新卒でベンチャー、25歳で独立。Strawberry Pictures市岡麻美さんを動かした「背中を押してくれる環境」

価格ではなくこだわりで勝負する

一生に一度でもいいから、普段の自分とは違う、綺麗な自分になりたい!と思う女性は多いでしょう。人生において、大きなイベントである「結婚」では特に顕著になる願望です。

女性のそんな夢が叶えられるウェディングフォトサービスを提供しているのがStrawberryPicturesの代表、市岡麻美さん。StrawberryPicturesでは市岡さんのモデル経験を生かし、ヘアメイク・衣装・撮影小物・スタジオまで揃え、まるでファッション誌から切り取ったようなウェディングフォト撮影ができます。

2015年の4月にサービスをリリースしたばかりの市岡さんに、独立するにあたって影響を受けた「背中を押してくれる環境」について伺いました。

-本日はよろしくお願いします。ウェブサイトで、とっても素敵なウェディングフォトを作られているのを見せていただきました。お持ちいただいたアルバムも、これまでのウェディングアルバムとは全然違いますね。

市岡:結婚写真のアルバムって古いデザインのものが多いんです。それを変えたいなと思っていて、うちで作っているのは女性ファッション誌をモチーフにしています。

-StrawberryPicturesのウェディングフォト撮影サービスの強みを教えてください。

市岡:私がモデルをやっていた経験を生かして、モデルの撮影体験の楽しさをサービスに生かしました。

フォトグラファーさんも普段はファッション誌で活躍されている方、ヘアメイクさんもアフロートさんという有名なサロンが、まるでプロのモデルさんのように仕上げてくれるだけではなく、レタッチもファッション誌仕様という強みがあります。

-最近、結婚式がすごく安くできたりですとか、写真撮影のみの結婚式が増えているのですが、そういう事による影響は何か出てきていますか?

市岡:結婚式の前撮り自体も低価格化が進んでいて、みんな価格を下げていって質やスタイルが似たり寄ったりになっているところがあると思います。

ウェディングフォトで、おしゃれスタイルにフォーカスしたスタイルはいままでなかったので、私は価格ではなく、こだわりで頑張ってみようかなと思いました。単純な価格や質で勝とうとするなら、ひとりでやるのは難しいので、そこは大企業にまかせて。他にはないおしゃれなサービスを作っていこうとしています。

ベンチャー気質の強い人たちに囲まれて、独立心が養われた。

-経歴を見せていただきまして、前職がベンチャー企業の「フォトクリエイト」ということなんですけれども、新卒でベンチャー企業に入社されたきっかけはなんだったのでしょうか?

市岡:大学の頃から「写真撮影、モデルの体験をサービスに変えたい」という思いがあって、写真撮影・写真を使ったサービスをやっている企業を探していたところ、フォトクリエイトを見つけ、入社しました。ベンチャー企業に入ろうと思っていたのではなく、やりたいことに当てはまる企業がベンチャーだった、という形です。

正直、大学時代は独立を考えていなかったんですけど、社会人になってベンチャー気質の強い人たちに出会ったことが今の私の独立にも影響しています。

-一般的には、25歳で独立と聞けばすごく若いというイメージを持たれる方が多いんじゃないかと思うんですけど。

市岡:私の周りは25歳くらいで独立する人は結構多かったです。新卒で入社せずに、起業する方もいるので。私の周りの感覚でいうと、特に早くないなって思いますね。

意識的に、やりたいことを早く実現したくてそういう人と仲良くしてたのかなと思います。独立に興味のある人とか、すでに独立してるとか。そういう人を見てきたことは大きいです。

-モデルをしていた経験での撮影される側から、撮影する側に立って事業を立ち上げようと思ったきっかけになった原点はありますか?

市岡:元々、撮られる体験がとても楽しかったんですけど、モデルの業界は、年齢を重ねれば重ねるほど、活躍し続けることが難しくなります。私自身も大学生にもなると、モデルとしての自分に限界を感じていました。

そんなときに、モデルの経験を活かして、友達をメイクして可愛くしてあげて、撮影してあげたら喜んでもらえたことがあって、写真を作る側・撮影する側はもっと楽しいなと思い始めました。そこに原点があって、今の事業を立ち上げました。

-いまの事業を始める上で、最も壁になったことはなんですか?

市岡:会社勤めと違って、1年後どうなっているかも全然わからない不安は、大きな壁になりました。サラリーマン時代には全然経験しなかったような不安ですね。

不安から、目先の売り上げに目が行ってしまうこともあります。そういう時には前職の先輩や上司に話を聞いてもらって、軌道修正をお手伝いしてもらったりします。

-「どうなるのか分からない」という恐怖感は事業を始める前と、事業を始めた後ではどちらの方が強いですか?

市岡:やる前は確かに恐怖感がすごく強くて。それができたのは周りに女の子でも独立してる人がすごく多かったところにあるかもしれません。

やりたいことがあるのに、まだ独立してない自分に劣等感を感じるんじゃないですけど、「そろそろやらなきゃな」と思えたのはそういう人たちを見て、背中を押してもらえたと思います。

独立してみると、恐怖心は意外と少なくて、やってみて良かったなと思います。今後、どれくらいのレベルまでいけるかは自分次第。多くの女性に楽しい撮影体験を届けることがテーマなので、ウェディングに限らず色んな角度から探っていきたいと思います。

-最後になるのですが、市岡さんが仕事をするにおいて、大事にしていることを教えてください。

市岡:どうせやるなら人と違うことをやらなければなといつも思っています。一般的にはこのレベルだからこのレベル、普通はこうだからこう、というようにはしないようにしていて、自分のコンセプトは必ず持つようにしてますね。

ウェディングフォトの中でも、どこか飛び抜けてないと、やる意味があまりないかなと思っています。仕事をするうちにだんだん楽な方に流れていってしまって、万人に受けようとするものになってしまうことはよくあることだと思うんです。

でも、そうすると自分たちのよさがなくなってしまうんですよね。だから、自分のオンリーワンな部分をなくさないようにと、そこは気をつけています。

-ありがとうございました。
[インタビュー・執筆] 大島未琴[撮影]後藤 亮輔 [編集] サムライト編集部