もう退屈とは決別しよう!人生から「つまらない」をなくす方法

最近「つまらない」と感じることはありますか?

あなたの今の生活を満足度で表すとしたら自分で何点をつけますか?最近なんかつまらないなと感じることはありませんか。誰もが一度は感じたことがある「つまらない」という感情をテーマにした非常に興味深い著書を見つけましたのでご紹介します。

行動心理コンサルタントの鶴田豊和さんの『「つまらない」がなくなる本』です。この本は「つまらない」という感情にはどのような種類があって、なぜそれが起こり、どのように対処するべきかというポイントをまとめた著書です。

今まで「つまらない」ということについて、そこまで突き詰めて考えたことがなかったので、こんな視点があったのかと目から鱗でした!自分は毎日忙しく活動していて充実しているのでつまらないとは無縁だと思った人にこそ読んで欲しいです。

筆者もそう思っていたので、別に読む必要がないと思っていたのですが、実は意外なところに「つまらない」の落とし穴があるんです!では、著書の一部を抜粋しながらご紹介していきます。

「つまらない」の種類

大きくわけて「つまらない」には2種類あります。それは、「一時的な退屈」と「慢性的な退屈」です。

1.「一時的な退屈」

この特徴は「その場限りであること」です。

一時的な退屈は次の3つの場合に発生するといいます。

・単調さが長く続いている場合
・同じことが繰り返される場合
・何かが予測できる場合

このあたりは普段の生活でも当てはまる事例がいくつもあげられると思います。

2.「慢性的な退屈」

この特徴は「その場限りではなく、続いていくこと」です。「毎日がつまらない」とか「人生がつまらない」という状況です。慢性的な退屈になっている時は「むなしい」「ゆううつ」と感じます。これが続くとうつ状態につながっていきます。

このように「つまらない」には「一時的な退屈」と「慢性的な退屈」の2つあります。

つまらないをこのように分類して考えたことはありますか?筆者はありませんでした。「一時的な退屈」と「慢性的な退屈」は対応法が違うのですが、そもそもこの二つを混同していることが「つまらない」に十分な対応ができない原因になっていると著者は言います。

「つまらない」への対処方法

「つまらない」時の対処法をあなたはどうしていますか?ほとんど人が退屈を解消しようと何か別のことをやろうとすると思います。筆者もエレベーターを待っている時間など、10秒隙間時間ができればすかさずスマフォを取り出してニュースやSNSをチェックします。

ところが著者は、こういった行動は退屈から逃避する行動で、これが「つまらない」から抜け出せない原因になっていると指摘します。

逃避行動として、著者が挙げているのは次の8つです。

1.瞬間的な快楽、刺激(スマフォ、テレビ、パソコン、ゲーム、インターネットサーフィン等)
2.活動(仕事、遊び、家事、育児)
3.人(恋愛、有名人、友人、家族)
4.お酒やドラック、◯◯中毒
5.宗教、スピリチャル
6.危険な行為(暴力、争い、ギャンブル、ケンカ)
7.睡眠
8.死

どうでしょうか。皆さんがよくやっている行為も含まれていますよね。人に時間を使うのの、何が悪いの?って思いませんでしたか。筆者は思いました。これは逃避になるケースとならないケースがあるそうですが、本書を読みすすめていくとその意味がだんだんとわかってきます。

「つまらない」がなくなる生き方

私たちが「つまらない」という感情に対して、勘違いしていることがあると著者はいいます。それは「つまらない」=「悪いものだ」と思っていることだそうです。「つまらない」を悪いものだと思うと、害になります。一方で「つまらない」を受け入れると益になるといいます。

多くの人は「つまらない」に対して自分はうまく対応できていると考えていて、「退屈から条件反射的に逃げる」選択をしていますが、大事なのは「自分の退屈対応能力を信頼すること」だそうです。退屈対応能力とはいったいなんなのでしょうか?そう言われてもピンとこない人がほとんどだと思います。退屈対応能力とはいったいなんなのかという説明をする前に、「つまらない」の悪循環メカニズムについてご紹介します。

「つまらない」の悪循環メカニズム

「つまらない」ということを「悪いものだ」と考えると「つまらない」の悪循環に陥るといいます。例えばあなたが「つまらない」と感じた時にとりあえずスマフォを開いてゲームやSNSをやり始めます。瞬間的に満足しますが、少しすると再び新しい投稿やニュースがないのかと、新たな刺激を求めて、その次を求めます。そして一時的に満足してまた飽きると、その次という形で、また新しい刺激を求めるようになるというのを繰り返します。この現象を心理学の専門用語では「順化」といいます。

ある刺激が長時間繰り返されると、その刺激に対して鈍感になり、徐々に反応が見られなくなっていく現象です。いわゆる慣れというもので、誰にでも起こる自然な現象ですね。この「つまらない」の悪循環を繰り返していくと「一時的な退屈」から「慢性的な退屈」の方にだんだんシフトしていくそうです。このように退屈から逃げる生活をずっと続けると、やがて慢性的な退屈になっていくのです。

確かに自分の生活を振り返ると、常に新しい刺激を求めて、ちょっとすると飽きて、次の面白いものを探すという生活をしている気がします。何もしないことに耐えられなくて、気づくと、PCをいじりながらスマフォやタブレットを持っていることがよくあります。じゃあ、いったいどうすればいいのでしょうか。

退屈対応能力とは?

「つまらない」の悪循環メカニズムを断ち切る、退屈対応能力を一言で表現すると「何もしないこと」の素晴らしさを理解して、「何もしないこと」を実行する力です。「何もしないこと」の素晴らしさを理解するほど「つまらない」の悪循環を自然と断ち切れるようになるといいます。

世界的ベストセラーの著者で幸せに関する世界的なエキスパート、マーシー・シャイモフは、「何もしないとき」に得られる心の平安の状態を「理由なき幸せ(happy for No Reason)」と呼び、理由なく自分が満たされていれば、必要以上に刺激を求めなくなるといいます。なぜなら自分が満たされていれば、必要以上に刺激を得る必要がなくなるからです。つまり、何もしないときに、理由なき幸せは得られるというのです。

では、具体的に「何もしないこと」とはどういうことなのでしょうか。著者は次の4つの例を挙げています。

1.何も考えずに、ただボーっとする
2.温かいお風呂に入ったあと、ボーっとする
3.公園や自然の中で立ち止まり、花や草木をながめ、自然を感じる
4.瞑想

この4つの例を挙げていますが、これらに共通するのは、自分の「脳」を休ませるというものです。脳科学や心理学の世界では心と脳は深くつながっており、脳をやすませると、心も安らぐと言われているそうです。

そして、こういった「なにもしない」時間が増えていくと「つまらない」の悪循環を自然と断ち切ることができるようになるといいます。確かにこれで、悪循環は抜けることができそうですね。

理想な実現しても「つまらない」はなくならない

それぞれの退屈に関する具体的な対処方法に関しては本書をご確認いただきたいのですが、最後に慢性的な退屈が生じないための最重要ポイントとして紹介されている「本来の自分」を生きる10の特徴をご紹介します。

1.理由なく自分を満たしている
2.他者に対して無条件の愛と感謝を感じている
3.自分にとって大切なことを大事にしている
4.心身共に健康でエネルギーに満ちている
5.自然体でリラックスして、軽やかに生きている
6.過去や未来にとらわれず、今この瞬間を味わい、楽しんでいる
7.好きなもの、愛する人に囲まれて生活している
8.才能を十分に活かしている
9.波に乗って、次々とやりたいことを実現している
10.無難よりも、チャレンジを選択する

この10ヶ条素敵ですよね。手帳に貼っておいてときどき見返したいぐらいです。先日のホリエモンの記事でご紹介した「自分の時間を生きる」という話にも共通する内容だと思います。ぜひあわせてチェックしてみてください。


参考書籍:『「つまらない」がなくなる本』

Career Supli
「つまらない」をテーマにした珍しい書籍で一読に値する本です。ぜひ読んでみてください。
[文]頼母木俊輔 [編集] サムライト編集部