アイデアで差をつけたいならこの場所の近くに住もう

クリエイティブになりたいなら住む場所を変える

企画やアイデアを創るクリエイティブな仕事は「情報量」が、企画のクオリティに大きな影響を与えます。いくらスキルがあっても、組み合わせの元になる情報量がなければロクな仕事はできません。

では質の高い情報がこれでもかというほど集まっている場所の近くに住み頻繁に通えば、ライバルに大きな差がつけられるはず。ここではそんな思いに駆られた筆者(職業:編集者)が「ココに住めばもっと仕事のレベルが上がるに違いない!」と、本気で引っ越しを考えている7ヶ所を紹介します。その周辺の物件情報も簡単にまとめているので、ぜひ参考にしてください。

「ゲンロンカフェ」のある街ー五反田

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●「ゲンロンカフェ」の魅力

日本を代表する知性・東浩紀さんが主宰する五反田にあるサロン、それがゲンロンカフェです。毎週2~3日は必ずイベントが開かれていて、東浩紀さんをはじめ、各界トップクラスのパネリストが「ゲンロン」を展開しています。2015年の11月のパネリストは宮台真司さんや安藤礼二さん、筒井康隆さんなど。とにかくハイレベルな情報に触れられること間違いなしです。

話が盛り上がりすぎて終電の時間が過ぎてもトークが続くこともしばしばあるので、近くに住めば時間を気にすること無くトークに集中できます。ここでバシバシ質問ができるようになれば大したものです。間違いなくいま日本で一番面白くて刺激的な話が聞ける場所です。ゲンロンカフェのためだけに引っ越しを検討する価値があると思います。

●「西五反田」の物件情報

ゲンロンカフェのある品川区西五反田の家賃相場は1DKで6.5万円~18.2万円程度。まさにピンからキリまでという感じですが、東急不動前駅近辺なら比較的お手ごろ物件も多いようです。各方面へのアクセスもいいので、引っ越し先の有力候補ですね。

「B&B」のある街ー下北沢

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画像出典:flickr photo by Naoko Takano

●「B&B」の魅力

B&Bはブック・コーディネーターの内沼晋太郎さんと、博報堂ケトル代表の嶋浩一郎さんが2012年に構えた本屋です。「本屋はメディア」を地で行くお店で、本の選書へのこだわりはもちろん、「イベントになりそうかどうか」という目線で本を仕入れることで、平日1本・土日は2本のイベントを毎日行っている点も大きな魅力と言えます。イベントの内容は実に多彩です。

詩の朗読会もあれば新刊をネタに著者やゲストを呼んでトークイベントも開かれます。「ビールを飲める本屋」としても有名で、毎日入り浸っていれば内沼さんや嶋さんと交流を持つチャンスもあるかもしれません。

●「下北沢」の物件情報

下北沢の家賃相場は1DKで4.5万円~17.9万円程度と、西五反田に比べるとややお手ごろです。6満円以下でも駅近物件が多いので、「引っ越しはいいけど今より家賃が上がるのは困る」という人にはオススメの街と言えます。何よりも本屋でビールが飲める日常っていうのは、本好きにとってはユートピアです。

「代官山 蔦屋書店」のある街ー代官山

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●「代官山 蔦屋書店」の魅力

本・映画・音楽の3つを通じたライフスタイルの提案をコンセプトに掲げる「代官山T-SITE」内にある蔦屋書店。経営母体のCCCグループが最も力を注いでいる店舗と言っても過言ではありません。あらゆるジャンルの和書はもちろん、洋書やビンテージブックも揃えられているほか、座席数120席、蔵書30,000冊を誇るラウンジ「Anjin」ではライブラリーの閲覧だけでなく、未購入の蔦屋書店の商品を読むこともできます(商品の閲覧はスターバックスコーヒーでも可)。コンビニも併設されているので丸一日情報の海に浸れる場所です。

●「代官山」の物件情報

代官山TSUTAYAのある猿楽町は、1Kでも7万円~30.7万円と引っ越すのにはリアリティのない家賃相場。しかし少し場所をずらして代官山駅以東にすれば1DK6.4万円~23.1万円とぐっと現実的になります。

「ジュンク堂池袋本店」のある街ー「南池袋」

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●「ジュンク堂池袋本店」の魅力

ジュンク堂池袋本店の魅力と言えば、日本で最も規模の大きい本屋という点でしょう。大型書店の平積みにされている書籍を見るだけでも「世の中の空気感」をリアルタイムで感じることができます。同店のもう1つの魅力は「居心地の良さ」です。店内には各所に椅子だけでなくテーブルも配置されていて、立ち読みどころかゆっくりくつろいで座り読みができます。

●「南池袋」の物件情報

南池袋の家賃相場は1DKで5.8万円~17万円。中心地へのアクセス性はやや劣るものの、コストパフォーマンスの面では高いと言えます。西武池袋線に乗れば秩父の山に簡単にアクセスできる点が、個人的にポイントが高いですね。

「大宅壮一文庫」のある街ー八幡山

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画像出典:Wikipedia

●「大宅壮一文庫」の魅力

明治以降130年以上に至る雑誌を所蔵している、日本初の雑誌図書館。評論家・大宅壮一さんが収集した約20万冊の蔵書を入館料300円で10冊読むことができます。雑誌はまさにアイデアの宝庫。クリエイティブな仕事をするにはもってこいの情報発信スポットです。蔵書のコピーもできるので、見つけたアイデアを持ち帰ることもできます。

●「八幡山」の物件情報

世田谷区八幡山の家賃相場は4.1万円~12.2万円とかなりお手ごろです。新宿まで電車で22分、駅前にはスーパーや飲食店などもあり、周囲には適度に緑地もあります。住み心地とコストのバランスを考えると、かなりの有力候補かもしれません。

「国立国会図書館」のある街ー永田町

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●「国立国会図書館」の魅力

日本唯一の国立図書館であり、他の図書館とは比べ物にならない蔵書数(4000万点以上)を誇る日本最大の情報集積スポット。元来の目的は国会を補佐するための議会図書館ですが、一般利用者に対しても開かれているので利用カードを作成すれば書庫内の書籍や雑誌を見て回ることが可能です。食堂や喫茶店のほか、公衆無線LANサービスも提供されています。本好きなら、正直住めます。

●「永田町」の物件情報

永田町の家賃相場は永田町駅周辺で1DK11万円~31.6万円と、かなり生活コストがかさんでしまいます。1Kであれば6.9万円~34万円とやや現実感のある相場に。あまり家でゆっくり過ごさないタイプの人向けの街と言えるでしょう。

「千代田図書館」のある街ー九段下

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画像出典:photozou

●「千代田図書館」の魅力

「あなたのセカンドオフィスに。もうひとつの書斎に」がキャッチコピーの図書館。平日夜10時まで開館しているほか、約200席の閲覧席のうち82席に電源と有線LANが備えられており、全館で無線LANも利用できます。「調査研究ゾーン」にはビジネス図書や辞書、白書などビジネスに使える資料が揃えられており、個人用ブース席まで完備。休日はもちろん、仕事帰りの調べ物にぴったりのスポットと言えます。日本最大の古書店街・神保町も徒歩圏内です。

●「九段下」の物件情報

九段下の家賃相場は1DKで8.8万円~18.3万円。皇居のすぐそばであり、東京のど真ん中である点を考えれば、適正価格と言えるでしょう。大手町などにオフィスがあれば、家からの自転車通勤も全く苦ではありません。

さて、どこに引っ越そうか?

ここで紹介した街に引っ越せば間違いなくクリエティビティはアップするはず。あとはどの街のどの物件に引っ越すのかを決めるだけです。1点豪華主義で思いきった選択が他の人と差別化を出来るポイントになります。

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一番影響を受けそうなのはゲンロンカフェの近くだと思います!蔦屋書店の近所も魅力的です。
[文・編集] サムライト編集部