仕事で落ち込んだときに、心の支えになる言葉11選

仕事をしていくうえで、落ち込むことはどうしても起こるもの。

でも大切なのは、それを次の日まで引きずらないように、自分をリセットすることです。身体を動かしてリフレッシュしたり、気分転換で他のことをしたりと、リセットする方法はさまざまですが、あまり時間がなかったり切羽つまっているときに、自分の心を支える一言があると、ぐっとその場をこらえられるはず。

今回はいくつかの書籍を参考にしつつ、落ち込んだときに心の支えになる言葉をご紹介します。特に実在する現代人の言葉から選んでみました。

偉人たちには“勇気”があった! ──勇気づけられる言葉

「成功も失敗も終わりではない。肝心なのは続ける勇気だ。」
(ウィンストン・チャーチルの言葉。映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』より)

第二次世界大戦下、危機にあったイギリスの首相となったチャーチルの言葉です。
首相になる以前、第一次世界大戦では軍人として采配をふるったこともありましたが、作戦は失敗したチャーチルですが、第二時世界大戦時中に急遽首相となりました。

ドイツに対して徹底抗戦を掲げた彼は、まわりからその政策に反対の声も多く受けましたら、一貫して主義を貫き、イギリスはドイツに屈することはありませんでした。
そんなチャーチルの放った言葉だからこそ、一度決めたことを続けること・貫くことの大切が心に響く一言です。そのために必要なのは「勇気」ということですね。

「学問は脳、仕事は腕、身を動かすは足である。しかし、卑しくも大成を期せんには、先ずこれらすべてを統ぶる意思の大いなる力がいる。これは勇気である。」(大隈重信の言葉。『仕事観が変わる!ビジネス名言550』より)

この言葉も、大成を期すには、勇気が必要だと説いています。大隈重信は早稲田大学の創立者です。学問、仕事だけではなく、何より必要なのが、勇気だと。

自分がこれと決めたことはやりぬく勇気、周りの反対の声があったとしても途中で進路を変えない勇気、なかなか成功しないからといってあきらめない勇気。
いろいろな勇気があります。そういった勇気を持ち合わせることで逆光を残り越えることができるのではないでしょうか。

困難を力に変える!──逆境に打ち勝つ言葉

「逃げない人を、人は助ける。」
(篠原欣子の言葉。『仕事観が変わる!ビジネス名言550』より)

テンプスタッフという大手人材派遣会社の創業者の言葉です。困難にぶち当たってしまったとき、誰かに助けを求めてしまったり、ついその場から逃げてしまいたくなるもの。仕事に限らず、プライベートにおいても同様だと思います。

そのときに、もし自分がその場から逃げてしまったり去ってしまったりすると、手を差し伸べてようと思う人がいたとしても、もはや助けてもらうチャンスはなくなります。
逆に、踏みとどまっていることで、周りは助けてくれるようになります。

とは言うものの、限界を超えるまで我慢を強いることもまた間違っていますので、自分の限界を超えない範囲で、逃げずに立ち向かおうとしてください。逃げてしまっては、そこには誰もいません。

「逆境こそ事業革新のとき」
石橋正二郎の言葉。『仕事観が変わる!ビジネス名言550』より)

石橋正二郎氏はブリヂストン創業者であり、実業家です。逆境の際、人は耐え忍ぼうとするものですが、石橋氏は一味違い、それをチャンスに変えようとします。会社を興し、大きくしようとする人は、そのように困難こそをチャンスにしようとする傾向があると言われています。

事業に限らず、困難にぶつかったときこそ何かを新しくする良い機会です。習慣を見直す、自分の欠点を見直す、仕事のスタイルを見直すなど、革新のタイミングでもあります。

「どんな困難な状況にあっても、解決策は必ずある。救いのない運命というものはない。災難に合わせて、どこか一方の扉を開けて、救いの道を残している。」
(ミゲル・デ・セルバンテスの言葉。『座右の銘1500―人生を豊かにする言葉のサプリ』より。)

『ドン・キホーテ』の生みの親であり、スペインの作家のセルバンテスの言葉です。困難に出会ったとき、人は絶望してしまい、その先に未来に希望を見出すことが不可能になってしまいがちです。

ですけど、いつも何とかはなるもの。それはどんなに救いのない状況でも何かしらの策はあるということです。その策を見つけることができるか、そもそも探そうとするのか。それによって自らの運命も変わってきます。

苦しい状況でも、その時の最善の道(救いの道)を探すことで、道は広がるかもしれません。

力をぬくことも、大切な仕事──休もう、と呼びかける言葉

しかし、辛いときは誰がどんな言葉をかけようとも心に響かないことがあります。ここではちょっと力をぬいて、リラックスできる言葉を紹介します。

「『できる人間の法則』は『多様なビジネススキルを持つこと』でも、『上手な転職』『強力な人脈』でもなかった。それは『どんな状況にあっても自分自身のケア(手当て)ができること』だったのだ」
(松本幸夫の言葉。『仕事で疲れたら1分間だけ読む本』より)

これは、格言として本に載っていたわけではなく、本の冒頭にあった言葉です。できる人間の最大の武器は、効率よく休めること。休むことができる人は、最終的に仕事も長続きするということです。

休みなく働くことは、結果的にパフォーマンスにもスタミナ的にもマイナスとなりますが、自分で仕事が滞りなく進むようにしながらも休むことができる人は、パフォーマンス的にもスタミナ的にも長く仕事を続けることができます。

「あきらめのいいところが僕の長所なんだ。」
(野比のび太の言葉。『心に響くドラえもん名言集』より)

これは偉人たちの言葉ではありませんが、自分の欠点をこんなにも前向きに捉えている言葉が他にないように思います。あきらめるな、とはよく言いますが、撤退・諦めもまた勇気のひとつ。

あきらめることも良いことなのだと、前向きに捉えることのできる言葉だと思います。

成功は一日にして成らず──失敗を前向きに捉える言葉

失敗の反対はなんだと思う?それは成功ではないんだよ。成功の延長線上に失敗があって成功するんだ。失敗の本当の反対は、「何も行動しないこと」なんだ。
(岡平健治の言葉。『生きる力がわいてくる名言・座右の銘1500』より)

元19のメンバーでもあるミュージシャン・岡平健治氏による言葉です。失敗は成功のもと、などと言うように、失敗とは成功と同じライン上にあるという意味です。失敗をすることで、その先に成功がある。

失敗するか、成功するか、の二択だけで考えるのではなく、失敗の次に成功があるという考え方にすることで、よりポジティブに考えることができるでしょう。

「成功するところまで続ければ、それは成功になる。」
(松下幸之助の言葉。『生きる力がわいてくる名言・座右の銘1500』より)

これも先ほどの言葉に同じく、一回で成功することが前提ではなく、続けることの先に成功がある、という意味でしょう。成功というのは、続けることで得ることのできるものなのかもしれません。

立ち止まらずに、動けば、拓く!──背中を押してくれる言葉

辛いと思ったとき、人は立ち止まってしまいがちです。たまには立ち止まることももちろん必要ですが、立ち止まることができない時もありますね。

今は立ち止まれない、けれど心が折れそうだ、転んでしまいそうだ──そういうときに「今はとにかく動き続けよう」と思えるような言葉を紹介します。

「人生には進歩と退歩の二つしかない。現状維持とはつまり退歩している証なのだ。」
(ニーチェの言葉。『生きる力がわいてくる名言・座右の銘1500』より)

現状維持とは、前に進んでいることはでない。はっとする言葉です。辛いなと思ったとき、少し力をぬいてしまおうと思ったとき、その現状維持は退歩である、ということを心に留めておけば、今後のスタイルも変わってくるのではないでしょうか。

行動すると必ず結論が出る。結論が出ると人生が一歩進む。人生の価値は、結論をいくつ出していけるかだ。勝率が問題ではない。勝率をアップさせたかったら、挑戦しないのが一番の人生になってしまう。
(千田琢哉の言葉。『たった2分で、決断できる』より)

行動しないで頭の中だけで考えていても、結論を得ることはできない、という意味です。逆に、行動すればどんなことであろうとも、必ず答えが出ます。それはつまり、何もしないよりも前に進んでいる証でもある。

現状を変えたい、あるいは現状のままが最もよくない、と思う場合は、行動をするのが一番です。それが良い結果になるかはともなく、何かしらの答えを得ることができるでしょう。

おわりに──自分の心を励ましてくれる言葉と出会おう

言葉は人の心を支えてくれる、唯一の武器ともいえます。落ち込んだとき、迷ったとき、疲れてしまったとき……自分の進むべき道を外れないようにするための指針となる言葉をもっておくと、途中で道に迷うことも、諦めるべきでないところで諦めることもなくなるでしょう。

その言葉は、自分を励ます言葉、自分を慰める言葉、自分を勇気づける言葉と、いくつか種類があることで、自分の心に響く言葉があるはずです。ぜひ、そんな言葉を見つけてみてください。

参考文献:
西東社編集部『仕事観が変わる!ビジネス名言550』西東社、2016年
座右の銘研究会『座右の銘1500―人生を豊かにする言葉のサプリ』笠倉出版社、2012年
松本幸夫『仕事で疲れたら1分間だけ読む本』成美堂出版、2009年
小学館ドラえもんルーム『心に響くドラえもん名言集』小学館、2006年
インパクト編集部『生きる力がわいてくる名言・座右の銘1500』永岡書店、2011年
千葉豚也『たった2分で、決断できる』学研パブリッシング、2014年
[文]遠野蒼 [編集] サムライト編集部