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目標をたてるなら習慣を作ろう
何かを成功させるために最も強烈なアビリティとは一体なんでしょう。知能?幸運?財産?いいえ、確実にどんなことも成功させるために必要なアビリティとはたった1つ。「習慣化する力」です。
「習慣化する力」の強さを提唱しているのは『習慣が10割』の著者である吉井雅之氏。習慣形成コンサルタントとして見てきた、習慣化によって生まれ変わった5万人の実例を交えて習慣化のやり方を解説しています。
何一つ良いところがない人も得られる「習慣化した実績」

習慣化をして、まず始めに得られる恩恵。それは「自信」です。
吉井氏は、「毎日10本アポ取りの電話をする」「出会った人に心を込めてメールを書く」などの小さな習慣を初めた落ちこぼれセールスマンが、営業所でトップのセールスを記録した実例を踏まえてこう書いています。
電話をかけるのも、メールを書くのも、ほんのささいなことです。だから1日や2日続けたところで、目に見える結果は出ません。それでも、1年、そしてまた1年とその習慣を続けていれば、「自分も何かを続けられた」という自信がつきます。
そして「自分には無理」が口グセだった人も、「自分はできる!」と思えるようになります。つまり、何かを習慣化できたという実績が、あなた自身を変えてくれるのです。重要なのは、「何を続けるか」ではありません。続けることそのものに、とてつもない価値があるのです。
引用:『習慣が10割』第一章【3】習慣を変えれば人生が変わる!
何かを習慣化しても、初めのうちは掛けた時間に比例した結果はついてこないかもしれません。しかし、たとえ自分に何も優れた点がなくても、何かひとつ習慣化して続けていることを自信にすれば良いのです。自信がつけば、いつか結果がついてくると信じましょう。
「自分には何一つ良いところがない」と考えている人こそ、今すぐに何かを習慣化させて自信を付けることが必要なのです。
分かっているけど、続かない。どうすれば習慣化できる?
筋トレにしろ、勉強にしろ習慣化して続けなければ実力が付かないことは誰もが知っています。言われてもなかなか出来ないからこそ、習慣化の結果である均整の取れた肉体や難関資格の取得は称賛されるのです。
では、誰もが重要性を知っているのに実現できない「習慣化」を始めるにはどうすれば良いのでしょう?
1.習慣を始めるためには「自分で決めること」

「自分で決める」という大事なステップを飛ばしているから、「習慣が始まらない」だけです。これは裏を返すと、自分で決めさえすれば、どんな習慣でも作り出せるということ。引用:『習慣が10割』第一章【4】朗報!カンタンに「習慣化」できるシンプルな技術
問題は、「もっと頑張ろう」となんとなく考えていても「そのために何を頑張るか」をきちんと決めていないことにあると吉井氏は言います。
目標を設定しても、目標を達成するために具体的にどんな方法を取るかを決めなければ物事は前進しません。前述の落ちこぼれセールスマンも「毎日10本アポ取りの電話をする」と具体的な行動を自分自身で決めていたからこそ、習慣化し成長することが出来たのです。
どんな些細なことでも、自分自身との約束だと考え、約束を守ることだけを考えましょう。
2.面倒臭さに打ち勝つには「小さなことから」
習慣化の最大の敵は「面倒臭さ」。人間はとにかく「今日はやらなくても良い理由」を探しがちです。
吉井氏は、15年のブランクを経て40歳でプロボクサーに復帰し、チャンピオンベルトを手にしたCさんがロードワークの面倒臭さを克服した時のことをこう書いています。
そこで彼は、「とにかく小さなことから続けよう」と考え、こう決めました。
「毎朝起きたら、トレーニングウェアを着て家の外へ出る」
「毎朝走る」ではなく、まずは表に出ることを習慣にしてみよう。そう考えて、まだ眠かったり、体に疲れを感じたりしてもそれを続けたのです。
一度外へ出てしまえば、「せっかくだから。少し走ってみるか」という気になるものです。気づくとCさんは、自然とロードワークが続くようになっていました。
引用:『習慣が10割』第一章【6】仕事、人間関係、お金、健康……「習慣の力」ですべてうまくいく
習慣化のためには、ハードルを下げてでも続けていくことが重要なのです。習慣化しようとしている事のどこに「面倒くさい」の壁があるのか?を考え、それを強制的に突破できるような仕組みにしてしまえば良いのです。
たとえば、オンライン英会話が続かないなら、予習をしていなくても次のレッスン予約をとってみましょう。予約さえしてしまえば、レッスンが始まった時の気まずさを想像して「ちょっとはテキストを読んでおいた方が良いかも・・・」という気持ちになるはず。
Cさんの例もこれと同じで、着替えて外に出てしまうことで気持ちを切り替え、自然と「走ってみよう」と思えるように自分を誘導しているのです。
すべては積み重ね。あらゆることに応用できる習慣化の力

偶然で何かが成功することもあるでしょう。しかし、成功し続けるためには必ず習慣化し、積み重ねる努力が必要です。
今回紹介した習慣付けの重要性や方法以外にも、本書には様々な人の習慣化のケースや実績が掲載されています。さらに、すでに習慣化を失敗したことがある人は必見の「挫折しない5つの秘訣」も。
自分に自信をつけて、成長したいと考えている人は一読をおすすめします。

