【腰痛持ち必見!】錦織圭も導入した、怪我防止に効果てきめんな「赤ちゃんトレーニング」を紹介

持病として腰痛を持っていた日本テニス界のエース・錦織圭

7月のマスターズ準優勝から始まり、リオ五輪銅メダル、9月に行われた全米オープンで4強入りを果たすなど、常に上位進出を果たしている錦織圭選手。

ただ、これまでの錦織選手といえば腰痛持ちで、長期戦が続くことで怪我が悪化し、途中棄権を余儀なくされていました。

では、ここ最近の錦織選手は何故怪我なくパフォーマンスを維持できているのでしょうか。

今回は、デスクワークで腰痛持ちのビジネスパーソンは是非取り入れてほしい、錦織選手が怪我防止対策で実践している「赤ちゃんトレーニング」を紹介します。

テニス選手とデスクワーカーはなるべくして腰痛持ちになっていた!

Warehouse manager working on computer in a large warehouse

錦織選手だけでなく、グランドスラム男子シングルス最多優勝を誇るロジャー・フェデラー選手や、先日のリオ五輪で金メダルを獲得したアンディ・マリー選手といったトップクラスのプレイヤーでさえ長年悩まされ続けている腰の痛み。

何故ここまでテニス界では腰痛の持病を抱えている選手が多いのでしょうか。

原因としては、テニスは腰を回転させて打つことが多く、腰を反って打つ癖や過度に腰を捻る癖がある人が多いことが挙げられます。

また、ジュニア世代の子供はまだ背骨が柔らかく、腰椎分離症という腰の疲労骨折を起こしやすいため、10代で腰痛に苦しむお子さんも増えてきています。

したがって、錦織選手たちのようなテニスプレーヤーは幼少期の頃からハードな練習をこなしているので、現在に至るまで腰痛を抱えているのです。

ビジネスパーソンの場合

PCでの作業をメインとしたビジネスパーソンが腰痛を持つ原因として、運動不足や姿勢の悪さによって腰に負担をかけてしまうということはお分かりではないでしょうか?

運動をしないと、腰から下の下股の筋肉が弱ることで腰痛に発展するケースが多いようです。

筋肉が衰えることで、お腹や胸よりもアゴを前に突き出した姿勢をとってしまいます。そこから重心を取るために腰が前へせり出して、背骨が地面に向かって押し潰された形が、典型的な悪い姿勢なのです。

背骨の構造は、ブロックを滑り台のように傾斜させて積み重ね、そのブロックの間に椎間板というクッションを入れ、じん帯という名のヒモで連結されている状態になっています。

腹筋と背筋は、そのブロックがズレないように、胸部下部よりウエストにかけてのラインを補正するコルセットの役割を担っているのです。

したがって、そのコルセットを緩めないためにも、定期的な運動による筋肉の維持は重要と言えるでしょう。

苦しんだ腰痛ともおさらば!怪我防止に効く「赤ちゃんトレーニング」

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錦織選手は、泣かされる続けた腰痛を克服するため、理学療法士のロバート・オオハシさんにコーチを依頼しました。

理学療法士というと、日本ではリハビリのお手伝いをするイメージが大きいですが、海外ではスポーツの分野に生かす技術を持つ技術者として、オオハシさんは現役のプレーヤーのコーチもしています。

そこで腰痛防止のために教わったのが「赤ちゃんトレーニング」という体幹トレーニングです。

何故赤ちゃんなのかというと、赤ちゃんは筋肉が発達していないので、動作の一つ一つに体幹をうまく利用して無駄のない動きをします。その動きを真似して、正しい運動パターンを身に付けようと考案されたのが「赤ちゃんトレーニング」です。

この動きが身につくことで、不自然な筋肉の動かし方がなくなり、怪我が防げることができます。錦織選手もこのトレーニングを応用して、強い肉体改造に成功しました。

では、2種類の「赤ちゃんトレーニング」を動画で紹介します。

1.ハイハイ

赤ちゃんのハイハイというのは、実は体幹を鍛えるのに最適な動作。実際にやってみるとハードで、頭をしっかり上げて背骨が奇麗なカーブを描くのがポイントです。

2.寝返り

この動きは、腹筋と背筋をバランスよく使いこなさないとできません。床に付かないように手足を伸ばしながら体幹を使って寝返りを繰り返してみましょう。

腰痛解消で快適にビジネスシーンを過ごそう!

Smiling relaxed businessman in office

ビジネスシーンにおいて、腰痛は仕事に直接影響を及ぼすほど恐れるべきもの。20~40代の若手ビジネスパーソンのうち3割が腰の痛みに苦しめられている現代において、腰痛防止対策は必須になってきています。

しかし、筋肉を付けようとして無理をするのは禁物。日本人は筋肉でどうにかしようとするとそこから歪みが出てくるので、無理に鍛えすぎると筋疲労が大きくなってしまいます。

したがって、ウエイトなどで急に筋肉を使うのではなく、体幹を鍛える「赤ちゃんトレーニング」で少しずつ体を慣らしていくのをオススメします。

錦織選手に置き換えても、あれほど腰を酷使しているテニスプレーヤーが怪我の防止に成功しているということは、「赤ちゃんトレーニング」の効果は絶大だと言っていいでしょう。

腰痛によって、働き盛りのビジネスパーソンが仕事に支障が出てはいけません。

もし、長い間腰の痛みと闘っているならば、紹介した「赤ちゃんトレーニング」を取り入れ、快適でなんの苦しみもないビジネスシーンを過ごしてみてはいかがでしょうか?

Career Supli
赤ちゃんの無邪気な笑顔や振る舞いからは、元気をもらえるだけでなく、無駄のない“人間本来の動き”という点でも学ばさせてもらいました。動作にしても考え方にしても、初心に帰って物事を観察してみるのは大事なことですね。
[文]佐藤 主祥 [編集] サムライト編集部