好奇心の格差が収入の差を生む!知性とお金を生む好奇心4つの秘密

Three young university students studying together

好奇心が人生を左右する

子供の頃は誰もがあらゆることに好奇心を持ち、大人に「どうして?」「どうやって?」と質問を投げかけていたはず。しかし大人になった今、あたかもそれが分別かのように好奇心を忘れてしまい、先入観や社会の常識を鵜呑みするようになってはいないでしょうか。

もしそうならば一刻も早く衰えた好奇心を取り戻さなくてはなりません。なぜなら人生における「成功」の源は、この好奇心にあるということが近年の研究で明らかになっているからです。ここではその研究の中から、4つの好奇心の秘密を紹介し、再び好奇心を取り戻す方法を提案します。

好奇心のスイッチはどこにある?

一般的に好奇心という感情は「何も知らないこと」に対して抱くものだと思われています。しかし実はそれが間違いだということがわかっているのです。

好奇心は「知識の有無」と「驚きの大きさ」、「本人の自信の有無」の3つに左右されるとされています。第一に好奇心は何も知らないことや、よく知っていることには刺激されません。その中間くらい、すなわち「そこそこ知っていること」についての情報が最も人の好奇心を刺激するとされています。

第二に好奇心は全く驚きのない情報や、あまりにも驚きの大きな情報にも刺激されません。前者は簡単に無視でき、後者はあまりの事実に目をそらしたくなるからです。

第三に好奇心は自分に自信がなさすぎる場合も、ありすぎる場合も刺激されません。好奇心は現状から飛び出して新たな知識や体験をするための感情です。

そのため自信不足の人はその勇気が持てず、最初から好奇心を持とうとしないのです。対して自信過剰な人の場合、そもそも自分に新しいコト・モノが必要ないと考えるため、これも好奇心を持とうとしません。

知識・驚き・自信いずれの場合も適度に不足していることが好奇心のスイッチとなるのです。この3つの要素は自分の体験に照らして考えれば、実感できるのではないでしょうか。

インターネットは人の好奇心を奪っている

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一見するとインターネットは人の好奇心を強く刺激するかに見えます。しかし使い方を間違えると、それはあっという間に私たちから好奇心を奪ってしまうのです。

例えば「インフレーション」について知りたいと考え、インターネットで検索したとします。一番初めに表示されたページを開き、5分程度で読み終えます。

すると私たちは「うん、だいたいわかった」と感じてそこで好奇心をなくしてしまいます。これは前述した3つの要素のうち、知識の充足が起きてしまっているからです。

「そんなことはない。調べたいことは毎日あるし、その度に好奇心は感じている」と言うかもしれません。しかしこのような好奇心は「拡散的好奇心」と呼ばれるもので、即物的で知性や教養に発展しづらい好奇心だとされています。

対して専門的な知識の積み重ねによって初めて抱く好奇心を「知的好奇心」と呼びます。

拡散的好奇心はあくまで知的好奇心のきっかけにすぎず、それ自身は突発的なものなので、満たされればあっという間に忘れてしまいます。すなわちインターネットで得る手軽な情報で満足しているだけでは、好奇心はどんどん衰えていってしまうのです。

好奇心格差が収入格差を生んでいる

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ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジの講師ソフィー・フォン・シュトゥムの研究によると、学業的な成功を収めるためには知的好奇心が勤勉さと同程度の影響力を持つことがわかっています。

大卒者の収入が高卒者のそれよりも明らかに高いこともわかっているほか、別の研究では高所得者の子供ほど好奇心が強く、低所得者の子供ほど弱いこともわかっており、好奇心の格差は収入の格差の固定化につながっているとさえ言えるのです。

しかしインターネットの普及は徐々に国家や生まれた家庭に左右されない教育環境を整えつつあります。世界の一流の大学の講義が無料で受けられる「Cousera(コーセラ)」や「カーン・アカデミー」などの大規模オンラインオープンコース(MOOC)サービスは、伝統的な大学よりも競争力を持ち始めています。

もちろんここでも好奇心がなければ成功はありません。なぜなら「高い授業料」や「一緒に学ぶ仲間との直の交流」「憧れの教師との対話」など伝統的な大学にある動機付けが、これらにはないからです。しかし今後さらに情報の自由化が進めば、好奇心の有無が貧富の構造を作り変える可能性も十分あり得るのです。

好奇心を持ち続けるための7つの心得

ではどうすれば好奇心を持ち続けられるのでしょうか。BBCなどのコメンテーターのほか、優良企業のブランディングコンサルタントなども務めるイアン・レズリーは著書『子供は40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』の中で次の7つを挙げています。(わかりやすくするため、一部変更を加えています)

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好奇心に満ちた人生にしよう

レオナルド・ダ・ヴィンチが遺したTO DOリストには「ミラノの絵を描く」という項目のほかに「算術の大家に三角形の面積の求め方を教えてもらう」「コルテ・ヴェッキオ(公爵の宮殿の中庭)の面積を明らかにする」「マエストロ・ジョヴァンニ・フランチェーゼから約束どおり、太陽までの距離について教えてもらう」など実に様々な方面への「知りたい」が記されているそうです。

彼のように好奇心でいっぱいの毎日を生きていれば、まちがいなく充実した人生になるはず。ここで紹介した4つの秘密を胸に、ぜひとも好奇心を自分のものにしてください。

参考文献『子供は40000回質問する あなたの人生を創る「好奇心」の驚くべき力』
[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部

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