オリンピック以降はどうなる!?東京の2025年の未来

Tokyo cityscape, Japan

変わるTOKYO

いま都内はあちこちで大規模な開発が進んでいるのですが、どんなプロジェクトが進んでいるかご存じですか?ニュースでみたり、自分の生活圏内で行なわれている工事は意識すると思いますが、おそらくほとんど人はその全容を理解していないと思います。五輪後に飛躍する東京の未来地図を描いた著書『TOKYO2025』を参考に都内でどんなプロジェクトが進んでいるかをご紹介していきます。

日本再興戦略

全国的には2009年以降人口減少に直面していますが、東京においては、都市圏全体の人口は2025年ごろまで増え続け、2030年ごろまでは現状と同じくらいの人口をキープすると予測されています。少なくともあと15年ぐらいは現状以上の人口を擁することになります。ですから日本の成長エンジンとして東京の果たす役割は非常に重要です。

2013年6月に閣議決定された成長戦略「日本再興戦略」における目玉制作の一つとして「国家戦略特区」を決定し国、地方、企業の三者統合本部を設置し、そこが主体的に物事をすすめられるような体制をつくりました。

地域指定の第1弾として2014年5月に全国で6地域(東京圏、関西圏、沖縄、福岡県福岡市、兵庫県養父市、新潟県新潟市)が指定されました。そのうちの1つが都内9区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区、)と神奈川県、千葉県成田市からなる「東京圏」です。その後選ばれなかった地区から反発が出て追加で9区が加わりました。国際競争力を高めるという本来の目的に照らすとやはり次の5つのエリアが中心になってくると思われます。

注目のエリア

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東京都心・臨海エリア
新宿駅周辺エリア
品川駅・田町駅 エリア
渋谷駅周辺エリア
羽田空港跡地:天空橋駅近隣

特区では「医療」、「雇用」、「教育」、「都市再生」・「まちづくり」、「農業」、「歴史的建築物の活用」の6分野、16項目で規制改革がすすめ様々なプロジェクトが進行していますが、やはり注目は「都市再生、まちづくり」の分野です。

1つめは「都市計画法等の特例」です。2020年に向けて国際ビジネスの拠点になるべく企業の誘致や、外国人の人たちが働いたり、生活しやすい環境を整えるなどの目標が掲げられています。

2つめは「エリアマネジメントの係る道路法の特例」です。丸の内通り、御幸通りなどで積極的にイベントを行いカフェやベンチを設置出来るようして都市観光を推進しようという取り組みです。さらに一般人の家に泊まれる民泊に関する規制を緩和する方向で検討されています。それでは各エリアの開発予定を見ていきましょう。トピックが多すぎてすべては紹介できないため、大手町と渋谷に注目しましょう。

2020年に向けたインフラ整備

まず2015年柱に首都高10号線の晴海ー豊洲間が開通して、2016年には環状2号線が虎ノ門ー新豊洲までのびます。東京メトロは豊洲ー住吉までのばすことを目指しています。成羽新線の押上ー泉岳寺の開通が見込まれています。また五輪開催時には銀座ー晴海間にBRT(バスを利用した輸送システム)を走らせる計画もあります。

さらに田町から羽田空港までのJR貨物線を旅客機に変えて東京駅に接続、臨海地区内新交通の整備、羽田空港の発着枠の拡大、羽田空港に第5滑走路の建設、臨海地区から品川、芝浦地区へのアクセス強化などが進んでいます。

大手町・丸の内・有楽町開発計画

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日本を代表するビジネスセンターは1990年ごろから連続的な建て替えを行い、オフィスワーカーに特化した街から商業や文化施設といった複合機能の街へと生まれ変わりました。現在は次のような開発が進んでいます。

■連鎖型都市再生プロジェクト第3次事業(大手町一丁目)

大手町合同庁舎跡地を活用したプロジェクトで経済のグローバル化を推進する施設「海外企業等支援センター」や外国人ビジネス来訪者の受け皿となる宿泊施設を整備します。

■りそな・マルハンおよび三菱東京UFJ銀行大手町ビル建替え(大手町一丁目)

大手町エリア最大となる6,000平方メールとの広場空間を整備します。皇居の緑と連続する緑地を含み、都心でありながら緑豊かな空間を創出。多目的ホールの整備と、ラグジュアリーホテルも誘致予定。災害時の一時滞在施設としても機能するそうです。

■逓信ビル・旧東京国際郵便局等跡地再開発(大手町二丁目)

地上35階のA棟と、33階のB棟の2棟の高層ビルの建築と、国内最高水準の通信環境を整備し、国際的なビジネスセンター機能、国際カンファレンス機能を強化します。

■東京駅丸の内駅前広場整備

広場中央に大きな歩行空間を整備して、ケヤキを植えたデザインされた美しい空間が整備されます。新たな観光名所になりそうです。

渋谷エリア開発計画

TOKYO - NOVEMBER 28: Pedestrians at the famed crossing of Shibuy

4社8線が乗り入れる渋谷駅は日本有数の乗客数を有する駅です。そんな駅と周辺の街区では、主に4つのエリアに分かれて再開発が進んでいます。2027年までには駅と周辺が回廊で結ばれた回遊性の高い都市空間が創出される予定です。

■渋谷駅街区開発計画

新しく出来る3棟のビルと東西駅前広場をつなぐ多層の歩行者ネットワークを整備します。また3階のJR線、銀座線改札と道玄坂方面をつなぐデッキを整備して、東口にはエレベーターやエスカレーターによって歩行者の縦移動を容易にする「アーバンコア」を新設します。

■道玄坂街区再開発

18階建てのビルを新設し、その1階には国際空港へのダイレクトアクセスを可能にする空港リムジンバス発着場をつくります。また観光客の観光支援設備を整備して新たな観光拠点として整備します。

■桜丘口地区再開発

この地区には新たに4棟のビルの建設が予定されています。医療施設や国内外のビジネスマンの短期滞在に対応したサービスアパートメント、子育て支援施設などを整備します。

■南街区プロジェクト

現在は水流の止まっている渋谷川に、清流復活水を活用した「壁泉」と呼ばれる水景施設を整備します。さらに稲荷橋下流側と金剛橋上流側の2ヶ所に広場を設置します。600メートルにわたる緑の遊歩道を整備します。

ここから10年が面白い

今回紹介できたのは東京の再開発の一部分です。ここから2025年ぐらいまでに大きく東京の街が変わります。都内に住んでいる人は大きく変化する東京を体感できて楽しいですね。渋谷に川が復活するというのはイメージが湧きませんが、実現したらだいぶ印象がかわりますね。これから面白くなっていくような街もあると思いますので、変化に注目していきましょう。詳しく知りたい人は下記の著書をご覧ください。

東京2025 ポスト五輪の都市戦略 市川 宏雄

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これから10年の東京の成長は日本の明暗を大きく左右します。より競争力のある都市になり日本を牽引していけると良いですね。
[文・編集] サムライト編集部

Tokyo cityscape, Japan