今度こそ失敗しない筋トレの鉄則はこれだ!

「失敗フラグ」をへし折れ!

これまで「筋トレ」や「肉体改造」を始めては止め、始めては止めを繰り返してきた人はたくさんいるはずです。そんな人にとって「筋トレ始めるぞ!」という決意のセリフはもはや「失敗フラグ」になってしまっているかもしれません。

しかし筋トレが続けば体だけではなく心の面でも大きなメリットが得られます。またビジネス上でも役にたつスキルを数多く身につけることも可能です。ここではこれらのメリットを紹介するとともに、「失敗フラグ」をへし折り、今度こそ「筋トレ」「肉体改造」を成功させる3つの鉄則を提案します。

筋トレのメリットを理解しているか?

人はなるべく自分の得になることしかしたくない生き物です。ましてや筋トレのような辛いことは、よっぽどの得がなければしたくありません。筋トレを続けるためは、まず筋トレがどれだけ自分にとって得なのかを理解しておく必要があります。

筋トレの効果ははじめに肉体面に現れます。筋肉がつくのは当たり前ですが、肩こりや腰痛など慢性的な体のトラブルも解消されるのです。筋肉を使うと人体はその場所に血を集中させます。

すると血流が爆発的に良くなります。肩こりや腰痛の原因の1つは各部位の血流の悪さ。筋トレをするとこれらの問題が解消されるというわけです。

また筋トレによって身体能力が向上すると、外出や旅行など「新しい体験」をしたり、部屋の掃除や模様替えなど「心のリフレッシュ」をするときも、躊躇なく手を出せるようになります。

これまで「体力的に辛いからやめておこう」と考えていたことにもどんどん挑戦できるので、精神面にも良い影響が現れるのです。

なぜ「できる人」は筋トレをしているか?

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筋トレはビジネススキルを磨く絶好のツールでもあります。筋トレを自分の生活にうまく取り入れるためにはセルフマネジメントと計画性や実行力のほか、情報選択力や忍耐力などが必要です。

自己との対話によって今の力量を正確に把握し、それに基づいて毎日の筋トレメニューを組む。それを実行し、効果を検証し、次の筋トレに生かしていく。巷にあふれる情報を見極め、筋トレに取り入れる。辛くても続け、結果につなげる。

これらを繰り返しているだけで肉体・精神は変わり、ビジネススキルも身についていくのです。しかも高額な自己啓発セミナーなどよりも圧倒的に低コスト。こんなに安上がりでわかりやすい自己投資はありません。

また小さな「成功体験」の積み上げができる点も、筋トレの大きなメリットです。「挙げられなかった重量が挙げられた」「一度は無理だと思ったが、力を振り絞ったらできた」などの成功体験は「やればできる」というマインドの形成につながります。これがよりアグレッシブな働き方につながることは、容易に想像できるはずです。

筋トレの多彩なメリットを理解したところで、いよいよ「失敗フラグ」をへし折るための3つの鉄則の説明に移りましょう。

鉄則1「身のほどを知る」

「筋トレを始めよう!」という人が犯しやすい間違いが、「身のほど知らずの目標」を立てることです。

「毎日腹筋・腕立て・スクワット各100回!」などの目標は確かに見栄えは良いでしょう。しかし自分の実力を見誤ったまま筋トレを始めても、失敗フラグを鮮やかに回収するだけです。これはダイエットの場合でも同じ。それまでのライフスタイルをガラリと変えても、結局長続きしません。大切なのは「いきなりやらない」「いきなり変えない」ことなのです。

レバレッジコンサルティング社代表・本田直之氏のトレーナーを務める山本ケイイチ氏も著書『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』の中で、「徐々に変えていく」「できる範囲で努力する」ことの重要性を説いています。

運動の習慣がない人はまず「運動をはじめる」ことだけに集中する。5kgや10kgのダンベルが重すぎるなら1kgのダンベルから始める。身のほどを知って、小さなことから積み上げていくことでしか失敗フラグはへし折れません。

鉄則2「自分の頭で考える」

「流行の筋トレメソッドやダイエット法から始める」これらも失敗フラグ回収への王道です。

「このダイエット法を始めて1週間で○kg痩せました!」などの広告に惹かれて始めてしまうと、間違いなく続きません。なぜなら人体の仕組みに関してはあまりに個人差が大きく、筋トレやダイエットの効果も人によって大きく変わるからです。

「すぐに痩せると思って始めてみたのに思ったより効果が出ない。なんだこれ、辛いだけだな」こう思ったが最後、またしても挫折してしまいます。

これを回避するためにはしっかりと自分の頭で考えて、自分で情報を取捨選択しなくてはいけません。自分の頭で考えるためには、基準となる明確な目標が必要です。

「海で脱いでも恥ずかしくない体になる」「6ヶ月でベンチプレス○○kg挙げられるようになる」などできるだけ具体的に目標を立て、そのために必要な情報だけを筋トレや生活に取り入れる。これが「自分の頭で考える」ということです。

鉄則3「黙ってやる」

山本ケイイチ氏は前掲書の中で筋トレの効果を高めるための5つの原則を挙げています。

1.意識性→目標を意識して行う。
2.全面性→食事や睡眠、有酸素運動などもバランスよく行う。
3.漸進性→徐々に負荷を大きくしていく。
4.個別性→自分にとって効果のある方法を選ぶ。
5.継続性→とにかく続ける。

これらの原則を具体的な筋トレに落とし込むと次のようになります。

「大胸筋を鍛える」という目的を意識してベンチプレスを行った後(意識性)、筋肉の成長に必要なタンパク質を意識した食事をとった(全面性)。今回のベンチプレスでは50kgを目標の10回×2セット挙げられたから、次は52.5kgでやってみよう(漸進性)。

以前はマシンを使って大胸筋を鍛えていたが、マシンを使わないベンチプレスの方が今の自分には合っているようで、大胸筋も徐々に大きくなってきている(個別性)。次の筋トレも頑張ろう(継続性)。

この5つの原則を厳守して筋トレをしていれば、必ず効果は出ます。もちろん効果が出るまでにかかる期間は個人差がありますが「効果が出ない」ことはありません。

重要なのは「効果が出る」と信じて実行することです。「やらない言い訳」「できない言い訳」をしていても絶対に効果は出ません。「黙ってやる」これが3つ目の鉄則です。

自分の体は嘘をつかない

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5つの原則とは別に「SAIDの原則」というものがあります。SAIDは「Specific Adaptation to Imposed Demand(人体は与えられた負荷に見合った適応現象を起こす)」という意味。

端的に言えば「やった分だけ結果は出る」ということです。筋トレをやった分だけ、食事制限をやった分だけ、その結果は自分の体に表れます。もちろんやらなければその結果も、同じように表れます。

ここで挙げた筋トレのメリットや3つの鉄則を理解したら、あとはただやるだけで良いのです。そうすれば結果はちゃんとついてきます。さあ今度こそ、失敗フラグをへし折ってやりましょう!

参考文献『仕事ができる人はなぜ筋トレをするのか』
Career Supli
筋トレをやり始めると生活にリズムがでてくるような気がします。今年こそいい体を目指しましょう。
[文・編集]サムライト編集部