大学生が1ヶ月間アデコのCEOに!「CEO for One Month 」日本代表が決定!

「CEO for One Month 」とは

2014年にスタートし、今年6年目を迎えるアデコグループのインターシッププログラム「CEO for One Month」。

このプログラムでは国内選考を勝ち抜いた1名が、各国のCEO業務を1ヶ月間体験した後、さらに10名を選出。その10名で実施される「Boot Camp Trip」を勝ち抜いた1名には、アデコグループのCEOアラン・ドゥアズと共にスイス本社での1ヶ月間のCEO体験ができるというユニークなインターンシッププログラムです。

先日アデコグループの日本法人であるアデコ株式会社のオフィスで、このプログラムの国内最終選考会が行われた。5千名以上の応募者の中から、最終選考に残ったのは4人の若者。そこからついに1名の代表が選ばれました。今回はその模様をレポートします。

5,000名以上の応募者から選考された4名のファイナリストたち

冒頭、アデコ株式会社の代表取締役社長である川崎健一郎によるオープニングスピーチが行われました。この日選出された4名が、非常に多くの応募者の中から二度のブートキャンプ(教育プログラム)を勝ち抜いた精鋭であることが紹介されます。

最初に壇上に呼ばれたのは、福田雄太(フクダユウタ)さん。コメントを求められた福田さんは、ブートキャンプの中で、様々な社会課題について、異なるバックボーンをもつメンバーで議論することの難しさと楽しさについて語りました。

二人目のファイナリストとして登場したのは、インド在住の山崎大地(ヤマザキダイチ)さん。「通称インドのダイチです、よろしくお願いします。よろしくお願いしますというのもおかしいですが……」という導入で会場を和ませながら、ブートキャンプの中で感じ取った人材業界で働く人たちの情熱に感動したエピソードを語りました。

三人目のファイナリストとして登壇したのは、村瀬美咲(ムラセミサキ)さんです。「CEO for One Month」を通じて学んだ人と協力することの大切さや、アデコ社員の仕事への情熱を目の当たりにできたことへの喜びを語りました。

最後に登壇したのは、「大阪人なのに面白くないんですが」という一言で笑いを誘った岡本崇裕(オカモトタカヒロ)さん。プログラムを通じて応募者たちやアデコ社員の多様な考え方、物事の捉え方を学んだことが、自身の大きな刺激になったと語りました。

遂に「CEO for One Month 」日本代表が決定!

ファイナリスト4人が出揃ったところで、早速川崎から「CEO for One Month」日本代表の名前が読み上げられます。日本代表に選ばれた1名は……。

村瀬美咲(ムラセミサキ)さん! プレゼンテーションや経営陣とのインタビューを通じて、自身がアデコのCEOとして実現したい社会や、その社会を実現するための具体的なアクションを誰よりも情熱的にアピールできたことが選出ポイントになりました。

ブートキャンプでは様々な社会課題の中から自分が解決したいテーマを選び、そこからアデコの経営者として何をしていくべきかを考えていきます。村瀬さんが選んだテーマは「新卒採用」。以下では自己紹介から始まる村瀬さんのプレゼンをノーカットでご紹介します。

村瀬さん:村瀬美咲と申します。私は現在早稲田大学国際教養学部に通う4年生で、大学では主に国際政治や安全保障について学んでいます。大学3年生の時に米国のジョージタウン大学に交換留学し、そこで政治を学びながら、現地の大使館へのインターンを経験しました。

春にワシントンD.C.で行われた「全米桜祭り」では、親善大使ということでピンクのスーツを着て手を振る、という貴重な体験もさせていただきました(笑)

趣味は国際交流、旅行、ゴルフにお酒と、中身はおじさんなのですが、今日は頑張って楽しくプレゼンしたいと思います。

私が今回選んだテーマは「新卒採用」です。理由は大きく2つあります。一つはアデコのビジョンである「キャリア開発が当たり前の世の中にする」を実現するには、若年層に対するキャリア教育を徹底する必要があると考えたためです。

もう一つは、私自身が今まさに就職活動をしている「新卒」なので、その視点から提案できることがあるはずだと考えました。

この課題に対して、まず私が掲げたビジョンは「世界中の学生に物理的・心理的・時間的壁のない就職活動を」というものです。

物理的壁とは都会と地方、日本と海外といったハードルを指し、心理的壁とは企業と人とのミスマッチングの問題を指し、時間的壁とは現状の「新卒の間に就職を決めなければならない」という就職活動に存在する制約を指しています。

次にこの3つの課題に対して、それぞれソリューションを考えました。物理的壁については、海外人材に特化したWebサービスやSkype面接の促進といったツールのデジタル改革を行えば、解消できるのではないかと考えました。

心理的壁については、アデコの強みの一つである働く人を対象に行っているコーチングを企業と学生双方に行う、またAIを活用したマッチングサービスを提供することで、よりミスマッチを回避することができるのではないでしょうか。

時間的壁については月1回、定期的に採用・就活イベントを開催したり、学生コミュニティの醸成によって通年採用のプラットフォームを実現することで、それぞれ解決できると考えています。

アデコグループの人財紹介サービスであるLHH転職エージェントではコンサルタントが企業と転職希望者の双方を担当する「360度式コンサルティング」による質の高いマッチングを実現でき、そしてアデコグループが形成する世界60カ国のネットワークがあります。

これを活用して「国際的な仕事探しといえばアデコ」というイメージ想起の醸成に成功すれば、先ほど申し上げた課題を解決し、「世界中の学生がどこの国からでも、どこの企業へ応募できる社会」が実現できると私は考えます。

以上です。ご静聴ありがとうございました。

アデコ代表取締役社長の川崎 健一郎から一言

「村瀬さんご自身は、ご家族の仕事の都合で13年のイギリス生活を経験しており、その中で『日本で働きたいという海外の若者はたくさんいる』ということを体感されてきたそうです。今回のプレゼンがそうした生の体験から生まれたものだということに、説得力を感じました」

「AIによるマッチング化について、審査員が質問したとき、彼女は『AIだけに選考されることで、一体どれだけの人が幸せになれるのかを考える必要があると思います』と答えました。この言葉に、人材サービス会社として、人であるがゆえのサービスを提供する重要性について、改めて気づきを与えてもらいました」

村瀬さんのプレゼン後、川崎は村瀬さんのプレゼンテーションを振り返って、こうコメントしました。

こうしてイベントは大盛況のうちに終了。村瀬さんにはこの後、川崎との1ヶ月のCEO体験が待っています。

自分の経験から得た課題解決方法を追究できる彼女なら、この1ヶ月間でさらなる成長を遂げ、次なる舞台でも健闘してくれることを期待しています!

Career Supli
若い人のハツラツとしたプレゼンは、見ているだけでもパワーをもらえました!
[文・編集] サムライト編集部