OLの襟はピンクからブルーまであるんですvol.3『デザイナーのモチベーション』

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前回の記事はコチラ
OLの襟はピンクからブルーまであるんですvol.2『デザイナーに必要な才能とは』

愚痴言う時は辞める時

しってるひとはこんにちは、初めてのひとははじめまして、腰掛けOL歴20年、会社員デザイナーの381です。

好きな慣用句は「枕が変わってもやるこた同じ」、座右の銘は「愚痴言う時は辞める時」、なので会社を変えたことがありません。と、文章が始まりかけたとこで唐突にワタクシゴトで恐縮なのですが、昨日会社でちょっとした事件に巻き込まれました。

その愚痴を誰かに話したくて仕方がないので皆さんちょっと我慢してください。いんたーねっとって便利だね!

鼻の穴一個で支持率大暴落

OLとして、 感じ良さを全面に全面に全面に、 押し出して押し出し捲りで過ごしたこの20年。 羊のように、メエー、メエー。その甲斐あって、社内の年配の女性達から、「381ちゃん☆」と呼んで頂き「見た目に反して意外と良い子のなのよね。」「本当はがんばり屋さんだもんネ!」「わー!上手に書いたねー!」を欲しいままにし、荒れた顔をしていればお姉様方から戸棚のお菓子をこっそりもらったりと、 充実したOL生活を送っていた訳です。

しかし、昨日、ですよ。朝にタオルで引っ掛けた時に鼻のピアスが壊れたので、通勤途中で買っておいた新しいピアスをはめようと、 トイレの鏡の前で四苦八苦。先に言いますが、ノストリルのスクリューを鼻に通すには素人じゃ無理、やってみてわかりました(※こうなってんの)。

で、その私が涙目で鼻をつまんでぐりぐりやっていたのが昼休みだったので、トイレには化粧ポーチ片手に、入れ替わり立ち替わりお姉さん達が来る来るくる。 そんな中での四苦八苦の381さん。姉様たちが「大丈夫・・・?どうしたの?」って言うから、感じの良い381ちゃんがなんか大変そう、みたいに、 聞くからっ、

「鼻のピアスが全然はいらないよーう。」

とこれ見よがしに入らないピアスを鼻からぶら下げて甘えてみたら、 「やだっ。」 「いやっ、怖い怖い!こっちみないで!」「うわうわうわほんとに鼻の穴に穴あいてる!」 などと罵りながら、どの方もこの方もバタバタ一目散に逃げやがりました。トイレにひとり取り残されて、膝から崩れ落ちました。

もうね、この20年間の努力、台無し。鼻の穴一個で支持率大暴落。・・・わかった、よくわかった。もおいい、だれもしんじない。これから会社の中では、目についた壁という壁、椅子という椅子、 ハゲというハゲを全部蹴り上げながら、本来の感じ、お前らが何度も言い続けた「見た目」のままを隠すでもなく振る舞いますッ!おまえらが悪い、ばーかばーか!あとでもんくゆってもしらないからな!大きな事件になってから後悔してから吠え面かくなよな!!

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デザイナーのモチベーション

さて。
前回、満員のスタンドめがけてキーボードを向け、(次回はデザイナーのモチベーションについて話す・・・!)と予告した381さんではありましたが、ええと・・・モチベーション?なにそれ食えんの?その概念現金化できんの?だいたい感情論を主軸に働くやりがい乞食が周囲に及ぼす害悪が云々・・・とかうだうだと話の枝葉を茂らせて行を稼ぎ本題は一向に進まない・・・みたいな文になるとでも思ってんだろ?

ばーかばーかちゃんと話せますぅー。というのも、デザイン稼業においてモチベーションを保つこと、すなわちダークサイドに堕ちることなく、精神を健やかに保つというのはとても大事なことなのです。

なぜかってそれは、基本的に完成形に向けて相手とデザインを詰めていくということは多かれ少なかれ、相手から否定され続けることにあり、その受け止め方や処理の仕方を間違えると、ささいな、でもドス黒い感情がたまってたまって増幅していってしまい投げやりな気持ちでお客と関わり始め、いずれはPinterestから拾った画像そのまんまのデザインをクライアントに渡してしまう、みたいなことになるのです。

特に私のような「メンタルがもやしだ!」みたいなデザイナーにとって、感情の置き所というのはダイレクトに稼ぎに響いてくる、いわば死活問題なのです。

では、そんなメンタルもやし系デザイナーがPinterestに堕ちずに、欲しい漫画くらいは迷わず買える程度に稼いでいくにはどうしたらいいのでしょう。

ところでデザイナーにはきっと二種類いると思います。一方は、「デザインしてるときが一番幸せ!」「毎日毎日が勉強です!」という前向き、というか前だけ向いて何も見えてない感じの精神性を、生まれたときから針かなんかで打ち込まれている人です。

多分こういう人たちは、電車内やカフェなど公共の場ででかい声で、将来のビジョンとか話しておられることでしょう。

そしてもう一方は、そういう精神性に対して「なんかそれ結果的に早死にしそうですね。」と思っている人です。

前者の人たちにとってこれから書く事は百パー役にたたないので、いま見てるこの画面ごとパソコンなりスマホなりを窓から投げ捨てたら良いと思います。

はい、なんだか辛気くさいけど親近感ばかりわく方々が残っている雰囲気を感じます。私はまず、業務において誰のこともアテにしないように、誰にも期待しないように、と心がけています・・・

そうよ・・・他人にうっかり期待などするから、うっかりお姉様方は私のことを理解してくれているなどと期待なんかしたから!!・・・ピアスの穴一個で裏切られたような気持ちになるハメになるんですよ・・・!!

他人に期待しない

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もう絶対期待なんかしねえかんな!!ということからもわかるように、他人などに期待するから、つまらない感情論に脳のメモリを食われるのです。

期待さえしなければ、打ち合わせで説明をした上でイメージボードも見せて双方納得の上で作り上げたCGを「思ってたのとパーツの形とか色が違うけど、思ってたものが何かは説明できない」と言われても、「(ああ、完成図を理解できてると勝手に期待した私が悪いのかそうか)じゃ、作り直しますねー、何にかはわからないですけれども善処します。」と、心から言えるのです。

心の流れが早すぎて、じゃっかんバグってる感じがしますが訓練の結果です。『違う』という事実は変わらないのですから、即座にこう考える習慣をつける事で、つまらない感情に負けて心が折れるより、よっぽどスッキリと修正作業に入れます。

人間たいがい自分に優しいので、相手が悪いと思うより、自分が悪いと思えた方が責める気持ちが小さく済み、早い時間で忘れられます。

「この二日間の作業全部無駄だったなー。」など振り返ったりしてはいけないのです。別の機会に他のところにまるっと売ってしまえば良いのです誰か買いませんか。大丈夫です、心は折れていません。私が悪いのですから、明日になれば忘れられます。

言葉はタダ、他人の言葉を信じない

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次、これが本当に大事な事。それは他人の言葉を信じない事です。「こないだ作ってもらったロゴ、素敵でした」「先日いただいたCGが局内でも評判です」「仕事が早くて助かります」「またお願いします」、デザイナーをしているとこういった言葉をかけていただく機会がよくあります。

「ありがとうございます、またよろしくお願いします。」と私は心から思いますが、私にかけられた甘い言葉に関しては、全然信じていません、信じてはいけないと思っています。若い頃はそれが顕著でした。

何故ならば、言葉はタダだからです。言うだけタダだからこそ、社交辞令が社交として機能するのです。制作物が良かったか悪かったか、どんな過程で出てきたものか、渾身の一撃だったのかどうかは、自分が一番わかっているのです、わかっているべきなのです。

クオリティラインというものの判断基準を、他人に渡していては、技術屋として健やかな精神など保てないのです。修正したものは忘れられますが、納品したものに関しては、その評判の善し悪しに関わらず、私はクヨクヨとよく覚えています。

いまだに10年以上前の、褒められはしたけれど自分の中では悔いの残る業務を夢に見てうなされたりします。が、うなされない日々を送るよりは、じたばたと後悔してひきずる日々を過ごす方がデザイン屋としてずっと健やかで穏やかだと思います。

お金を払ってまで嘘をつかない

ただ、言葉は信じる事ができないけれど、お金は信じる事ができます。そう書くと下世話な話のようですが、人はわざわざお金をはらってまで嘘をつきません。

つまり、いつか甘い言葉をかけて下さった人が、もう一度お金を持って「またお願いします」と言って下さった時、いつかの仕事の評価が少なくともただの社交辞令ではなかった、と思えるものになるのです。

そういった方々が、金を払ってまで自分のどこを「よかった」と言ってくださっているのかを知り、考え、それを受け入れ積み重ねることも、他人の言葉を信じない事と同じくらい、健やかなことだと、私は考えています。

はい、そんな感じで「デザイナーのモチベーションとは(震え声)」という先週の私の出したお題に対しての私の答えが出そろった感じです。

こうして書いてみて、デザイナーに限らずモチベーションを保ちながら長く同じ仕事を続けるということは、自分なりの心の置き方を見つけ、それを技術として身につけ実行するということとイコールだとわかります。

なので、この文章は、メンタルがもやし系ほにゃらら(好きに自分の肩書きを入れていいよ!)であるすべてのお前らに捧げます。では、次回は「デザイナーの本棚」についてお話しします。今回重いから、次は気軽にいきましょー!「番外編・デザイナーと手術」ていうのもあるけれど、番外編にはまだ早いかな!

Career Supli
一見言ってることは極端なように見えますが、プロとして継続して働いていく上で非常に大切なことを言われていると感じました。「クオリティラインというものの判断基準」を自分の中に持ってもくことは非常に重要で、どんな仕事にも共通して当てはまることだと思います。

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