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35歳までで差がつく
「まだまだ人生これからだ!」30代になったのにこんな楽観的なことを言っている人、いませんか?確かに30代なら「これからの人生」はたっぷりあります。しかし同時にこれからの人生がどのように進んでいくかは30代で決まるのです。しかも36歳から、つまりアラフォーになってからの5年間は体力的にも社会的にもグッと大変になります。
そう、重要なのは30歳からの5年間でその後の人生の準備をどれだけできるかなのです。ここではそんな人生の分岐点となる35歳までにやっておくべき10のことを紹介します。
1. 無駄な人間関係を切り捨てる

SNSが発達している昨今では「友達」が100人を超える人も珍しくありません。マクロミルが行った調査によると、100人以上の「友達」がいる人はおよそ40%にも上るとのこと。しかし、30代からは人間関係は数ではなく質を重視するようにしましょう。
「人と会う」ということは多かれ少なかれ「自分の時間を犠牲にする」というのと同じです。ではその時間をどの人間関係に使うのかは、自分の人生を有意義にするのか、内容の薄いものにするのかに直結してきます。100人に1分ずつ使うのなら、将来自分を助けてくれると信じられる人に100分使う。これが30代からの人間関係です。
2. 親との時間を大切にする
30代ともなると親が還暦を迎えたり、還暦に近づく年齢です。「いつまでもあると思うな親と金」。親の世代が体力的にも精神的にも元気が無くなっていくのも自分たちが30代のタイミングです。
自分の両親が自分を育てるために苦労してきたこと、葛藤してきたこと、あるいはとても幸せだと感じたこと。もっとも身近な人生の先輩である親達から学ぶことはとてもたくさんあります。そしてそれを理解できるようになるのが30代くらい。だから今、親との時間を大切にするべきなのです。
3. 「人生の目的=自分にとって大切なもの」を知る

お金、恋愛、仕事、人間関係、旅行や趣味……今の自分にとって大切なものはたくさんあるでしょう。でも今目の前にあるその恋や仕事は、自分の人生とってどれだけ重要なのでしょうか?
もちろんそれが「人生の目的」と冷静に言えるほど大切なものであれば、30代以降の貴重な時間を使うに値します。しかしそうではないのなら、それは単なる時間の浪費でしかありません。
充実した人生を過ごしたいのであれば、大切にするべきものとそうでないものを見分ける眼を身につける必要があります。
4.「一流」を知る
高級ホテルや高級料亭あるいは高級時計やスーツなど、世の中には「一流」と呼ばれるサービスやモノがたくさんあります。しかしそれは玉石混交で、中には「高いのに大したことがない」という「一流(笑)」も沢山あります。
30代はこの「一流」と「一流(笑)」が見定められるようになるべき年代です。「安くて美味い店」だけでいいのは20代まで、30代からは「高いけれどもそれに見合う価値」も知っておく必要があるのです。たまには人生経験と思って、高いお金を払ってみるのも大切です。
5. 正しいお金の知識を身につける
生命保険やマイホームなど30代ともなると人生に一度の買い物をする機会も訪れます。しかしその機会が訪れた時にそもそもお金の使い方を理解できていなければ十中八九損をします。
何でもかんでも貯めればいい、節約すればいいというわけでもありませんし、もちろん大手の保険会社だから、たくさんお金を払ってもいいというわけでもありません。あるいは「資産運用」というお金を「殖やす」方法などについても知っておく必要があるでしょう。
6. 自分の必勝パターンを知る
10代や20代というのは失敗の連続です。本田宗一郎氏が「失敗が人間を成長させると私考えている」と言うように、失敗は成長の糧となるわけで、人生には必須のエッセンスです。
ところが30代になると「がむしゃらにやって失敗」が立場的にも許されなくなります。自分がどんなコンディションでいれば「勝てる」のか、それを分析し、そのパターンに周りを巻き込むようにできなければ、体力的にも社会的にもこれからの人生はきつくなります。
7. 「与える生き方」を始める

20代はとにかく「勉強させてもらう」期間です。確かに後輩はできますが、それでもやはり学ぶことの比重が圧倒的に大きい。しかし30代ともなれば自分がこれまで学んできたことを、次の世代に「与える」役割が増えてきます。
教えたり、諭したり、支えたりするためには自分の経験や知識をきちんと体系立てて整理しておく必要があります。「見て覚えろ」もひとつのやり方ですが、それだけでなく「与える生き方」を覚えて魅力的な大人になりましょう。
8. 体のメンテナンスに時間とお金を使う
20代の頃なら次の日仕事があっても夜通し飲み続けられたかもしれませんが、30代ともなると何のケアもしていなければそんなことはできなくなります。しかも体力の低下や健康状態の悪化は30代で止まるものではなく、どんどん進行していくものです。
ジムに行ったり、病院の検診を受けたりして、自分の体のメンテナンスに時間もお金もかけるようにしましょう。それこそ無駄な人間関係に時間を使うくらいなら、ジムに行った方がよっぽど有意義です。特に歯や臓器は20年30年とたった頃になって心身の不調に直結してくるので要注意です。
9. 心のメンテナンスにも時間とお金を使う

昔は「なにくそ!負けるか!」と思えたことも、年齢を重ねると「また負けちまった……」というショックから心が立ち直るまでに時間がかかるようになります。
これは「心の体力」が減衰してきている証拠です。そしてこれは体の体力にほぼ比例して減退していきます。ストレスを発散できる趣味を持ったり、あるいはカウンセリングなどを受けるなどして心もメンテナンスする時間とお金を作るのが30代前半の期間です。
アメリカではビジネスパーソンがカウンセリングを受けるのはほとんど常識。大成したいなら心をコントロールする技術も身につけておきましょう。
10. 毎日を丁寧に生きる
毎晩のように飲み歩き、寝不足で仕事へ行ってもなんとかなった20代はもう終わりです。30代でその生活を改善し、体にいいものを食べる習慣を身につけておかないと、40代になって一気に体のあちこちにトラブルが出てきます。
これは体の免疫を司る副交感神経の働きが鈍り始めるからだと言われます。アラフォーになる前にきっちり眠ってきっちり起きて、体が喜ぶ生き方を自分のスタンダードにしておきましょう。
素敵なオトナへの第1歩を
これを読んで「いやいや俺はまだまだいけるよ」と思った人ほど要注意です。自分の「若さ」がすでに右肩さがりの時期にきていることを自覚すること。それなくして真の大人にはなれません。
もちろんそのことに40歳になってから気付いても「大人」にはなれます。しかしここでも見たように、下手をすればその頃にはすでに手遅れになることもたくさんあるのです。
35歳というターニングポイントを順調に通過するために、今からでも10個の習慣を始めてみましょう。
[文・編集] サムライト編集部