本物の集中力を手に入れろ!DaiGo式集中力増強メソッド

「集中力」で人生を引き延ばせ

私たちに与えられた時間は限られていますが、同じ時間でも集中していればより大きな成果をあげられます。つまり集中力は人生を引き延ばしてくれるのです。

この集中力はトレーニングや習慣によって強化できることがわかっています。ここではメンタリスト・DaiGOさんの著書『自分を操る超集中力』を参考に、本物の集中力を手に入れるための増強メソッドを紹介します。

集中力の「正体」

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私たちが集中力と呼ぶものの正体は、脳の前頭葉における「思考や感情をコントロールする力」です。「ウィルパワー」と呼ばれるこの力は、人によって量が一定になっており、集中するたびに消耗していくものだとされています。

またこのウィルパワーは「仕事用」「プライベート用」といったように分けられないため、仕事に集中していても趣味に集中していても消耗されてしまいます。

したがって公私にわたって集中力を持続させるためには、このウィルパワーの総量を増やすと同時に消耗したウィルパワーを回復させたり、節約する方法を知る必要があるのです。

姿勢を変えるだけで集中力は上がる

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最も気軽に取り入れやすいメソッドが「姿勢を変える」です。人間の脳は非常に多くの血液を必要としています。しかし長時間座っていると猫背になるなどして姿勢が悪くなり、体全体の血流が滞ってしまいます。

また悪い姿勢で肺が圧迫されると呼吸も浅くなり、脳に十分な酸素が回らなくなるのも、脳のパフォーマンスが低下する原因の1つです。これを改善するためには次の4点を意識した姿勢をとる必要があります。

1.顎を引き、頭は前に出さずに首の上に乗せるイメージを持つ。
2.お尻と腰の角度を直角にする。
3.足の裏を床につける。
4.両膝をつける。

やってみると「これ、疲れそうだな」と思うかもしれませんが、DaiGOさんいわくこれが最も疲れにくく、かつ血流を滞らせない座り方なのだそうです。

実際にやってみると驚くほど頭がすっきりとするのが感じられるはずです。しかし人間の脳は15分以上座り続けていると認知力・集中力ともに低下していくこともわかっています。

これを防ぐためにDaiGOさんは「15分を1セットとして、セット間に一度立ち上がる」という方法を提案します。トイレに行ったり、飲み物を入れに行くなどして、疲れる前に一度集中を途切れさせてやる方が、結果的に効率はよくなるのです。

さらに言えば立っている姿勢の方が人間の集中力が高まります。したがって立って仕事ができる環境にある人は、立ち姿勢を基本として合間に座るくらいの方が集中を持続させることができます。

集中力を最大限に高める食事とは

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私たちの体を作っている食事は、同時に集中力も作っています。脳はブドウ糖がなければパフォーマンスを発揮できません。これを供給してくれるのが炭水化物です。炭水化物の摂取と集中力は不可分の関係にあるのです。

しかし食事内容によっては逆に集中力を削いでしまう炭水化物もあります。それが「高GI食品」です。高GI食品は血糖値を急激に上昇させる食べ物で、白米やカボチャ、上白糖などを指します。

急激に上昇した血糖値は、同じように急激に下降しますが、この血糖値の乱高下に人間は強いストレスを感じるため、ウィルパワーも余計に消費されてしまいます。

これを防ぐには低GI食品を意識して食べる必要があります。具体的にはそばや玄米、全中噴飯やリンゴ、チーズ、ヨーグルトなどです。低GI食品はゆっくりと血糖値を上げてくれるので、下がる時もゆっくりです。

結果、脳に必要なブドウ糖を供給しながら、余分なウィルパワーを消費せずに済むというわけです。

環境を整えて集中力を増強しよう

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ウィルパワーは意思決定を繰り返すことでも消費されていきます。ノートを開く、パソコンの電源を入れる、どのメールに対応するか考えるなど、私たちはあらゆるところで意思決定をしています。この回数を減らすことができれば、よりウィルパワーを節約できるはずです。

そのためにはまず仕事机などの周りの不要なモノの徹底的な排除から始めましょう。スマートフォンが机の上にあるだけでメルマガが届いたり、SNSのお知らせが届いたりして「見るか見ないか」の意思決定を要求されます。

その他今手をつけている仕事に関係のないものは徹底的に捨てる、もしくは片付ける。「仕事に関係のないものは置かない」というと当たり前のように聞こえますが、実際にはできていないことが多いものです。

DaiGOさんはこのほかにも意外な集中力増強アイテムを紹介しています。それは「鏡」です。鏡をデスクに座っている自分が映る場所に置いておくと、集中力が切れ始めた時に「集中力が切れた自分」を自分で認識することになります。

すると脳は理想とする「集中力を発揮している自分」とのギャップを認知し、集中力を再起動できるようになるのです。

運動は集中力と健康を一度にもたらす

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軽い運動には体力を増強するという効果だけでなく、集中力を再起動させる効果や気持ちをポジティブにさせる効果があります。出勤時に一駅前から早歩きで行く。昼休みに5分だけ近くの公園を歩いてみる。

あるいはオフィスのフロア移動に階段を使う。このようなちょっとした運動が、脳をリフレッシュさせてくれます。

またUCLAの研究チームによれば、運動習慣には加齢に伴って減少する脳のニューロンの増加させ、脳のパフォーマンスや脳の容積を維持・改善するという効果もあるとされています。

つまり運動はウィルパワーの総量を増加させ、疲れを感じにくくしてくれるのです。ちょっとした運動なら取り入れるのは難しくないはず。これを機に運動習慣をスタートさせましょう。

集中力を手に入れろ!

「昔から集中力が続かない」「自分は集中できない人間なんだ」と思う必要はありません。確かに集中力には生まれ持ったものもありますが、筋肉と同じように鍛えることもできるのです。

まずはここで挙げたDaiGO式集中力増強メソッドを1つ、2つと取り入れてみましょう。続けていればきっとこれまでと同じ時間でより多くの仕事ができるようになり、人生がどんどん充実してくるはずです。

参考文献
『自分を操る超集中力』
Career Supli
仕事をしていく上で必要になる集中力。自分なりの引き出し方を身につけておきましょう!
[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部