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小さな頃の体験に隠された成功の秘訣
子供の頃、自分でルールをつくってチャレンジしていた一人遊びはありますか?筆者は、横断歩道の白いところだけを歩くというルールを決めて毎日やっていました。
多くの人が小さな頃にしたであろうこういった一人遊びに、ビジネスや人生の成功の秘訣が隠されていると感じるようになりました。
その理由について、2015年にYOUNG LIONS COMPETITIONS(通称:ヤングカンヌ)という広告業界の若手日本代表になった筆者が解説していきたいと思います。
横断歩道の白いところだけを歩く意味
筆者の場合、横断歩道の白いところは安全な島で、それ以外のところに落ちると怪獣がでてきて自分の足が食べられてしまうと考え、横断歩道の白いところだけを歩いていた気がします。
つまり、空想によるゲーム設定を自分で勝手におこないながら、自分自身にルールやゴールを課しつつ、それをクリアすることで満足感を得るという「一人遊び」だったのでしょう。
こういった「一人遊び」は成長していくにつれて、徐々にやらなくなってしまうのが普通かもしれませんが、実は楽しみながら行っていた「自分で設定したルールやゴールをクリアしていく」という遊びにはとてもポジティブな作用があるのです。
大人になっても続けていた「自分ルール」
恥ずかしながら三十路を目前にした今でも、ついつい横断歩道では白いところだけを歩いてしまいます。
むしろ、それ以外にも、思いついてしまった「自分ルール」をやらないと気が済まなくなってしまいました。それくらい、小さな頃から繰り返し楽しんできた「自分ルール」が大好きなのです。
ただ、小さな頃と大人になった今、落ちると怪獣に自分の足が食べられてしまうというファンタジー的な「自分ルール」ではなく、もう少し自分にメリットのある現実的な「自分ルール」を課しているという違いがあります。
具体的にどのような「自分ルール」を課して、どんなことをしているのか、いくつか例を挙げながらご説明したいと思います。
例1:フルマラソンを走り切れたら日本代表になれる

ヤングカンヌの国内最終予選が目前に迫っていた時のことです。丸一日の予選を乗りきる体力作りを兼ねて、日本代表を勝ち取るために気合を入れるべく、1人でフルマラソンに挑戦することを思いついてしまいました。
夜中にランニングアプリを起動し、42.195kmを走っている間考えていたのは「これを走り切れたら、選考に受かって日本代表になれる」ということ。
思いついてしまったフルマラソンを走りきるということと、日本代表になりたいという強い気持ちを重ね合わせることで見事に完走。そして、日本代表という大きな目標を達成し、大きな成功体験につながったのです。
例2:毎日筋トレをしたら”あの子”と付き合える

こちらはついこの間、好きな女性ができたときに課した「自分ルール」です。2週間後にその女性と会うことが決まったので、より自分に自信を持って会うために、その日から毎日スポーツジムに行って筋トレをするという「自分ルール」を思いついてしまいました。
ちょうど仕事も忙しいタイミングだったのですが、「毎日筋トレをしたら、”あの子”と付き合える」ということだけをひたすら考えながら24時間やっているスポーツジムに毎晩通いました。
結果はまだ現在進行形なのでわかりませんが、少なくとも自分に自信を持って会うことができました。(あとはいい結果になるのを願うのみ…!)
「自分ルール」がもたらす成功への近道
ここから、先ほどの2つの例からも見えてくる「自分ルール」を上手に活用していくための3つのポイントを解説していきたいと思います。
まず1つ目のポイントは、「自分ルール」をつくってやってみるということを繰り返すことで、思いついてしまったことをやらないと気が済まないカラダになるということ。
こうなることで、自分から何かに挑戦するハードルがものすごく低くなることに気がつきます。
そして2つ目のポイントは、その挑戦を「自分ルール」というエンターテイメント化させることで、楽しんで実行していけるということ。
もちろん挑戦するということは大変なことや、上手くいかないこともたくさんあると思います。ただ、それを嫌々ではなく自ら前のめりに取り組むことができるようになるのです。
そして最後、3つ目のポイントは、適度に達成できるゴールも織り交ぜながら「自分ルール」を決めていくということ。そうすることで「チャレンジする=成功する(可能性が高い)」ということを、自分自身に条件付けしていくことに繋がります。
「成功の秘訣」をビジネスへ活用する
最後に、冒頭にも書いた、ビジネスや人生の成功に近づくための秘訣とは何か?その答えは、ここまで解説してきた、「自分ルール」を活用し、「チャレンジする=成功する(可能性が高い)」ということを、自分自身に条件付けしていくこと。
これは、ビジネスにおいても非常に有効で、課題を解決するためのアイデアを思いついたら、目標を達成するという、いわば「Try & Archive」が習慣化します。
しかもそれを自然と楽しんで実行していけるように自分自身をコントールすることができると考えています。あなたも昔を思い出して、横断歩道の白いところだけを歩く遊びをやってみませんか?
