する専門情報誌です。企画の仕事には比較的繋がりやすい一冊と言えるでしょう。

直近の2015年6月号では「ソーシャルデザイン」と題して、過疎化や高齢化などの地域の問題をデザイン的な思考で解決しようという手法を紹介しています。

新しいインプット源

「仕事に役立てよう」という視点でなくとも興味が湧く専門誌・専門紙もあったのではないでしょうか。各界の最新情報を横断的に収集し、それらがリンクした時にこそ本当に新しいアイディアが生まれます。難しいことは考えず、自己投資だと思って、興味のあるものをかたっぱしから読んでみましょう。

[文・編集] サムライト編集部