勤勉なイメージのある日本において、平日は多くの社会人が仕事に追われていると思います。その一方で、いざ休日になったときに「どう過ごせばよいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
週に2日の休みがあると仮定した場合、年間で100日を超える休日を過ごすことになります。時間に換算すれば、年間で約2,400時間です。当然ながら、人生のなかで使える時間には限りがあります。この2,400時間をどのように過ごすのかによって、人生の質を大きく左右するでしょう。
この記事では、休みの日の過ごし方を「ひとり編」「友人編」「恋人・夫婦編」「社会人編」の4つに分けて紹介します。充実した休日を送りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
休みの日の過ごし方~ひとり編~
平日の仕事疲れを癒すために、休日は1人でゆっくり過ごしたい方も多いでしょう。他の人に気を遣わなくてもよい1人で過ごす休日は、自由度の高さが魅力です。しかし自由度が高いゆえに、どう過ごすべきかわからず悩んでしまう方も少なくありません。
まずは、1人で迎える休みの日の有意義な過ごし方を5つ紹介します。
- 読んでいなかった漫画を読破する
- 静かな場所で読書をする
- 家のいたる所を掃除する
- 買い物に出かける
- 映画や動画を観る
休みの日の過ごし方について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
読んでいなかった漫画を読破する
読んでいなかった漫画があれば、休みの日に読破することがおすすめです。
漫画は、手軽に非日常を味わえるツールの1つといえます。平日に嫌なことがあっても、漫画の世界に没頭すれば簡単に忘れられるのは大きなメリットです。仕事モードの平日から気分転換したい方には、特に有効な過ごし方といえるでしょう。
ひと昔前は書店に出向く必要がありましたが、最近では漫画を読むための手段も多様化しています。漫画のレンタルサービスやオンラインで読めるサービスもあり、外出する必要がなく、読みたい漫画を自宅で手軽に読むことが可能です。
しかし、1日中漫画を読むと脳が休まらないため、適度な休憩を取るようにしましょう。1冊読み終えたら10分休憩するといった工夫を行うことで有意義な休日を過ごすことができます。
静かな場所で読書をする
知的な気分に浸りたい方には、静かな場所で読書をするのがおすすめです。
漫画とは異なり文章がメインとなる書籍を読むことは、言語を司る左脳を活発に使うことになります。そのため、空間認知を司る右脳を仕事で活発に使っている方におすすめです。例えば、建設関係や運送関係など、普段アクティブに働いている方は試してみるとよいでしょう。
読書のジャンルはさまざまですが、その日の気分で選べば問題ありません。漫画のように非日常を味わいたい場合は、小説がおすすめです。知識欲を満たしたい場合は、ビジネス書籍を読むのもよいでしょう。本を読むことに集中できれば、嫌なことも忘れられます。
家のいたる所を掃除する
時間に余裕がある方には、家のいたる所を掃除するのもおすすめです。仕事で忙しい社会人だと、意識的に掃除しなければ、散らかったり汚れが溜まったりしてしまいます。家のなかが散らかっていては不便であり、精神衛生上よくありません。
仕事に追われる平日には、家の掃除に時間を使えない方も多いでしょう。休日だからこそ、家の隅々まできれいに掃除してみてはいかがでしょうか。部屋の物を片付けたり、窓や床を磨いたりするのはもちろん、時間のかかる換気扇フィルターの掃除なども休日であれば可能です。
家のなかがきれいになったときの達成感は大きいですし、気分もリラックスできます。また家がきれいであれば、休みの日に友人を呼ぶという選択も取りやすいでしょう。
買い物に出かける
「アクティブに活動したい」という方には、買い物に出かけることをおすすめします。1人での買い物であれば、自由に行動できるため友人に気を遣う必要がありません。たとえ購入しなくても、ウィンドウショッピングするだけで気分転換になります。
新しいデパートであれば、長時間でも飽きずに探索できます。使い慣れているショッピングモールでも、普段は行かないお店に入ってみれば、新しい発見に出会えるかもしれません。
たくさん歩くことで、運動不足の解消にもつながるでしょう。平日はデスクワークであまり身体を動かさない、という方には特に効果的です。また「お金の使い道が見つからない」という社会人にもおすすめします。買い物に出かけることで、思わぬ掘り出し物に出会えるチャンスがあります。
映画や動画を観る
本は手に取ってページをめくる必要があるため、不便さを感じる方もいると思います。そのような方には、自然と目に入る映画や動画の方が合っているでしょう。
最近では「Netflix」などの動画配信サービスも数多くあります。こうしたサービスを利用すれば、レンタルすることなく手軽に映画やドラマ、アニメを楽しむことが可能です。平日は忙しくて観られない作品がある方は、休日にまとめて鑑賞してみてはいかがでしょうか。
また「YouTube」であれば無料でさまざまな動画を視聴できます。仕事から離れて楽しみたい方には、ゲーム実況やエンタメ系の動画がおすすめです。休日でも欠かさず自身のスキルを高めたい場合は、ビジネス系の動画を視聴するのもよいでしょう。
休みの日の過ごし方~友人編~

1人で過ごすよりも、友人と楽しみたい方もいると思います。ここでは、休みの日を友人と送る場合の過ごし方を3つ紹介します。
- ホテルステイで仲間とパーティー
- スポーツ観戦やお笑いライブを観に出かける
- 果物狩りや収穫体験などの日帰りツアー
以下では、1つずつ順番に解説します。
ホテルステイで仲間とパーティー
最近では、ホテルや旅館に滞在する「ホテルステイ」が注目されています。仲間とホテルステイしながらパーティーしてみてはいかがでしょうか。1人では敷居の高いホテルステイも、仲間とであれば気軽に楽しめます。
ホテルステイの楽しみ方はさまざまです。ご飯やお酒を満喫するのはもちろん、温泉やエステでリフレッシュするのもよいでしょう。ホテルのベッドで眠るだけでも、平日の仕事から解放されて気分転換できます。
ただし、ホテルステイをする場合は事前に仲間と計画を立てる必要があります。滞在先について話し合ったり、何をするか決めたりする楽しさもホテルステイの魅力です。特に女性の間でホテルステイの人気が高まっていますが、男性も気軽に試してみるとよいでしょう。
スポーツ観戦やお笑いライブを観に出かける
スポーツ観戦やお笑いライブを友人と観に出かけるのもおすすめです。
スポーツやお笑いは自宅でも楽しめますが、現地での臨場感は味わえません。実際に現地で笑ったりすることで気分が高まり、ストレス発散につながるでしょう。同じ趣味を持つ友人と臨場感を共有すれば、さらに仲が深まることも期待できます。
あるいは、現地で新しい出会いがあるかもしれません。スポーツやお笑いライブを普段あまり観ない方にこそ、試してみることをおすすめします。
果物狩りや収穫体験などの日帰りツアー
果物狩りや収穫体験などの日帰りツアーに参加するのもおすすめです。
自然と触れ合うことでリフレッシュできるだけでなく、新鮮な果物や野菜を味わえるのも魅力です。都会はもちろん地方に住んでいる方でも、果物や野菜を自分の手で収穫する体験は中々できなません。休日だからこそ、収穫体験にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
日帰りツアーであれば予定を組みやすいため、仕事への影響が少ないのもメリットです。最近では、安価なプランの日帰りツアーも多いため、コストをあまりかけずに旅行を楽しむことができます。
休みの日の過ごし方~恋人・夫婦編~
「大切なパートナーと休みの日を過ごしたい」という方も多いと思います。良質な過ごし方をパートナーに提供できれば、さらに距離が縮まるでしょう。ここでは、休みの日を恋人・夫婦で過ごす場合の過ごし方として、下記の3つを紹介します。
- 日帰りの温泉プランを楽しむ
- いつもより贅沢な外食をする
- さまざまなカフェを巡る
それぞれについて、詳しく見ていきましょう。
日帰りの温泉プランを楽しむ
日帰りの温泉プランをパートナーと楽しむことがおすすめです。
日帰りであれば比較的安いプランが多いうえに、仕事への影響もそれほど気にせずに済みます。長期の休みが取れない方でも、旅行気分を十分味わえるのは大きなメリットです。近場のホテルや旅館でも、自宅のお風呂では体験できない非日常を味わえるでしょう。
温泉やグルメを満喫すれば、日頃の疲れも吹き飛びます。グルメや温泉が好きなカップル・夫婦にぴったりの過ごし方です。
いつもより贅沢な外食をする
いつもより贅沢な外食をしてみることもおすすめです。
外食が好きなカップル・夫婦でも、平日には時間に余裕がなく、あまり飲食店へ行けないでしょう。また、仕事で疲れている平日に高級なレストランなどへ行っても、存分には楽しめないと思います。
美味しいご飯を食べながら非日常を体験できることで、平日にはない新鮮な気持ちになれるでしょう。個室などの区切られた空間であれば、思い出話で盛り上がります。また、外食前に2人でレストランを選ぶ楽しさも魅力の1つです。
さまざまなカフェを巡る
「お店の雰囲気を楽しみたい」というカップル・夫婦には、カフェ巡りがおすすめです。
雰囲気のよいカフェを巡ることで、平日に溜まった心の疲れを解消できます。また、美味しいスイーツやコーヒーを満喫できるのも魅力です。温泉旅行のように予約やスケジュールなどを気にする必要がないため、行動に移しやすいでしょう。
SNSを普段使っている方であれば、おしゃれな写真がたくさん撮れるのも嬉しいポイントです。普段利用することのないカフェに積極的に行ってみるのもよいでしょう。友人に教えたくなるような、名店を発見できるかもしれません。
休みの日の過ごし方~社会人編~

これまでは、平日に溜まった心身の疲れを癒せるような過ごし方を主に紹介してきました。しかし、「休むよりも自己研鑽したい」という社会人も多いのではないでしょうか。
将来を見据えて自分を高めるのであれば、休日の時間を自己研鑽のために費やすのも有効です。最後に、社会人が休日の時間を有意義に使うための過ごし方を3つ紹介します。
- やることリストを作っておく
- 休日も仕事の日と同じ時間に起きる
- 自分の仕事と関連のある資格を取る
1つずつ、順番に解説します。
やることリストを作っておく
「やることリスト」を作っておくとよいでしょう。
特に何をするか決めていないと、休日を何となく過ごしてしまいがちです。その点、やることを事前にリスト化しておくことで、休日になってから考えることなく行動に移せます。書かれた内容を1つずつこなしていけばよいため、やり忘れも防止できます。
また、やることリストを作成せずに休日を迎えてしまったとしても、その日に作成すれば問題ありません。やることリストを作成しないよりは、有意義に休日を過ごせる可能性が高いでしょう。時間に余裕がある場合は、次の休日にやることをリスト化しておくことも有効です。
ただし、始めのうちは実現しやすい内容をリストアップしましょう。やることリストに書かれた内容をこなせないと形骸化してしまい、結局のところ意味がなくなってしまいます。慣れてきたら徐々にハードルの高い内容を増やしていけば、自然と行動力も高まります。
休日も仕事の日と同じ時間に起きる
休日であっても、平日と同じ時間に起きるのもおすすめです。
休日だからと、普段よりも遅い時間まで眠ってしまう方は多いでしょう。しかし、平日に作られたリズムを崩すことになるため、自律神経の乱れにつながります。結果として身体の不調も生じやすくなり、思い通りの休日を過ごせないことも考えられます。
休日を自己研鑽のために使いたいのであれば、オンオフ問わず起床時間を一定に保つ方がよいです。仕事の日と同じ時間に起きることで脳が「仕事モード」に近い状態となり、休日であっても高い生産性で行動できます。
ただし、休日に普段よりも多くの睡眠を取ることには、平日の睡眠不足をリセットする意味もあります。忙しさから平日に十分な睡眠が取れていない場合は、無理に平日と同じ時間に起きるのはおすすめしません。
自分の仕事と関連のある資格を取る
自己研鑽として特にわかりやすいのは資格の取得です。とはいえ、資格取得に向けた勉強には多くの時間がかかるため、平日に十分な時間を確保することは難しいでしょう。時間に余裕のある休日にこそ、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
キャリアアップや収入アップにつなげたいのであれば、自分の仕事と関連のある資格を選びましょう。資格を取得すれば社内評価のアップが期待できるうえに、資格手当などの直接的な収入アップにつながる場合もあります。
「平成28年社会生活基本調査の結果」によると、社会人が勉強に費やす平均時間は1日あたりたったの約6分です。よって、休日に資格取得を目指して勉強すれば、他の社員に差を付けられる可能性は高いといえます。すぐには結果に結びつかなくても、将来への投資と考えれば価値の高い過ごし方といえるでしょう。
【参照元:総務省|平成28年社会生活基本調査の結果】
まとめ
今回は「ひとり編」「友人編」「恋人・夫婦編」「社会人編」の4つに分けて、休みの日の過ごし方を紹介しました。有意義な休日の過ごし方は、ともに過ごす相手の有無や、自分自身が掲げる目的により変わります。
休日の時間をどのように使うのかは、個人の自由です。しかし、人生のなかで使える時間には限りがあります。限られた時間を最大限に活かすためにも、今回紹介した休日の過ごし方を参考にしてみてはいかがでしょうか。
将来をよりよくしたい社会人には、休日を自己研鑽に使うのもおすすめです。
[文]CareerSupli編集部 [編集]CareerSupli編集部