今すぐ自分をグレードアップ!「デキる人」に見せるためのしぐさ10選

「デキる人」ならではの仕草を身につけるのがてっとり早い

自信に満ち溢れ、信頼できて気配りができ、話す言葉すべてに説得力がある……デキる人というのは、とかく何でも備えているものです。

本当の意味でデキる人になるためには地道な努力をコツコツと積み重ねる必要があります。しかしデキる人になるまで待っていたら、なかなか活躍の舞台には立てません。

それならまずは仕草から「デキる人」振りをはじめてみましょう。つまりは「デキる人の資質が備わっているように見える人」になるのです。

「中身が伴っていないと意味がない」。いいえ、そんなことはありません。周りからデキる人だと思われれば、いろいろなチャンスが巡ってきます。そのチャンスに躊躇せず飛び込み続けていれば、知らず知らずのうちに成長し、本当の意味でのデキる人になっていけるからです。

形から入るのは悪いことではありません。ここで紹介する10個の「デキる人」に見せるための仕草を身につけて、チャンスをバッチリつかみましょう。

1.「相手の目の特徴を3つ見つける」でアイコンタクト力をつける


海外ドラマに出てくるビジネスマンが自信に満ち溢れているように見える理由の一つは、しっかりと相手の目を見て話す「アイコンタクト力」があるからです。

「相手の目をじっと見るなんてこっぱずかしい」と思うかもしれませんが、実は欧米の人たちもじっと目を見つめて心酔しているわけではありません。まつげや目尻、瞳の色や黒目の大きさなど、じっくりと観察しているのです。

ただ観察するだけ、というのが難しい人は「雑談している間に相手の目の特徴を3つ見つける」を自分のミッションにしてみてください。それだけで、堂々とアイコンタクトが取れるデキる人に見えるはずです。

2.「一文ごとのまばたき」で信頼感を演出する

緊張したり、不安を感じたりするとまばたきの回数が増えてしまうものです。なかには癖でまばたきを頻繁にしてしまう人もいます。しかしそれを周囲の人に気づかれてしまうと「落ち着きがない」「自信がない」という印象を与えてしまいます。

こうした問題を解決するには、「一文ごとのまばたき」がおすすめです。つまり相手の話す内容や、自分の話している内容に沿って、一文が終わるタイミングでまばたきをするのです。

初めは難しいかもしれませんが、慣れれば自然にできるようになります。ゆっくりとしたペースのまばたきを身につけて、信頼できる人物であることをアピールしましょう。

3.3ステップで「余裕のある微笑み」を身につける

頼もしいデキる人というのは、いつもどこか優しく微笑んでいて余裕があります。しかしこれを意識してやろうとすると、やたらとニヤニヤ笑っているだけの怪しい人になりがち。

ではどうすればいいのでしょうか。実は「余裕のある微笑み」には、作り方があります。

(1)顔の力を抜く。
(2)奥歯を軽く噛み合わせる。
(3)口角を軽くあげる。

この3ステップを癖にしておくだけで、簡単に理想的な「余裕のある微笑み」を作ることができます。鏡の前で練習してみましょう。

4.「机の上に手を出す」で説得力を高める

取引き先での商談、部署内での会議、社外セミナーや異性とのお酒の席など、座った状態で人と話す機会はたくさんあります。このとき、手軽に話の説得力を高める方法があります。それが「机の上に手を出す」です。

人間は恥ずかしい時や自信がない時に、本能的に自分の体を隠そうとします。そのため机の下に手を置いてしまうと、それだけで「自信がありません」というサインになってしまうのです。

だから軽く握って机の上に置いてもいいですし、メモを取っても構わないので、とにかく「机の上に手を出す」ことが大切です。

5.「なだめ動作」を取り除いて、落ち着きのある人に

「なだめ動作」とは、自分が感じている恐怖や脅威、不安といったストレスをなだめるために、人間が無意識に行ってしまう動作のことです。

・首を触る
・頭をかく
・鼻や頬を触る
・自分の腕や指をさする など

これらはすべてなだめ動作です。人間が持ち合わせた特徴的な癖なので完全に防ぐのは難しいのですが、あまりになだめ動作が多い人は「落ち着きのない人」という印象を与えてしまいます。

ではどうすればなだめ動作を減らせるのか。それは自分の仕草をできるだけ意識することです。他人に見てもらったり、自分で動画に撮ったりして、自分の仕草を客観視しましょう。

そのうえで自分の癖になっているなだめ動作を自覚すると、少しずつ回数を減らしていくことができます。

6.「ながら挨拶」をやめて、丁寧な印象を与えよう

歩きながら挨拶をしたり、挨拶のお辞儀をしたあときちんと頭をあげきる前に歩き出したり……こうした「ながら挨拶」は、相手のことを大切にしない間違った所作です。

デキる人は得てして挨拶が丁寧です。ピタリと足を止めて軽く会釈し、聞き取りやすい明るい声で挨拶をしたあと、もう一度相手の目を見て立ち去っていく。これだけで周囲の印象は大きく変わります。

挨拶は頻度の高いコミュニケーションですから、これを習慣にするだけでも十分「丁寧な人」というイメージを与えられるのです。正しい挨拶を身につけて、手軽に自分の株をあげていきましょう。

7.自分の姿を「左右対称」にして、安定感を手に入れる


見た目の頼もしさは、いろいろな要因で生まれます。そのうちの一つが左右対称性です。つまりどちらかに重心が傾いていたり、向かって斜めに座っていたりすると、それだけ頼りなさげに見えてしまうのです。

人との間に距離をおくことを「パーソナルスペース」を確保する、といいます。ですから、相手の斜めに位置すると正面にいるよりも距離が生じ、相手に「避けられている?」と疑惑を与えてしまう可能性も。また、斜めに対峙すると、おのずと態勢がアシンメトリーになってしまい、不安定さを印象づけてしまいます。

逆にいえば相手の真正面に陣取り、頭の先からつま先まで全体が左右対称に見える座り方、立ち方を身につけるだけで、安定感と自信の表れの見え方が一気にアップするというわけです。

とはいえ、自分の姿というのは意外と認識できないもの。鏡で見たり、話している姿を動画に撮ったりして、左右対称の姿勢とはどんなものなのか、自分にはどんな癖があるのかを確かめたうえで、習慣づけていきましょう。

8.説得力・信頼感を高める「肩上ジェスチャー・胸前ジェスチャー」

言葉に説得力や信頼感をもたせるためには、ジェスチャーが非常に有効です。しかし「なだめ行動」の項目でも説明したように、ジェスチャーならどんなものでもいいというわけではありません。

説得力・信頼感を高めるジェスチャーのポイントは「肩より上」もしくは「胸の前」で手や腕を動かすこと。肩上ジェスチャーは説得力を高め、胸前ジェスチャーは信頼感を高めてくれます。選挙演説がいい例です。政治家は聴衆を盛り上げたい、手を振って遠くまでメッセージを届けたい時には腕を高くあげます。それに対し、心を込めたい時、強調したい時には胸に手をあてたり胸元で強くこぶしを握ったりしています。

一方、説得力も信頼感も下がってしまうので、くれぐれも「胸下ジェスチャー」はしないようにしましょう。自信なさげに見えてしまうからです。

9.「胸を軽く張る」だけで説得力があがる

今回紹介する10個の仕草の中でも、一二を争う手軽さながら、同時に高い効果を期待できるのが「胸を軽く張る」です。

前述のように、人間は恥ずかしい時や自信がない時に、つい自分の体を隠そうとします。猫背や肩を内側に巻き込むような姿勢は、まさに自分自身を隠そうとする仕草です。そのため、こういった仕草をすると「自信がない人」という印象を周りに与えることになります。

対して、胸を軽く張り、背すじを伸ばすと、体が一回り大きく見え堂々と映るので「自信がある人」という印象を与えられます。本当に些細なことなのですが、これを癖づけるだけで周囲からのイメージが大幅に変わるはずです。

10.「体の横幅を超える動き」は自信の証

同じ理由で、体の横幅を超えるような身振り手振りで自分を大きく見せることでも、自信をアピールすることができます。しかもこうした仕草には、もう一つ強力な効果が期待できます。

それは「本当に自信が湧いてくる」ということです。腕を体の両側に開いたり、脚を左右に大きく開いたりすると、周囲から自信があるように見えるだけでなく、自らも自信を感じるようになる、という研究結果があるのです。

もちろんやり過ぎれば単なる横柄な人になってしまいますが、常識の範囲内であれば積極的に活用してほしい仕草です。

「とりあえず」でいいから、形から入ろう

成長できるかどうかの大部分は、どれだけ経験を積めるかにかかっています。しかし、ちょっとした仕草を会得して、周りからデキる人だと思われればこちらのもの。デキない人には決してまわってこないようなチャンスも巡ってきます。

そのチャンスに飛びついて、きちんと経験に結びつけられるかどうか。これが本当の意味でデキる人になれるかどうかの岐路です。

デキる人だと思われて、チャンスを与えられなければ、その岐路にさえ立てません。だから「とりあえず」で構わないので、ここで紹介した10個の仕草を日常のなかに取り入れて、形から入ってみましょう。それは、決して悪いことではありませんから。

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[文]鈴木 直人 [編集]サムライト編集部