絶対にアイデアが出る発想法!困ったら「しりとり」をしよう

執念でアイデアは出るか?

最近なにかとても良いアイデアをひらめいた記憶はありますか?日清食品の創業者である安藤百福は

明確な目標を定めたあとは、執念だ。ひらめきも執念から生まれる。

との言葉を残しています。
そうは言っても、今までにない優れたアイデアが必要だ!と執念深く取り組んでも、素晴らしいアイデアというのはなかなか出るものではありません。

考えれば考えるほど、行き詰まって何が新鮮なアイデアなのか分からなくなってしまった経験がある人も多いのではないのでしょうか。

執念以外の方法で、良いアイデアを出す方法をご紹介します。

アイデアしりとり

玉石混交のアイデアを量産して、その中から優れたものを選んで磨く、という手法はアイデア出しの基本です。しかし、ただ「100個アイデアを出そう!」と意気込んでもなかなか骨の折れる作業でしょう。

アイデアを量産するのに適した方法が「アイデアしりとり」です。この方法はバンダイの「∞プチプチ」というおもちゃを発案した高橋晋平さんが編み出したものです。

あなたが「知育玩具」についてのアイデアを考えるとしたら、「ちいくがんぐ」の「ぐ」からしりとりを始めましょう。

「知育玩具」→「グミ」→グミを作ることで食育を学べるおもちゃ
「グミ」→「みつ豆」→豆をつまむことで箸の持ちかたが練習できるおもちゃ
「みつ豆」→「めだか」→めだかを観察して記録できるおもちゃ
「めだか」→「金」→お金の扱いを学べるボードゲーム
「金」→「寝坊」→寝坊せず楽しく起きられる目覚ましおもちゃ

という具合に、しりとりで出た単語でアイデアを100個作っていきましょう。優れたアイデアでなくても良いのです。数を生み出すことに重点を置いて、深く考えずに出していきましょう。

100個溜まったら、その中から使えそうなものをピックアップし、周囲の意見を聞いたり、1日寝かせたりして、良いアイデアにブラッシュアップしましょう。

オズボーンのチェックリスト

そのアイデアのブラッシュアップはどうやったらいいのか?と悩んだら、「オズボーンのチェックリスト」を使って考えてみましょう。

オズボーンのチェックリストとは

1.変更
|・意味を変えられないか?
|・様式を変えられないか?

2.転用
|・新しい使い道は?
|・他分野へ適用はないか?

3.応用
|・似たものはないか?
|・何かの真似はできないか?

4.拡大
|・より大きくできないか?
|・時間や頻度などかえれないか?

5.縮小
|・より小さくできないか?
|・省略や分割できないか?

6.代用
|・材料を代用できないか?
|・動力を代用できないか?

7.逆転
|・反転できないか?
|・順番を逆にできないか?

8.結合
|・合体したらどうなる?
|・目的を結合したらどうなる?

9.再利用
|・要素を再利用できないか?
|・配置を再利用できないか?

9つの要素を中心に派生させた観点でアイデアをブラッシュアップする方法です。上から順にひとつずつ考えていけば、ひとつのアイデアがベースになっていても様々な要素の合わせられたアイデアが複数生み出せます

その複数に派生したアイデアを並べてみれば、その中にはきっと優れたアイデアがひとつはあるでしょう。

良いアイデアを出すには「質より量」

紹介したどちらの方法でも、まずは質は問わずに数を出すことを重要視しています。
アイデアを出すときに「しりとり」で数を作り、「オズボーンのチェックリスト」でブラッシュアップする習慣を作れば、アイデア出しに行き詰まってしまうことは格段に減るでしょう。

これらの方法を実践することも大事ですが、日頃から色々な気づきをメモにするなど、インプットを仕入れておくことも大事です。

これからは執念ではなく、スマートに良いアイデアを出しましょう!

[文・編集] サムライト編集部